季節の変わり目は抜け毛が増えるって本当?抜け毛が多い時の対処法もご紹介

  1. 薄毛予防・解決策

「いつも季節の変わり目に抜け毛が増える気がする…」
「薄毛にならない?」
「このまま放っていても大丈夫かな…」

春夏秋冬問わず、季節の変わり目はこのようなお悩みを抱えてしまう方も増えるのではないでしょうか。季節の変わり目は気温や湿度なども変わり始めて、どうしても抜け毛がふえやすい時期にはなっているのです。

ただの抜け毛と放置してしまうと、将来的に薄毛の原因にも繋がりかねないので今のうちからきちんと対策を施してあげる必要があります。

そこで今回はなぜ抜け毛が起こるのか、季節の変わり目に抜け毛が増える原因や対処法まで詳しくご紹介させていただきます。(参考

1.抜け毛の仕組みは?

抜け毛の仕組みは?

髪の毛は成長期→退行期→休止期の順のヘアサイクルに沿って成長して抜けてを繰り返していきます。個人差はありますが、2〜6年の周期で生え変わるようにこのサイクルを一周していくのです。

【成長期】
髪の毛全体の80〜90%が成長期であると言われていて、髪の毛が成長している段階のことを言います。髪の毛の根本にある毛母細胞が分裂することによって、髪の毛は生成されていくのです。成長期は毛母細胞の分裂がとても活発なので、髪の毛がどんどん成長します。1日0.4mm程度伸びると言われています。

【退行期】
成長期の次に来るのが退行期です。毛母細胞が分裂するためには、毛乳頭細胞からの指示や栄養が必要不可欠ですが、この毛乳頭の活動が低下していってしまうため毛母細胞の活動も弱まり髪の毛が成長しづらくなってしまうのです。退行期は髪の毛全体の1%ほどに起こっていて、2〜3週間ほどの期間に及びます。

【休止期】
髪の毛全体の10〜20%が休止期であるとされていて、この時期は髪の毛の成長が完全に止まってしまっている状態となります。毛乳頭細胞の機能が低下して指示や栄養が完全にストップしてしまい、この状態は2〜3ヶ月ほど続きます。この間に毛根の根元の方では次に生えてくる髪の毛の準備が行われており、新しい髪の毛が生えてくると同時に古い髪の毛を押し出すような形で抜け落ちていき、また新たな周期に突入していくのです。

このサイクルが規則的に繰り返されるのが健康的な髪の毛と頭皮の状態なのですが、なんらかの原因でサイクルが乱れてしまうと抜け毛や薄毛など頭皮環境が悪化していってしまうのです。抜け毛が起きてしまう原因はどんなものがあるのかもご紹介していきます。

間違ったヘアケア

抜け毛が気になり一生懸命ヘアケアをしようとする方に多いのが、間違ったヘアケアによって逆効果になってしまうことです。抜け毛を減らすために必要以上にシャンプーの回数をしてしまったり、強い力でマッサージしてしまったりと必要以上に頭皮に負担をかけてしまうケースが多くなってしまいます。

地肌をスッキリとさせようと洗浄力の強いシャンプーを使ってしまったり、シャンプーのすすぎ残しやスタイリング剤の流し残しなどにも注意が必要です。洗いすぎも洗い足りないのも良くないので適切に皮脂や汚れを落とすことが大切です。

生活習慣

生活習慣と抜け毛はとても密接に関わっています。睡眠不足、ストレス、食生活、喫煙、運動不足などの影響を受けて抜け毛が進行してしまうことも多いのです。規則正しい生活で頭皮環境を整えてあげることが抜け毛対策にも必要不可欠になるのです。

女性ホルモンの影響

女性ホルモンのエストロゲンは髪の毛にハリコシを与えて抜けにくくする作用があります。妊娠中はこのエストロゲンの分泌が盛んな為、髪の毛や全身の体毛が非常に抜けにくくなり濃くなることがあります。

逆に産後しばらくするとエストロゲンの分泌が元に戻るように減少していくので、一気に髪の毛が抜けていく仕組みとなっているのです。このタイプの抜け毛は一時的なものなので、ある程度時間が経てば元に戻るので心配いりません。

加齢

加齢による抜け毛は、更年期で女性ホルモンのエストロゲンが大きく減少することによって髪の毛を保とうという働きが弱まってしまうことで起きてしまいます。また、年々体の代謝が悪くなってしまうので成長期の髪の毛が少なくなってしまったり、細くなってしまうことも原因の一つになっています。

2.季節の変わり目に抜け毛が増えるのはなぜ?

季節の変わり目に抜け毛が増えるのはなぜ?

抜け毛が季節の変わり目に増えてしまうのはなぜなのでしょうか。特に春と秋に抜け毛が増える方が多いと言われています。季節ごとの抜け毛の原因を詳しくみていきます。

・寒暖差による自律神経の乱れ
・環境の変化によるストレス
・花粉などによる免疫の影響

春は入学、入社、対人関係、部署異動など環境がガラリと変わる方も多い季節となります。そのため、どうしてもはじめのうちはなれずストレスを感じやすくなってしまうのです。ストレスで自律神経が乱れ頭皮の血流が悪くなることで、栄養素や酸素も行き渡らなくなってしまいます。その結果、健康的な髪の毛が育ちにくく細毛や抜け毛の原因に繋がってしまうのです。

冬から春にかけても寒暖差が激しいため、自律神経を乱してしまいやすくなります。花粉の影響や紫外線量も増加していくため、頭皮のケアをしっかりとして対策が必要になるのです。

・紫外線によるダメージ
・海やプールでの負担
・皮脂量の増加
・エアコンの影響

春の丁度よい気温から夏に入ると一気に暑くなってしまうと、体の対応がついて行けずストレスを感じやすくなってしまいます。ストレスを感じて血管が収縮して血流が滞ってしまうのです。

また、夏はレジャーの季節ということもあり、海やプールで塩素に髪の毛や頭皮がさらされる機会が増えていきます。塩素は長時間髪の毛につくとタンパク質や水分を流出しやすくしてしまい退色したり、ダメージを受けてしまい抜け毛に繋がってしまいます。

レジャーで紫外線も普段よりも受けてしまうので、髪の毛の周りを保護しているキューティクルがダメージを受けて剥がれ落ちてしまいます。このようにダメージを受けた髪の毛は切れたり抜けたりしやすいので抜け毛が多く感じることもあるのです。

地肌にも紫外線があたってしまうと、頭皮のダメージを受けて健康的な髪の毛を生成しにくくなるので注意が必要です。

夏は気温もあがり汗も多くかく季節になります。頭皮は体の中でも一番皮脂量が盛んに分泌される部位でもあるため、頭皮トラブルにもなりやすく、かゆみや赤みがでることがあります。トラブルが起きると頭皮環境が悪化してしまうので、清潔に保たなくてはなりません。

・夏の紫外線や汗による頭皮の負担の蓄積
・寒暖差による自律神経の乱れ

秋は過ごしやすい季節になるのですが、夏に受けたダメージが蓄積されていてその影響がでる時期でもあります。紫外線、夏バテ、汗、などの蓄積された負担が一気に現れてしまうので、抜け毛が多くなってしまうことが多いのです。寒暖差も大きくなるので、自律神経が乱れて血行不良にも繋がることもあります。

・気温が下がり血流が悪くなる
・乾燥

冬は一気に気温が下がります。気温が下がることで血管が収縮していき、頭皮の血流が悪くなっています。血流が悪くなっていくと血流や栄養素が行き渡らなくなってしまうので頭皮環境がわるくなってしまいます。

また、空気乾燥しているのに加えて暖房器具も使用するため、頭皮が乾燥してしまいフケや炎症を引き起こしてしまい頭皮環境が悪化してしまうのです。

3.抜け毛のチェックリスト

抜け毛のチェックリスト

季節の変わり目で抜け毛が増えてしまい、次のチェック項目に当てはまると少し要注意となります。

1日に200本以上抜けるか

人間の髪の毛は平均8万〜12万本もの髪の毛が生えており、健康的な頭皮の方でも毎日約50〜100本は髪の毛が抜けるとされています。多少の個人差はありますが、あまりに多く抜けてしまっていると注意が必要になってきます。

長期間抜け毛が続いていないか

季節の変わり目が原因の抜け毛は、ある程度経つと落ち着きてくることがほとんどです。しかし1ヶ月以上抜け毛の症状が収まらずに慢性化してしまうと他の原因が考えられるので気をつけなくてはなりません。

細い髪の毛が増えてないか

抜けた髪の毛をチェックしてみていつもよりも髪の毛が細く感じたら要注意です。髪の毛は正しいヘアサイクルでしっかりと栄養素を受けていれば細くなることはめったにありません。抜け毛に細い髪の毛が混じっているということは、ヘアサイクルの乱れや頭皮環境の悪化など他に原因がある場合があります。

地肌が見えてきていないか

今まで気になっていなかったのに、地肌や頭皮が見えて薄くなったと感じた場合も注意が必要です。季節性の抜け毛で薄毛になるほど抜けてしまうことは少なく、薄毛が気になるなら進行性の薄毛の可能性がでてきてしまいます。

4.季節の抜け毛の予防策

季節の抜け毛の予防策

「季節性の抜け毛が気になってしまうけど、何をしたらいいかわからない」そんな方も多いのではないでしょうか。そこで季節の変わり目に抜け毛にならないためにできる対処方をご紹介していきます。

頭皮のヘアケア

頭皮環境を整えてあげることで抜け毛を防ぐ効果はとても高くなります。頭皮環境を物理的にケアできるのが、適切に汚れを落として、清潔に保ちマッサージで血流を促してあげることで髪の毛に影響を行き渡る手助けをしてくれるのです。

スカルプシャンプーやヘッドスパを取り入れて定期的に毛穴の汚れをしっかりと落とすことも有効です。毎日使用すると頭皮への負担が大きくなってしまうので、週に1〜2回程度を目処に取り入れてみてください。

1.乾いた状態で地肌に軽く当てるように全体をブラッシングして頭皮の汚れを浮かせていき、絡みをほどいていきます。

2.ぬるま湯で地肌からすすぐように水分を行き渡らせていってください。

3.スカルプシャンプーを根元からもこもこに泡立てて、摩擦がすくなくします。

4.手のひらの拇指球をこめかみにあてて、クルクル後ろへ向かって大きく動かしながらながしていきます。

5.耳後ろから後頭部に向かって同様に流してください。

6.生え際から後頭部に向かって頭皮を両手の拇指球で挟み込むように少しづつ後ろへづらしながら圧をかけていきます。

7.その後はシャンプーをしていつも通りのケアをしていってください。

生活習慣

生活習慣が乱れてしまっていると、頭皮環境を乱す原因になってしまい抜け毛に繋がってしまいます。規則正しい生活を心がけることが有効です。

・バランスの良い食事
・良質な睡眠を心がける
・喫煙はやめる
・適度な運動

このような項目に注意してストレスをためすぎないように上手に発散していけるように、日頃から気をつけてみてください。

紫外線対策

特に紫外線の強くなる春から夏にかけては、帽子をかぶったり頭皮用の日焼け止めスプレーなどを使用してガードしてあげます。体の中で一番太陽に近い部分なので紫外線の影響を受けやすいので物理的に紫外線から守ってあげると効果的です。

5.まとめ

季節の変わり目は寒暖差や気温など、条件が変わってしまうことによって抜け毛が起きやすくなってしまっています。しかし、抜け毛は誰しも気になり、できれば防ぎたい問題です。できる限り防ぐためには、日頃からの頭皮環境状態が大きく左右していくのです。

普段から健康的な頭皮を維持できるように、対処法を実践してみて元気な頭皮を育んでみてください。普通のシャンプーだけではなかなかきれいに落としきることが難しいので、スカルプシャンプーを1つ持っておくのがオススメです。

季節が変わっても抜け毛に悩まされずに、気持ちよく新しい季節を楽しめたら嬉しいですね。(参考

美髪へと導く4つのステップ美髪へと導く4つのステップ

step01
ヘアカラーシャンプー
洗いながら染める

ヘアカラーシャンプー

毎日シャンプーするたび、自然に白髪が染まり、使うほどに髪にツヤと潤いを与えます。

カラーサンプル
step02
カラートリートメント
しっかり染める

カラートリートメント

高いトリートメント効果で髪と頭皮をしっかりとケアしながら、白髪を染めます。

カラーサンプル
step03
コンディショナー
カラーをキープする

コンディショナー

傷ついた髪もしっかり補修、髪にハリ・コシ・ツヤを与えます。カラーの持ちを良くし、白髪を黒髪へと導く効果も期待できます。

step04
カラーリングブラシ
さっと隠す

カラーリングブラシ

外出先やお出かけ前に、気になる部分にサッとひと塗りするだけで、簡単に白髪を隠せます。

カラーサンプル
白髪と上手く付き合いたい佐藤

毛髪診断士。佐藤は白髪染めシャンプー、コンディショナー、トリートメント&白髪ケアブラシを取り扱うブランド綺和美(スリーエム株式会社)の社員をしております。自身も少し白髪が気になってきた世代です。髪について発信しながら、白髪ケアを中心とした髪について研究中。みなさんの髪にまつわるお悩みをヘアケアメーカー社員として解決していきます。

記事一覧

あなたへおすすめ