白髪染めを流すときのお湯の温度の理想は?

  1. 白髪染め

ご家庭で白髪を染める際、きちんと染料は塗れているはずなのに洗い流すと綺麗に染まっていないという経験はありませんか?そんな方は白髪染めを流すときのお湯の温度にも注目してみましょう。

この記事では白髪染めで綺麗に髪を染めるポイントや、白髪染めで髪が染まる原理などを解説しています。白髪染めを使ってもなかなか綺麗に染まらないという方は、ぜひ参考にしてみてください。

1.34度から37度

白髪染めを流すときの温度

白髪染めを流すときのお湯の温度は34度から37度が理想とされています。お風呂の温度の平均が41度ということなので、それより多少ぬるい温度が良いということですね。

実は髪の毛には熱に弱いという性質があります。白髪を染めた後は特に髪が傷んでいる状態です。なので白髪染めを流す際には少しぬるめのお湯で洗い流すと良いでしょう。

2.しっかり洗い流さないとかゆくなる

白髪染めをした後は、頭皮に薬剤が残らないようしっかり洗い流しましょう。白髪染めは薬剤を化学反応させることにより髪を綺麗に染めるので、頭皮に薬剤が残ったままだと痒くなってしまいます。

染めてからすぐお風呂に入れるよう、事前に汚れてもいい前開きの服を準備しておくと染め終わった後スムーズに頭を洗い流せます。他にも時計があれば放置時間を正確に把握できますし、ヘアカラー用のシャンプーがあれば便利です。

また白髪染めを使う前には必ずパッチテストを行いましょう。パッチテストで皮膚の異常が見られた場合、ヘアカラーで頭皮がかぶれてしまう恐れがあります。まれに蕁麻疹や呼吸困難などの重いアレルギー反応が出ることもあるので、白髪染めを使う前には十分に気を付けてください。

3.白髪染めが染まる原理

白髪染めが染まる原理

普通のヘアカラーを使ってみたけど、白髪は上手く染まらなかった……そんな経験をされたことはありませんか?

実は普通のヘアカラーも白髪染めも主な成分や原理は同じです。普通のヘアカラーも白髪染めも、それぞれ黒髪・白髪の特徴に合わせて綺麗に染まるように調整されています。

では何が違うのかというと、配合されている成分のバランスが異なっているのです。

そもそも黒髪と白髪では何が異なるのでしょうか。髪の毛は90%がケラチンというタンパク質でできており、残りは水分などです。

髪の毛は3つの層が重なっています。一番外側がキューティクルで、その内側がコルテックス。髪の一番中心にはメデュラと呼ばれる層があります。

髪の色はコルテックスの中のメラニン色素によって決まります。そしてメラニンは皮膚の奥深くにあるメラノサイトで作られています。

若い時はメラニンが多いので髪の毛は黒く見えますが、年齢を重ねるとメラノサイトに機能が低下してメラニンの量が少なくなります。さらにメラニンにはヘアカラーを染まりやすくする作用もあるのです。

つまり黒髪と白髪では染める前の色も異なりますし、ヘアカラーの染まりやすさも違うということです。

ここでヘアカラーで髪の毛が染まる仕組みをおさらいしてみましょう。一般的なヘアカラーは1剤と2剤という2種類で構成されていますよね。

1剤の成分は酸化染料とアルカリ剤(アンモニア等)、2剤は酸化剤(過酸化水素剤)です。1剤と2剤を混ぜ合わせることでアルカリ剤が酸化剤を分解し、酸素を発生させます。そして1剤の中の酸化染料が酸素で発色するという仕組みになっています。アルカリ剤には髪のキューティクルを開く役割もあり、これを髪に塗ることで染料が内部に浸透します。

この基本的なメカニズムは普通のヘアカラーも白髪染めも変わりません。違うのはブリーチ力と染毛力のバランスです。

黒髪用のヘアカラーはメラニンが含まれている髪を明るい色に染められるよう作られています。このため色を抜くためのブリーチ力が高く、着色するための染毛力は低いのが特徴です。染毛力が低いのでメラニン色素がない白髪は上手く染まらないというわけですね。

一方の白髪染めは黒髪用のヘアカラーと比べて染料が多く含まれています。ブリーチ力に関しては仕上がりを明るくするか暗くするかによって異なります。白髪染めは黒髪と白髪の色味を合わせるような色作りが特徴です。だから染まりやすい黒髪の部分も染まりにくい白髪も、白髪染めだと一度で綺麗に染められるのですね。

4.より持ちを良くするために白髪染めだけでなく、白髪染めトリートメントを!

白髪染めだけでなく、白髪染めトリートメントを!

白髪を染めたのなら、できるだけ長く綺麗に染まっている状態を維持したいですよね。白髪染めの持ちを良くするためには、白髪染めトリートメントの併用もおすすめです。

白髪染めトリートメントとはヘアカラー剤の一種です。一般的にはトリートメントと染料が一緒になっているもののことを指します。シャンプーの後に簡単に白髪を染められ、通常のトリートメントと同じような使い方ができます。

白髪染めトリートメントは伸びてきた白髪をボカす応急処置としても有効です。綺麗に染めていても生え際や分け目から少しずつ伸びてきた白髪が目立つ……ということもありますよね。そんな時は白髪染めトリートメントを使い、白髪がある程度まで伸びてきたら白髪染めでしっかり染めるのが良さそうです。

白髪染めトリートメントは髪へのダメージを抑えながら白髪を染めることができます。

先ほど説明した通り、ヘアカラーはメラニンを薬剤で分解してから染料で発色させています。そのため白髪もしっかり染まりますが、キューティクルが剥がれて髪が傷んでしまいがちです。

しかし白髪染めトリートメントなら髪の表面に色をつけるので、髪へのダメージを抑えられます。またトリートメント成分も浸透するので手触りも良くなります。白髪染めトリートメントはドラッグストアでも購入でき、値段が比較的リーズナブルなのも嬉しいポイントです。

ただし一度で綺麗に染めたいという方には向いていません。白髪染めトリートメントは徐々に色素を定着させるものなので定期的に使い続ける必要があり、白髪が目立たなくなるまで時間が掛かります。

5.まとめ

白髪染めの原理を知ってポイントをきちんと押さえれば、前より上手に髪が染められるのではないでしょうか。白髪染めを行う時はぜひこの記事を参考にしてみてください。

美髪へと導く4つのステップ美髪へと導く4つのステップ

step01
ヘアカラーシャンプー
洗いながら染める

ヘアカラーシャンプー

毎日シャンプーするたび、自然に白髪が染まり、使うほどに髪にツヤと潤いを与えます。

カラーサンプル
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カラートリートメント
しっかり染める

カラートリートメント

高いトリートメント効果で髪と頭皮をしっかりとケアしながら、白髪を染めます。

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コンディショナー
カラーをキープする

コンディショナー

傷ついた髪もしっかり補修、髪にハリ・コシ・ツヤを与えます。カラーの持ちを良くし、白髪を黒髪へと導く効果も期待できます。

step04
カラーリングブラシ
さっと隠す

カラーリングブラシ

外出先やお出かけ前に、気になる部分にサッとひと塗りするだけで、簡単に白髪を隠せます。

カラーサンプル
白髪と上手く付き合いたい佐藤

毛髪診断士。佐藤は白髪染めシャンプー、コンディショナー、トリートメント&白髪ケアブラシを取り扱うブランド綺和美(スリーエム株式会社)の社員をしております。自身も少し白髪が気になってきた世代です。髪について発信しながら、白髪ケアを中心とした髪について研究中。みなさんの髪にまつわるお悩みをヘアケアメーカー社員として解決していきます。

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