若くして生えてきた白髪。「まだそんな年じゃないのに…」とひとり鏡を見て落ち込んだり、友人や恋人に生えてきた白髪を指摘されて、悲しい気持ちになったりしたことはありませんか。
一般的に白髪は、35歳くらいから生え始めます。まだ若い人が黒髪の中に白髪が混じっていたりすると、周りからも「苦労してるんだ」と心配をされたり、人によっては病気を疑われてしまったりとコンプレックスを抱いてしまうことも少なくありません。
それではなぜ若いのに白髪は生えてくるのでしょうか。今回は、そんな疑問にお答えしたいと思います。
1.若い人ができる白髪と加齢による白髪の違いとは？
実は若白髪と加齢による白髪の違いは、分かっていません。
元々生まれたばかりの私達の髪は、白い髪の色をしています。その白い髪色はメラノサイトという色素細胞により、メラニン色素をつけられ黒色の髪と変化していきます。
黒髪が白髪に変化するということは、何かしらの原因で髪にあるメラニン色素が正常に働いていない状態となっているのです。
その原因の一つが加齢によるもの、というわけです。歳をとると一般的にメラニン色素を作る色素細胞の機能が低下したり、消失していきます。
そのため、歳を重ねていくと白髪になる人の数が増えてしまうということが分かっています。
つまり加齢による白髪と若白髪の違いとは、加齢による白髪を防ぐことは難しいけれど、若白髪は日々の生活を改善していけば、白髪の増加を防ぐことができるんです。
2.若いのに白髪ができてしまう4つの原因
加齢による白髪と若いうちからできる白髪の違いが分かりました。それでは、なぜ若白髪はできてしまうのでしょうか。
主な原因を4つ紹介いたします。
遺伝
若いうちから白髪になってしまう原因の一つは、親からの遺伝です。体内の「色素」に関しては親から子に遺伝する可能性が高いのです。
例えば、両親の肌の色や目の色などは親から子に遺伝することが多いですよね。髪の色も色素が関係しているので、親から子へと遺伝してもおかしくはないのです。とくに両親が若い頃から白髪であった場合は、遺伝である可能性が少なくありません。
ストレス
次にあげる原因はストレスです。黒い髪にするメラノサイトという色素細胞が、ストレスの影響を受けやすい細胞ということが分かっています。
私たちは精神的なストレスの影響により、自律神経が乱れてしまいます。自律神経が乱れると、頭皮や全身の血行が悪くなってしまうのです。
そのため、頭皮や全身の血行が悪くなることで髪まで栄養がいかず、メラサイトの色素細胞が弱まり、メラサイトが機能を消失していきます。そして、いずれは活動を止めてしまうのです。
生活習慣
若白髪になってしまう原因の一つとして、生活習慣が挙げられます。１日の食事回数や時間帯がバラバラだったり、コンビニ弁当やファーストフード店など栄養バランスが偏った食事、過度なダイエットで食事を抜いたりする生活を続けていると、体が栄養不足になってしまいます。
体が栄養不足になると、頭皮にも必要な栄養素が行き届かなくなるのです。これは白髪を増やすだけではなく、抜け毛を増やす原因にもなることが分かっています。
日々の食事には十分に気を遣いましょう。
睡眠
睡眠中に分泌される成長ホルモンは、髪の色の色素細胞の働きも活性化する働きをします。とくに、夜10時～翌２時は最も成長ホルモンが活発に分泌されます。
成長ホルモンが活発的になる時間帯を過ぎての就寝はよくないということが分かります。成長ホルモンとは、脳下垂体前葉のGH分泌細胞から分泌されるホルモンです。
成長ホルモンの生産が減少により、白髪が増えるだけではなく、心筋梗塞や狭心症の危険、体重の増加、糖尿病や肥満症になるリスクが上がる、骨が弱くなる、筋肉量の低下が挙げられています。
紫外線
最後にあげる原因は、紫外線です。頭皮は体の部分で外に出ている間常に光にさらされているので、一番紫外線を浴びる箇所になります。
頭皮が紫外線を浴びることで、黒髪の色素を作る色素幹細胞にダメージを与えてしまい、健康な髪が生えにくくなる原因になってしまいます。髪が焼けてしまうのが原因になっているため、日焼けを防ぐケアが必要です。
3.若白髪を改善する方法
それでは私達は一体どのようにすれば、白髪の増加を食い止めることができるのでしょうか。具体的な改善方法をご紹介いたします。
食生活
食生活が健康的で丈夫な髪を作るために必要とされている食材を説明いたします。
タンパク質
乳製品、肉類、魚介類、卵、大豆類
髪の主成分はケラチンというタンパク質ですので、タンパク質は多くとることが望ましいです。
亜鉛
牡蠣、海藻類、レバー、肉類 (赤身)、ナッツ類、大豆、ごま、ほうれん草
亜鉛を摂取しないと、タンパク質の生成ができません。
ビタミンC
赤身のお肉、魚、大豆、ナッツ類
ビタミンは亜鉛の働きを手助けする存在となります。
カルシウム
乳製品、小魚、海藻類、大豆、ゴマ、大根やカブの葉、小松菜
カルシウムにはメラニン色素を作り出すメラノサイト細胞を活発化する役割をします。
実際にヘアケア商品を多数取り扱う、株式会社ミルボンが白髪について研究した結果、白髪はカルシウムが少ないことが分かったそうです。
睡眠
成長ホルモンが活発化すると言われている、夜10時から2時までに眠りに入れると理想的です。毎日６時間以上の十分な睡眠をとることで、心身のバランスも整えましょう。
紫外線
紫外線対策のために帽子や日傘を利用することで、頭皮が受ける紫外線の量を減らします。頭皮に優しいシャンプーやヘアケアオイルなどを使用すると、髪が紫外線で受けたダメージを軽減してくれます。
4.まとめ
健康的にストレスのない生活を過ごすことで、若白髪の予防や改善に繋がることが分かりました。
日々の生活習慣を見直して、将来白髪になりにくい体質を手に入れましょう。
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