ドライシャンプーってどんなときに使うの? 髪を傷めない?

  1. ケア

ドライシャンプーは髪のケア製品で、入院中や旅行中などに活躍する便利なアイテムです。ただ、「シャンプーを毎日使うと髪が傷んでしまうから心配」「シャンプーがしづらい場面でも清潔にしておきたい……」

そんなヘアケアの悩みを抱える方には、いつでも気軽に使えるドライシャンプーがおすすめです。しかし、「ドライシャンプーって髪にダメージがありそう」「できれば普通のシャンプーで髪を洗いたい」という方は多いのではないでしょうか。

そこでこの記事では、ドライシャンプーの特徴、仕組み、おすすめの使用シーンを詳しく解説します。ドライシャンプーに疑問を持っている方もシーンによってぜひヘアケアアイテムとして役立てましょう。

 

1. ドライシャンプーとは

ドライシャンプーはどのような特徴を持つヘアケア製品なのでしょうか。まず、ドライシャンプーの特徴と仕組み、シャンプーの効果について紹介します。

ドライシャンプーの特徴と仕組み

ドライシャンプーは水を使わずにシャンプーで髪を洗うような感覚で使える便利なヘアケア製品です。スプレータイプやパウダータイプのものが市販されていて、頭皮や髪に付着した余分な皮脂や汚れを吸収して衛生的に保ちます。

ドライシャンプーに主に配合されているのは、スターチやアルコールなどの吸収力に優れた成分です。皮脂や汚れを吸収し、使用後にブラッシングをすると簡単に除去できます。そのため、髪を清潔にし、洗髪した時に近い爽快感を与えるのです。

また、ドライシャンプーは香料が配合されているので、スッキリした香りが髪により一段とサッパリした感じを引き立てます。

ちなみに、ドライシャンプーのようにヘアケアを簡単にする商品にリンスインシャンプーがあります。

次のページでリンスインシャンプーの特徴やメリット・デメリットを紹介していますので、併せてチェックしてみてください。

リンスインシャンプーのメリット・デメリット|髪の専門家が正直にお伝えします。

ドライシャンプーのシャンプー効果

ドライシャンプーの一番のメリットは、水とシャンプーを一切使わずにシャンプーの代わりに髪を清潔に保つことができるという点です。忙しい毎日を送る方、入院先や旅行先などで思うようにシャンプーができない方、などによく利用されています。

具体的なシチュエーションとしては、出張やキャンプなどの旅行に出るとき、シャワーを浴びる時間が取れなかったり、上水道のシャワーや蛇口といった水道設備が整っていない場所にいるときなどに、ドライシャンプーは非常に便利です。

また、連日の仕事続きで一日が忙しく、シャワーを浴びる時間すらないときにも、ドライシャンプーは大変役立ちます。さらに、ケガや病気で入浴ができないため、ベッドで全身を拭き取って清潔にする清拭をしなければならない場合、シャンプーの代わりにドライシャンプーが使われることも多く見られます。

ドライシャンプーが使われるおすすめシーン

ドライシャンプーは、さまざまなシーンで便利なヘアケアアイテムです。例えば、忙しい朝、特に時間が限られているときには、水とシャンプーを使って髪を洗ったり、ドライヤーで乾燥する時間を短縮できます。また、運動後やジムから帰宅した時に、シャワーをすぐには浴びられないときにも、手軽に髪を清潔に保つドライシャンプーが使われています。この他、旅行中、特にキャンプや長時間のフライトなど、現地でシャワーを浴びる設備が整っていないときには、ドライシャンプーを使うと頭皮や髪の汚れを落として、サッパリできるでしょう。

また、あまり頻繁に髪を洗うと髪が乾燥しやすい人、特に乾燥肌の人や冬の乾燥に悩んでいる人がドライシャンプーを使うと、髪の乾燥を防ぎます。

さらに、繰り返しシャンプーをするとカラーリングやパーマをした髪は色落ちやダメージが進行しやすいため、ドライシャンプーを使う人もいます。水で洗い流さないドライシャンプーのおかげで染めた髪色が長持ちし、髪の健康を維持するのにも役立ちます。

このように、ドライシャンプーはただシャンプーの代用品として髪を清潔に保つだけのアイテムではありません。実は、髪の健康を守るために役立てることもできるのです。

一人ひとりの生活スタイル、髪質、生活環境に合わせてドライシャンプーを上手く取り入れてみましょう。ヘアケア習慣をより手軽に充実させることができます。清潔さと髪の健康を維持するための便利なツールとして、TPOに合わせてドライシャンプーを試してみてください。

なお、防災対策を紹介する読売新聞の下記ページでも、被災時のドライシャンプーのメリットを伝えています。

被災してお風呂に入れない!…水を使わない洗浄料を試してみた|記事一覧|くらし×防災メディア「防災ニッポン」読売新聞

2. ドライシャンプーの正しい使い方

ドライシャンプーを使う際は、次のポイントを意識して正しく使用しましょう。

ドライシャンプーを正しく使う3つのステップ

以下で、ドライシャンプーを使うときに知っておきたい3つのステップをご紹介します。

【ステップ1】 ドライシャンプーをどんなときに使うのか決めておく

ドライシャンプーは、毎日のシャンプーで使い続けるタイプのヘアケア製品ではありません。そのため、「こういう場合は便利だから使おう」というイメージを描いておいて、上手に活用することが大切です。

ドライシャンプーは水を使わずに髪や頭皮を清潔にできるので、外出先で頭皮のベタつきや臭いが気になるときや、運動の後や暑さで汗をかいたとき、ちょっと気分転換したいときなどに使えます。

また、入院や介護などで入浴できないときや、アウトドアや海外旅行での長期フライト、災害時などで水が使えないシーンでも便利です。

【ステップ2】 ドライシャンプーを正しく使う

まず、ドライシャンプーをする前にクシでよくブラッシングをして、髪の絡まりをほどいておきましょう。

ドライシャンプー剤は頭皮全体にまんべんなくつけ、特にベタつきやすい顔の周りの髪の生え際や耳周り、頭頂部、襟足の生え際あたりには念入りにつけることがポイントです。

そして、指の腹を使って頭皮をマッサージするようにやさしく揉み込んでいくことで、頭皮の毛穴汚れを浮き上がらせます。全体に揉み込んだら手ぐしでふわっと整えればOKです。

【ステップ3】 ドライシャンプーのタイプ別の注意点を知っておく

ドライシャンプーにはスプレータイプ、パウダータイプ、泡タイプの種類があります。それぞれ特徴や使い方にポイントがあるので確認しておきましょう。

1.スプレータイプ

スプレータイプのドライシャンプーは、頭髪全体にスプレーした後、手でマッサージするようにして地肌になじませます。その後、乾いた清潔なタオルで拭きとります。スプレー量が多いと、髪がしっかり濡れてしまい、拭きとるのが大変になるため、注意が必要です。

2.パウダータイプ

パウダータイプは、頭にパウダー状の粉末をふりかけて使います。ブラシを通して整えた後、拭きとるといったケアは必要ありません。

頭にふりかけるだけで手軽にヘアケアできるので、病気で体力が落ちている入院中や介護施設に入所中の方の中で全身を拭きとるのも難しい人や、災害などで避難所で生活している状況にいる人に大変役立ちます。

3.泡タイプ

ボトル先端をプッシュすると、泡状になって出てくるタイプもあります。泡になって出てくるため頭全体に成分がなじみやすいため使いやすく、そのまま頭にのせて全体にいきわたるように揉みこみ、スプレータイプと同様にタオルで拭きとるだけで簡単にケアできます。

ドライシャンプーは髪の健康にダメージがあるってホント!?

ドライシャンプーをあまり頻繁に使いすぎると、頭皮の毛穴が詰まり、フケや抜け毛につながる可能性があります。具体的には、2〜3週間にわたって毎日使ったような場合に起こりやすいといわれています。そのため、いくら便利だからといってドライシャンプーだけに頼りすぎると髪の健康にダメージを与えかねないので控え目に使用しましょう。

また、ドライシャンプーだけでは、通常のシャンプーとお湯で髪を洗うことの代わりにはなりません。ドライシャンプーは余分な脂を吸収するだけで、実際に髪の汚れを除去してくれるわけではないからです。

したがって、少なくとも週に一度は、洗浄力のある市販のシャンプーとお湯でしっかりと洗髪することをおすすめします。

3. ドライシャンプーの選び方と正しいヘアケアのポイント

便利なヘアケア製品のドライシャンプーには、さまざまなタイプの商品が市販されています。中でも代表的なものとして、スプレータイプ、パウダータイプ、泡タイプのほか、簡易的に使えるシートタイプもあります。

使用感や使いやすさはタイプによって違いますので、使いたいシーンに合ったものを選ぶことが重要です。

ドライシャンプーを選ぶ3つのポイント

ドライシャンプーは、次の3つのポイントで選びましょう。

1.配合成分

配合成分によって吸収力や使用感が変わるので、自分が求める効果にマッチするかどうかを確認しましょう。ドライシャンプーは余分な皮脂を吸収することで髪を簡易的に清潔にするヘアケア製品です。

例えば、パウダータイプのドライシャンプーでは、使用後に髪をサラサラにするコーンスターチやタルクなどがよく使用されます。

2.価格

ドライシャンプーをよく使う方は、デイリーケアのコスパに見合うかどうか、値段をチェックしましょう。

価格によって商品の質、つまり清潔にする効果や使用感、頭皮や髪へのダメージのリスクも変わることがあるので、注意してください。

3.ブランド

テレビや雑誌などで馴染みのあるヘアケアメーカーや商品なら、一度試してみるきっかけになります。

大手メーカーのドライシャンプーは、使用感と配合成分や価格とのバランスが良いものが多く、最初にトライしてみるのをおすすめします。

傷んだ髪にはドライシャンプーよりヘアケア製品がおすすめ

日頃からダメージの多い髪の方は、ドライシャンプーの使用には注意が必要です。ドライシャンプーは頻繁に使用すると頭皮の毛穴が詰まり、フケや抜け毛につながる恐れがあるため、頭皮や髪のトラブルを引き起こす可能性があるからです。

そのため、特に頭皮や髪のコンディションで心配のある場合、トータルヘアケアできるシリーズものがおすすめです。

ダメージのある髪には、ドライシャンプーはどうしてもというシーンにだけ使い、普段は通常のシャンプーやコンディショナー、トリートメントなどのヘアケア製品を組み合わせて使用することをおすすめします。

それぞれシリーズの製品ごとに髪に対するアプローチが異なるので、より健康的な髪になるヘアケアができます。

▼ヘアスタイルによるドライシャンプーの使い方

ドライシャンプーを使うときは、髪の長さやボリュームで次のようなポイントを意識してみましょう。

・ロングヘア

ドライシャンプーを根元にスプレーし、手でマッサージするようにして地肌になじませます。その後、乾いた清潔なタオルで拭きとりましょう。

特に髪が長い方は、髪を結ぶ位置をいつもより下げて髪をまとめると、髪全体にドライシャンプーをまんべんなく行き渡らせることができるのでおすすめです。

・ショートヘア

首の後ろの襟足部分の髪の毛がベタつきやすいため、ドライシャンプーを多めにしっかりと使いましょう。基本的には、ロングヘアと同じように、ドライシャンプーを全体的にスプレーした後、ブラシや手でよくなじませることが大切です。

・ボブ

顔まわりの髪の毛がベタつきやすいので、生え際を中心にしっかりとドライシャンプーを使います。

4. まとめ


ドライシャンプーは、水やシャンプーを使わずに髪をある程度清潔に保つことができる便利なヘアケア製品です。特に旅行中や忙しくて時間がないとき、頻繁にシャンプーをすると髪が乾燥しやすい人にとっておすすめできるアイテムです。しかし、頻繁に使いすぎると、頭皮の毛穴を詰まらせ、フケや抜け毛の原因となる恐れがあります。また、ドライシャンプーは余分な皮脂を吸収するだけで、髪の汚れを実際に除去するわけではないので、少なくとも週に一度は通常のシャンプーで洗い、お湯で頭髪をしっかり流しましょう。

なお、ドライシャンプーを選ぶ時には、自分の髪質やライフスタイルに合ったものを選ぶことが大切です。特に、配合成分や価格、ブランドといった視点で比較してみてください。ただし、ダメージの大きな髪の方は、トータルヘアケアができるシリーズのヘアケア製品の使用がおすすめです。

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