いつの間にか生えていた白髪に気づき、ビックリされたのではないでしょうか。
髪を黒く着色する成分である「メラニン色素」は、加齢により減少します。これにより、人の髪の色素は抜け、白髪になってしまうのです。
では、このメラニン色素の減少が加速し、白髪が増え、白髪が気になり始める年齢は、男性の場合いつごろからなのでしょうか。
今回は、調査機関が269名の男性に調査をした結果判明した「男性が白髪を気になりだす平均年齢」について解説をします。
また、男性で白髪が生え始めてきた際の対処法についても解説をします。
この記事の内容を実践することにより、白髪を目立ちづらくすることができますので、ぜひ最後までご覧ください。
1.男性が白髪を気になりだす平均年齢
白髪の生え具合は個人差が大きいものです。そのため、若い方であれど数本～数十本生えてくることもあります。
したがって、この記事に訪れたあなたが知るべきことは「男性の白髪が生えてくる平均年齢」ではなく、「男性の白髪が気になる程度に生えてくる平均年齢」ではないでしょうか。
美容に関する調査研究機関である「ホットペッパービューティーアカデミー」が2018年に269名の男性、766名の女性に対して、白髪についての意識調査を行いました。
その結果、男性の場合、白髪が気になりだした平均年齢は37.9歳であることがわかりました。
また、女性から見た「白髪の男性へのイメージ」の第一位（46.5％）は「老けてみえる」でした。
この調査では、「白髪がどの位の割合になれば気になるのか」については明らかになりませんでした。
白髪の割合ごとのイメージを掴みたい方は、下記をご覧ください。白髪が10%の場合は、全体の９割が黒髪であるため、あまり目立ちません。しかし、20％、40％、50％と割合が増していくごとに、白髪の存在が増し、目立つ度合いも強くなっていきます。
出典：CHOOSE YOUR PERCENTAGE OF WHITE HAIR Hair solution
2.白髪が生えた時に抜くのはNG
「白髪が生えた際には、抜いてしまえば、一件落着なのではないか」とお考えの方もいるかもしれません。しかし、白髪が生えた際には、抜かないようにしましょう。
2019年1月10日放送の「草野満代 夕暮れWONDER４（ニッポン放送）」に出演された東京衛生病院 皮膚科 福永麻紀先生がそのように解説されていました。
白髪を抜いてはいけない理由は、白髪を抜くと、毛穴、周囲の皮膚、髪の元となる毛母細胞がダメージを受けてしまうためです。
そしてその結果、毛嚢炎（もうのうえん）と呼ばれる頭皮の炎症を起こしたり、新たな髪の生成が妨げられたりしてしまう可能性があるのです。
では、白髪を抜くことにより、白髪が増えるという噂は本当なのでしょうか。
土屋総合病院のブログによると、白髪を抜き、毛根を傷めることはあっても、そのことにより白髪が増殖することはまずありえないとのことです。
3.男性に白髪が生えてきた場合の対処法
男性に白髪が生えてきてしまった場合、白髪が少量なのか多量なのかで対応が変わってきます。
少量の場合の最適な対処法は切ることです。抜くのではなく、根本から切るようにしましょう。シンプルな方法ですが、これにより、毛髪や皮膚、細胞へのダメージを避けられます。
多量の場合は、白髪を染めてしまうことにより、白髪を目立たなくすることができます。ひとえに染めるといえど、染め方はさまざまです。
この記事では「ヘアカラー」「ヘアマニキュア」「カラートリートメント」を用いた染め方について解説をします。なお、一般的な商品特徴について解説をしますが、当記事の内容が個々の商品に当てはまるわけではありません。
へアカラーで染める
白髪の染まりがよく、２～３か月色持ちしてくれるのが白髪染め用のヘアカラーです。
ヘアカラーでは永久染毛剤を用いて毛髪内部の構造を変えて、着色します。この際に黒髪の色素が脱色されるため、染まりがよいのです。
ヘアカラーで髪の毛全体を染めることにより、白髪を目立ちづらくできます。着色力が強いため、たった１度であれど全体をしっかりと染められます。
「白髪染め＝真っ黒」というイメージを持たれることもありますが、近頃の白髪染めは色の種類が豊富です。したがって、明るい色やアッシュ系など、ご自身の好みに合わせて着色できます。
注意点
黒髪用のヘアカラーでは、上手に白髪を染められません。したがって、白髪染め用のへアカラーを選定するようにしましょう。
また、使用する前にパッチテストと呼ばれる皮膚アレルギー試験を実施する必要があります。これはヘアカラーによる「かぶれ」が発生するかを事前にチェックする試験です。
アレルギー反応が出る方が使用すると、最悪な場合、全身じんま疹や呼吸困難につながることがあります。忘れずにパッチテストを行い、アレルギーの有無を確認しましょう。
ヘアマニキュアで染める
ヘアマニキュアはヘアカラーの次に、着色がよく、３週間ほど色が持続します。
ヘアマニキュアとは、髪の毛の表面に色をつける染毛料のことです。髪の内部全体に働きかけ構造を変えるヘアカラーに対し、ヘアマニキュアは髪の表面近くのやや内側だけを染めます。
これにより、髪にあまり負担をかけずに白髪を染められます。また、アレルギー症状が発生しづらく、かぶれづらいことが特徴です。このことから、ヘアマニキュアの場合は、一般的に皮膚アレルギー試験（パッチテスト）が不要となっています。
注意点
ヘアマニキュアで白髪を染める場合、髪の白髪の部分は染まっても、黒い部分はほとんど変わりません。その点が、自分好みの明るいカラーにできるヘアカラーと異なりますので、注意をしましょう。
トリートメント、リンスで染める
白髪染め用カラートリートメント、カラーリンスを使うことにより、約１週間程度白髪を染められます。
カラートリートメント、カラーリンスは、染毛料で着色します。数回に分けて使用をし、徐々に白髪を染めていきます。髪への負担が少ないことが特徴的であり、髪を傷めたくない方に人気の方法です。
注意点
カラートリートメント、カラーリンスは、ヘアカラーやヘアマニキュアに比べて、白髪染めの期間が短いことが欠点でもあります。
4.まとめ
男性の白髪が気になり始める平均年齢は37.9歳です。少量の白髪が生えてきてしまった際には、根本からカットをしましょう。多量の白髪が生えてきてしまった際には、「ヘアカラー」「ヘアマニキュア」「カラートリートメント」などを用いて、白髪を染めましょう。これらにより、白髪を目立ちづらくすることができます。
