全身シャンプーって髪にどうなの? 乾燥を防ぐ方法とは

  1. 薄毛予防・解決策

ほとんどの方はシャンプー、トリートメント、ボディーソープと別々のものを使い全身を洗っていきます。しかし中には頭から体まで全部洗えてしまう全身シャンプーという商品も販売されています。

 

部分別に分けなくてもよく、一気に全身洗えてしまうのでとても便利で時短になるアイテムですよね。便利ではあるものの体と同じシャンプーで髪の毛を洗っても本当に大丈夫なのか、乾燥してしまうのではないかと不安が残りますよね。

 

そこで今回は全身シャンプーについてから、乾燥を防ぐケアまで詳しくご紹介させていただきますので是非最後まで御覧ください。

 

1. 全身シャンプーとは?

通常であれば顔は洗顔フォーム、体はボディーソープ、髪の毛はシャンプーと洗う場所によって使うシャンプーは分けて使用する場合が多いものです。しかし最近では髪の毛から顔や全身まで同じ1本のシャンプーで洗えてしまうシャンプーが販売されています。

 

メジャーなポンプで液体状のシャンプーが出てくるタイプのものや、ポンプから泡が出てくるタイプや石鹸タイプと形状も様々です。使い方も通常のシャンプーやボディーソープと同じように泡立てて洗っていくだけで違いは全身に使えるという部分だけとなります。

 

2. 全身シャンプーのメリット・デメリット

女性の薄毛の原因

全身シャンプーのメリットとデメリットについても詳しくみていきます。

 

メリット

 

・1本で洗えるのでお手入れが楽

 

全身シャンプーの1本で全部洗えてしまえるため、洗って流すという2アクションだけでお手入れが完了できるので毎日のケアがとても楽になります。時短にもなるので忙しい方にも嬉しいアイテムです。

 

・浴室がスッキリする

 

ミニマリストの方が愛用していることも多く、シャンプーや洗顔などのケア用品を1つにまとめられているので浴室をスッキリとさせられます。浴室のボトルの裏などヌメリが発生しやすい所も減るため掃除も楽になります。

 

・節約になる

 

こだわって色々なケア用品を揃えるとどうしてもお金がかかってしまいますが、全身シャンプー1本で済んでしまえば節約にも繋がるのです。泡立てネットなどで少ない容量で泡立てるとさらに節約効果が高くなります。

 

デメリット

 

・髪の毛の状態が悪くなる可能性がある

 

健康的なダメージの少ない髪の毛であれば問題のない場合が多いのですが、カラーなどでダメージを受けてしまっていたり髪質が細く絡みやすい方はトリートメントを使わない全身シャンプーとは相性が悪く余計に乾燥したり引っかかったりしてしまうのです。

 

・全身シャンプーの種類を見極めなくてはいけない

 

一言で全身シャンプーと言っても敏感肌用の肌や頭皮に優しい成分でマイルドに洗い上げてくれるものから、メンズ用の脱脂力の強いタイプのものまで特徴は様々です。自分の髪質や頭皮の状態に合う種類を見極めて選ぶ必要があります。

 

自分に合わないものを選んでしまうと頭皮環境が乱れてしまったり髪の毛に負担がかかってしまったりと悪影響が出る場合もあるので注意が必要です。

 

・洗浄力が適切でない場合もある

 

全身シャンプーは顔、髪の毛、体と全身を一つのシャンプーで洗うため髪の毛用、洗顔用、などその部位に特化して洗浄力を考えられたシャンプーに劣ってしまう場合もあるのです。全て同じ洗浄力で洗うためマイルドすぎると皮脂や汚れが残ってしまいスッキリと洗い上がらなかったり、洗浄力が強すぎて必要な皮脂までも奪ってしまいキシミや乾燥の原因となってしまいます。

参考記事)脱毛症 Q18 – 皮膚科Q&A(公益社団法人日本皮膚科学会)

 

3. 実際全身シャンプーはよくない?

ヘアオイルはドライヤーの前と後どちらがいいの?

全身シャンプーにはメリットもデメリットもあり一概にいい悪いとはいえません。一つのアイテムで全て完了してしまうといった最大のメリットもあり、お手入れに時間をかけたくないかたにとっては欠かせないアイテムでもあります。

 

しかし、髪の毛にいいか悪いかと言われたら「正直オススメできない」となります。髪の毛や頭皮や自分からでた皮脂で表面に膜をはり、外的刺激や摩擦から髪の毛や頭皮を保護するような仕組みとなっているのです。

 

全身シャンプーは髪の毛に特化した洗浄成分ではないためその皮脂を根こそぎ洗い流してしまい乾燥してしまったり、皮脂を落としきれずに毛穴に残ってしまい頭皮トラブルになってしまう可能性が高くなってしまいます。またトリートメントも使わないので髪の毛がきしみやすく、しっかりとヘアケアしていきたい方には不向きのアイテムでもあるのです。

 

例外としてお肌が強く男性のような短髪であったり、髪の毛のダメージが少なくしっかりとしている方の場合全身シャンプーだけでも問題のない場合もあります。合う合わないが個人差があるためどうしても使ってみたい方は、髪の毛の状態を見ながら取り入れてみてください。

 

4. 髪の毛が乾燥してしまう原因

カラーの仕組み

全身シャンプーでも乾燥してしまうように気を付けないと髪の毛はすぐに乾燥してしまいやすい部分でもあります。そこで髪の毛が乾燥してしまう原因についてもみていきます。

 

洗浄力の強いシャンプー

 

シャンプーの主な成分は水と洗浄成分の界面活性剤で構成されており、その界面活性剤の洗浄力が強ければ強いほど乾燥が進んでしまうのです。界面活性剤の種類は大きく分けると「高級アルコール系」「石けん系」「オレフィン系」「アミノ酸系」「ベタイン系」の5つとなっておりそれぞれ洗浄力の強さが異なっています。

 

「高級アルコール系」「石けん系」「オレフィン系」は洗浄力の高い界面活性剤でドラッグストアなどで売られているシャンプーのほとんどの商品に高級アルコール系の界面活性剤がつかわれています。

 

市販のシャンプーは避けてくださいと美容室でも言われた経験のある方もいらっしゃるかもしれませんが、セールストークではなく洗浄成分が強い分乾燥やきしみ、カラーの退色など様々な面で影響が出てしまうのでできるだけ避けるようにと注意喚起しているのです。

 

暖房器具の使用

 

冬場はどこへ行っても室内は暖房が効いており、暖かくなっています。しかし暖房は高い温度に設定すればするほど湿度を下げてしまいどんどん乾燥していってしまいます。暖房の風の当たる場所にいるとさらにパサパサになりうるおいが蒸発していってしまうのです。

 

寒いので暖房を使わないのは難しいので上手に対策しながら調整していくしかないのです。

 

季節性

 

秋冬は湿度が40%前後と低くなり、時間帯によってはもっと低くなるタイミングもあります。夏場では平均で60〜70%なので秋冬に乾燥してしまう理由がよくわかります。時期的な問題で湿度が低くなると乾燥しやすくなってしまい、静電気も起こりやすくなるのです。

 

自然乾燥

 

お風呂からあがった後にすぐに髪の毛を乾かさないで自然乾燥してしまう方もたくさんいらっしゃいますが、これは髪の毛の内部から余分な水分まで引き連れて蒸発していってしまうので注意が必要です。

 

髪の毛をドライヤーで乾かすのは時間がかかってしまい面倒だしどうせ後で乾かすからとある程度まで自然乾燥してしまうというケースが多いのですが、これは乾燥がひどくなるだけで髪の毛にとって負担でしかありません。

 

関連記事)髪の乾燥とさよならしたい!髪は水分量が命です。水分を増やしてツヤツヤの髪の毛を手に入れましょう

 

5. 乾燥を防ぐためのケア

天使の輪を手に入れるには

髪の毛が乾燥してしまう原因は様々ですが、乾燥させないようにするにはいったいどうしたらよいのでしょうか。髪の毛を乾燥から守るためのケアもご紹介させていただきます。

 

加湿をする

 

乾燥が気になる秋から冬にかけて加湿器などを使って湿度を上げるようにすると湿度があがり乾燥が軽減します。秋冬は50〜60%の湿度が快適とされているので、部屋に湿度計を置きこまめにチェックしてみると安心です。

 

シャンプーを見直してみる

 

今お使いのシャンプーの成分をチェックしてみて洗浄力の強い界面活性剤が配合されている商品であれば思い切ってシャンプーを変えてみてください。いくらいいトリートメントをしてヘアケアを頑張っていても洗浄力の強いシャンプーを使ってしまうと意味がなくなってしまいます。

 

「アミノ酸系」「ベタイン系」のような洗浄力のマイルドで必要な皮脂を残し余分な皮脂を洗い流すくらいの力の洗浄成分を選ぶように意識してみてください。

 

高保湿トリートメントを使う

 

手っ取り早く乾燥から髪の毛を守りたいのなら高保湿タイプのトリートメントで潤いと栄養をチャージしてあげると効果的です。乾燥すると髪の毛の内部もスカスカな状態になってしまうため、うるおいで髪の毛を満たして保護してあげます。

 

乾燥がより気になる時にはいつもよりも高保湿タイプのトリートメントにしてみたり、ヘアマスクなどを取り入れてあげるとしっかりとケアできるのでオススメです。

 

余裕があるときには美容室でシステムトリートメントを施術してもらいケアしてみるのも効果的です。

 

正しくドライヤーを使う

 

毎日使うドライヤーですが、間違った使い方をしてしまうと髪の毛の乾燥やダメージの原因となってしまいます。そうならないためにも使い方のポイントは必ず抑えておいてください。

 

1.髪の毛の水分を絞り、優しくタオルドライで地肌から毛先までしっかりと水分を拭き取る。

 

2.中間から毛先を中心にアウトバストリートメントを馴染ませていく。

 

3.ドライヤーを地肌を中心にあて乾かしていく。頭皮から20〜30センチ離して同じ部分にあてすぎないように左右に軽く振りながら乾かしていく。

 

4.地肌から中間が8割程度乾いたら毛先にも風をあて乾かしていく。

 

5.仕上げに冷風を上から下へ向かってあてて形をキープさせる。

 

お風呂からあがったらすぐにアウトバストリートメントをつけて乾かす習慣を身につけてください。ドライヤーは熱をあてて乾かしたりセットするアイテムなので、一箇所に集中してあててしまうとオーバードライや頭皮の炎症や乾燥の原因になってしまうため注意が必要です。

 

関連記事)【知らなければ失敗?】ドライヤーの選び方をわかりやすく解説

 

紫外線対策をする

 

紫外線は髪の毛にも頭皮にもダメージを与えてしまい、浴びすぎてしまうと乾燥してしまいます。髪の毛の紫外線対策といってもピンっとこない方も多いかもしれませんが、1年中降り注いでいる紫外線から髪の毛を守る必要があるのです。

 

帽子や日傘で物理的にカバーしてもいいのですが、オススメは頭皮や髪の毛用の日焼け止めで紫外線カットする方法です。スプレーをして塗布するだけなので対策も簡単なので是非お出かけ前の習慣にしてみてください。

 

6. まとめ

ハンサムショート

全身シャンプーは人によってはとても便利でいいアイテムです。しかしあう合わないは人によって大きく違っているため一概にオススメできるものではありません。合うか合わないかは使ってみないとわからないので難しいかもしれません。

 

しかし髪の毛のケアをしっかりとして美しい髪の毛を維持していこうと決めている方は全身シャンプーではなく洗浄力のマイルドなシャンプーと補修や保湿をしっかりとしてくれるトリートメントを選んでみてください。

 

全身シャンプーを試してみて乾燥やダメージが気になる方も一度使用を中止してみてシャンプーとトリートメントを見直してみてください。それだけで髪の毛の乾燥は軽減されるのです。

 

全身シャンプーの使用後、特に重要となるのが適切な髪のケアです。ここでおすすめしたいのが、綺和美のヘアケア製品シリーズで、こうした必要性に応えるために開発されました。天然由来成分が豊富に配合されていて、髪と頭皮にやさしく働きかけます。また、定期通販に新規登録すると、忙しい毎日でも自宅まで届くので手軽にスカルプケア習慣が身につきます。

 

雑誌や口コミでも高評価! 心地よい香りとマイルドな使用感は、多くのユーザーに支持されています。全身シャンプーで手軽なケアを行った後は、綺和美のヘアケア製品でしっかりとした髪の毛への対策をしてみませんか?

 

どのシャンプーを選ぶにしても、自分に本当に合っているのかよく吟味してから取り入れるように選べる知識を身につけておくと少し安心かもしれません。

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