髪を洗った後、必ず使うコンディショナー。その役割を知っていますか?
実は、シャンプーだけでは髪を十分に保護できず、ダメージを受けやすい状態になってしまいます。
コンディショナーは髪を美しく保つために欠かせないアイテムなのです。
そこでこの記事では、コンディショナーがなぜ必要なのか、質の良いコンディショナーの特徴について詳しく紹介します。髪のお悩みを解決し、理想の髪質へと導くためのヒントをぜひご覧ください。
1. コンディショナーの役割
シャンプーの後、一般的にコンディショナーを行いますが、その理由をご存知でしょうか?
ここでは、コンディショナーの役割や必要性、髪に与える効果を紹介します。
なぜコンディショナーが必要なのか?
髪を洗った後、併せてコンディショナーを使うのはなぜでしょうか?
なぜなら、シャンプーだけでは髪を守る役割が十分ではないため、そのままにするとダメージを受けやすい状態になってしまうからです。
コンディショナーが必要な理由は、シャンプーの洗浄力の強さにあります。
シャンプーは、頭皮の汚れや皮脂を落とすために必要なものです。しかし、その洗浄力は強すぎて、髪のキューティクルまで取り除いてしまうことがあります。特に市販の石油系界面活性剤を使用したシャンプーの場合、強力な洗浄力で髪の健康に必要な頭皮の皮脂まで洗浄してしまいます。
キューティクルは、髪の表面を覆う薄い膜です。髪のツヤやハリ・コシを保つために重要な役割を果たしています。
洗浄力の強いシャンプーによってキューティクルが剥がれてしまうと、髪は乾燥しやすくなり、パサつきや枝毛、切れ毛などの原因となります。
そこで、コンディショナーの出番です。シャンプー後にコンディショナーを使うと、失われたキューティクルの保護膜を補い、髪をなめらかに整えられます。
シャンプーだけでは髪が傷む理由
シャンプーは、頭皮の汚れや皮脂を落とすために欠かせないものです。しかし、シャンプーだけで髪を洗ってしまうと、髪が傷んでしまうことがあります。
その理由は、シャンプーと髪の間に存在する「pH差」です。
・シャンプーと髪のpH差
- シャンプー:pH8~12程度(アルカリ性)
- 髪:pH4~5程度(弱酸性)
市販のシャンプーには、頭皮の汚れや皮脂をしっかりと落とすためにアルカリ性の洗浄成分が使用されています。
一方、髪は本来弱酸性のため、シャンプー後、髪に付着したアルカリ性の洗浄成分が髪に残ってしまうと、弱酸性の髪との間にpH差が生じます。
このpH差によってキューティクルが剥がれやすくなり、髪が乾燥したり、パサついたり、枝毛や切れ毛が発生しやすくなったりするのです。
例えば、シャンプーだけを使い続けた場合のデメリットは下記の通りです。
- キューティクルが剥がれる
髪を覆うキューティクルが剥がれると髪内部の水分や栄養素が流出しやすくなり、乾燥やパサつき、枝毛、切れ毛の原因となります。
- 髪のたんぱく質の変化する
アルカリ性のシャンプーが髪に残留すると髪のたんぱく質が変性し、髪が弱くなり、切れやすくなります。
- 髪のうろこ状の剥がれが目立つ
シャンプーの洗浄力が強すぎると髪のうろこ状の組織が剥がれてしまい、髪がゴワゴワしたり、指通りが悪くなったりします。
コンディショナーが髪に与える効果
コンディショナーは、シャンプー後のpH差を調整し、髪をダメージから守る役割を果たします。
具体的なコンディショナーの効果は下記の通りです。
- キューティクルの保護
弱酸性の成分で髪の表面を覆い、キューティクルの損傷を防ぎます。
コンディショナーのタイプ別で、下記のようなメカニズムでキューティクル保護を行います。
- シリコン系コンディショナー
シリコンが髪の表面をコーティングし、キューティクルを保護します。
- アミノ酸系コンディショナー
髪のアミノ酸と似た成分で構成されており、キューティクルに馴染みやすく、髪を内側から補修します。
- 天然オイル系コンディショナー
植物由来のオイルで髪を包み込み、キューティクルを保護し、髪に潤いを与えます。
- 髪の保湿
ヒアルロン酸やコラーゲン、スクワランなどコンディショナーの保湿成分が髪の内部に水分補給し、髪に潤いを与え、乾燥を防ぐ効果があります。
- 髪のツヤ
髪の表面を滑らかに整え、ツヤを与えます。髪が乾燥したり、キューティクルが剥がれたりした際、髪の表面が凸凹になり、光を乱反射するのを防止します。
髪のツヤを蘇らせる成分としては、ツバキ油やホホバオイル、シルク由来成分などが代表的です。
- 髪の指通り
コンディショナーの弱酸性成分は、キューティクルを保護し、髪同士の摩擦を軽減することで、指通りを良くします。
主な成分には、
- 界面活性剤
髪の表面を滑らかにし、指通りを良くします。
- シリコン
髪の表面をコーティングし、摩擦を軽減します。
- アミノ酸
髪に馴染みやすく、髪の内部から滑らかに整えます。
が知られています。
- 静電気の防止
静電気を抑え、髪を扱いやすくします。
界面活性剤や植物性オイル、シリコンなどのヘアケア成分がキューティクルを保護。髪の表面の帯電を抑えることで、静電気を発生しにくくします。
このように、コンディショナーをシャンプーとセットで使用すれば、髪をダメージから守り、ハリやコシのある美しく健康な髪をキープするヘアケア製品です。
参照:脱毛症 Q18 – 皮膚科Q&A(公益社団法人日本皮膚科学会)
2. 質の良いコンディショナーの選び方
質の良いコンディショナーの選び方を下記で紹介します。
コンディショナーの種類
コンディショナーは、大きく分けて以下の3種類に分類されます。
- トリートメントコンディショナー
髪のダメージを補修する効果に特化したコンディショナーで、ダメージヘアの方や、髪質改善を求める方におすすめです。
シリコンやアミノ酸などの補修成分が豊富に含まれています。
- ノンシリコンコンディショナー
シリコンを一切使用していないコンディショナーです。髪のボリュームアップや、頭皮への刺激を抑えたい方におすすめです。
植物性オイルや保湿成分が豊富に含まれています。
- ツヤ出しコンディショナー
髪にツヤを与え、サラサラ感をアップさせる効果に特化したタイプで、ツヤのない髪や、パサつきが気になる方におすすめです。
ツバキ油やホホバオイルなどのツヤ出し成分が豊富に含まれています。
髪質に合ったコンディショナーを選ぶ
コンディショナーを選ぶ際には、自分の髪質に合ったものを選ぶことが重要です。
- ダメージヘア
ヘアカラーやパーマ、紫外線のダメージなどが原因で枝毛、切れ毛、パサつきの悩みの方は、トリートメントコンディショナーがおすすめです。
アミノ酸やホホバオイルなどがキューティクル保護と保湿効果を与えます。
- 細毛・軟毛
髪自体が細く、頭皮が脂性肌で髪がボリュームダウンする、ペタッとする場合は、ノンシリコンコンディショナーがおすすめです。
髪にハリやコシを与え、ボリュームアップしたり、頭皮環境の改善作用や髪の滑らかさを引き出す植物エキス、海藻エキス、シルクが配合されています。
- 乾燥髪
乾燥やキューティクルのダメージが強く、髪がパサつく、ゴワゴワするといった悩みの方は、保湿成分が豊富なコンディショナーを選びましょう。
特に、ヒアルロン酸やコラーゲン、シアバターは髪に潤いを与え、ツヤを出し、パサつきを抑える効果が期待できます。
- くせ毛
髪の内部の水分バランスの乱れ、髪がうねりが強くまとまらない場合、ツヤ出しコンディショナーがおすすめです。
ツバキ油、ホホバオイル、シリコンなどは、髪のうねりを抑え、髪を柔らかくします。
- 敏感肌の頭皮
乾燥に弱く、頭皮の炎症が続いている場合、頭皮が乾燥し、かゆみが出るケースが多いです。
頭皮の保湿と抗炎症作用のあるアミノ酸、植物エキス、シアバターを配合したノンシリコン・ノンアルコール処方のコンディショナーを使用すると、頭皮環境の改善に役立ちます。
成分をチェックする
コンディショナー選びの際は、配合成分をチェックしましょう。
主なコンディショナー成分は下記の通りです。
- シリコン
髪の表面をコーティングし、ツヤや指通りを良くする効果があります。
- アミノ酸
髪のダメージを補修し、保湿効果があります。
- 植物性オイル
髪に潤いを与え、ツヤや指通りを良くする効果があります。
- 保湿成分
髪に水分を補給し、乾燥を防ぐ効果があります。
- ツヤ出し成分
髪にツヤを与え、サラサラ感をアップさせる効果があります。
一方で、髪や頭皮のために避けたい成分も次で紹介します。
- 硫酸塩
髪や頭皮を乾燥させる可能性があります。
- 鉱物油
髪を重くし、ベタつきを与える恐れがあるため注意が必要です。
- 合成香料・着色料
髪や頭皮に刺激を与える場合があります。
コンディショナー成分に関する正しい知識を身につけて自分に合ったコンディショナーを選び、美しい髪と健康な頭皮を育てていきましょう。
3. コンディショナーの使い方
下記で、コンディショナーの使い方の基本と、より効果的な使い方について紹介します。
コンディショナーの使い方の基本
コンディショナーの正しい使い方は次の通りです。
- シャンプー後、水気をよく絞る
髪を濡れたままコンディショナーをつけると、髪になじまず、効果が薄くなります。シャンプー後、髪をタオルで軽くポンポンと叩き、水気をよく絞ってからコンディショナーをつけましょう。
- 髪全体にまんべんなく行き渡らせる
髪の毛先から根元に向かって、指通りで優しくコンディショナーをなじませます。特に、ダメージを受けやすい毛先は念入りに揉み込むようにしましょう。
- 3~5分ほど置く
コンディショナーを髪につけた後は、3~5分ほど置いて、有効成分を髪に浸透させます。時間を置くことで、より効果的に髪のダメージを補修できます。
- ぬるま湯でしっかりと洗い流す
ぬるま湯でしっかりと洗い流し、髪に残ったコンディショナーを完全に落とします。コンディショナーが残っていると、髪が重くペタッとしてしまうことがあります。
- タオルドライ
髪をタオルで包み、優しく水気を吸い取ります。濡れた髪は摩擦に弱いため、ゴシゴシと擦らずに優しく扱いましょう。
- ドライヤー
ドライヤーで髪を乾かす前に、ヘアオイルやヘアミルクなどのスタイリング剤をつけると、髪にツヤを与え、指通りを良くすることができます。
- ドライヤーの当て方
ドライヤーは、髪から15~20cmほど離して、温風と冷風を交互に当てながら乾かします。熱風を当て続けると髪が傷んでしまうので、注意が必要です。
より効果的な使い方
コンディショナーをより効果的に使うためには、下記のコツを実践してみましょう。
- 髪質に合ったコンディショナーを選ぶ
ハリやコシ、パサつきの有無など、自分の髪質に合ったコンディショナーを選ぶとより効果的に髪をケアすることができます。
- ダメージヘアにはトリートメント
ダメージヘアの方は、トリートメントコンディショナーを使うとより効果的です。トリートメントコンディショナーは、髪のダメージを補修する効果を高めたヘアケア製品なので、髪の乾燥や枝毛などが酷い場合でも改善が期待できます。
- 週に2~3回使用
コンディショナーは、毎日使用しても問題ありませんが、週に2~3回、シャンプー後使用する程度でも十分効果的です。
髪のコンディションを見ながら、使用頻度を調整してみましょう。
- ヘアマスク
週に1回程度、ヘアマスクを使うと、より集中して髪をケアできます。ヘアマスクはコンディショナーよりも配合成分が濃厚なため、髪のダメージを効率良く補修し、ツヤを出す効果があります。
- アウトバストリートメント
ドライヤー後、アウトバストリートメントを使うと、髪にツヤを与え、指通りを良くする効果があります。
このように、コンディショナーは、正しい使い方をすれば髪を美しく健やかに保つために大切なヘアケアアイテムです。
ぜひ上記のポイントを参考に自分に合ったコンディショナーを見つけて、効果的に使用してみてください。
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4. まとめ
本記事で紹介したように、髪を美しく健やかに保つためには、シャンプーだけでは不十分です。コンディショナーで髪をいたわり、ツヤツヤ美髪を手に入れましょう。
綺和美のシャンプーとコンディショナーは、ダメージヘアや細毛・軟毛、乾燥肌の方の頭皮ケアに効果的な成分が豊富に配合されています。
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