【まだ諦めない!】白髪染めが服についたときの落とし方について

  1. 白髪染め

コロナ禍で外出を控える方も多く、自宅でセルフカラーをする方が増えました。ドラッグストアですぐに手に入り手軽に好きなタイミングで染めることができるため、とても便利で利用したことのある方も多いのではないでしょうか。

自宅でカラーすることによって、美容室では起きないお悩みが発生してしまうこともあります。それが「白髪染めが服についてしまって落ちない!」という問題です。カラー剤の中でも白髪染めは特にしっかりと染まってしまうため、洗ったくらいでは簡単に落とすことができません。

そこで今回は服にカラーがついてしまったときの落とし方について、詳しくご紹介させていただきまのでぜひ最後までお付き合いください。

1.白髪染めが服についたらまず一番にやることは?

白髪染めが服についてしまったときには、まず一番にしなくてはならないことはついてしまった白髪染めの薬剤を拭き取り水で洗い流してください。薬剤がついてしまった段階で服は染まり始めてしまうのですが、時間が経つほどカラー剤は酸化して強く発色していってしまうので、これ以上悪化させないためにもまずはついた薬剤をキレイに落とすことが大切です。

服についてしまってから対処する時間が短ければ短いほどキレイに落とせる確率は上がります。水でキレイに洗い流してもこの段階で薄く服は染まっている場合がほとんどだと思います。服の素材によっても落とし方が異なってくるので注意が必要です。

2.生地別のポイント

生地別のポイント

白髪染めがついてしまった服の生地の素材別に、落とし方をご紹介させていただきます。

綿100%・ポリエステル生地

白髪染めで染まってしまった部分の下に汚れてもいいタオルなどをしいて、中性洗剤をブラシにつけて叩くようにして汚れを落としていきます。ある程度落とすことができたらすすいで洗濯機で洗います。

レーヨン生地

ブラシに水をつけて汚れの部分を叩きます。レーヨン生地は水洗いすることができないため最低限の対処だけして、そのままクリーニング屋さんに持ち込んで相談してください。

毛100%・カシミヤ

このような生地に白髪染めがついてしまったらブラシに水をつけて叩いてからクリーニングに持ち込むようにします。手洗いがOKなものなら、中性洗剤をブラシにつけて叩いて汚れをを落としてから手洗いをしていきます。

白い服の場合

綿100%やポリエステルなどの素材で、柄がなく白い生地の服であれば塩素系漂白剤を使うこともできます。汚れた部分に直接漂白剤をつけておいておくか、つけ置きで30分〜2時間ほどおくと汚れを落とすことができるのです。2時間以上つけ置きしてしまうと、生地が傷んでしまうので様子を見ながら時間を調節してください。

塩素系漂白剤は強力な漂白剤なので、ポリウレタンなどの生地に使用してしまうと生地が伸びてしまうこともあります。換気を十分に行いながら使用して、手袋などして素手では触らないように注意して使用するようにします。

もしも柄物でつけ置きしたい場合は、塩素系漂白剤を使ってしまうと色が抜けてしまうため酸素系の漂白剤を使用するようにしてください。

塩素系漂白剤での落とし方

必要なもの
(塩素系漂白剤、中性洗剤、バケツ、ゴム手袋)

1.バケツに水をくんでおきます。
2.塩素系漂白剤を適量入れて溶かしていきます。
3.白髪染めで汚れた服をバケツに入れて、つけ置きしてください。(30分程度を目安に)
4.染まってしまった汚れが、キレイになっていたら水でしっかりとすすいでおきます。
5.最後に中性洗剤で手洗いをして、洗濯機で洗濯していきます。

注意点

・白い服で素材が綿、麻、ポリエステルの場合にだけ使用できる方法です。
・塩素系漂白剤は強い漂白剤なので、必ずゴム手袋を使用してください。
・塩素系漂白剤を使用するときは、換気しながら使用してください。

遠視系漂白剤が手についてしまった時の対処法はこちらです。

酵素系漂白剤での落とし方

必要なもの
(酵素系漂白剤、中性洗剤、バケツ)

1.白髪染めで汚れてしまった部分に酵素系漂白剤をつけて染み込ませておきます。
2.バケツに水をくみ、酵素系漂白剤を適量溶かして混ぜておきます。
3.白髪染めで汚れてしまった服をバケツに入れてつけ置きしてください。(30分程度を目安に)
4.汚れが落ちていたら水でしっかりとすすいでいきます。
5.中性洗剤で手洗いをしたら洗濯機で洗って仕上げていきます。

注意点
・ウール、シルクなど水洗いのできない素材の場合はこの方法ができません。

3.時間が経ってしまったシミの落とし方

時間が経ってしまったシミの落とし方

白髪染めをしてその日は服についているのに気づかなくて、あとから汚れに気づくこともあります。このように時間が経ってしまった白髪染めのシミは頑固になっているため落とすのがとても難しくなります。

白い服であれば塩素系漂白剤でつけ置きしてみて、どうしても落ちない場合はクリーニング屋さんに持ち込み相談するようにしてください。デリケートな素材でないものなら以下の方法を試してみるのもオススメです。

・落とし方

必要なもの
(除光液、歯磨き粉、歯ブラシ、酵素系漂白剤、クエン酸、水、タオル)

1.白髪染めで汚れてしまった部分に除光液を染み込ませていきます。
2.タオルを使って軽く叩くようにしてシミ抜きしていってください。
3.汚れの部分が薄くなってきたら歯ブラシに歯磨き粉をつけて、軽めにこすって汚れをおとしていきます。
4.お湯で洗ってしっかりとすすいでから洗濯機で洗います。

ここまでの手順でも汚れが落ちなかった場合は下記の方法も追加してみてください。

1.白髪染めで汚れた部分に直接酵素系漂白剤を歯ブラシを使って軽めにこすっていきます。
2.ドライヤーで一旦乾かしていきます。
3.水にクエン酸を混ぜて汚れの部分にかけてからお湯で洗ってすすいでください。

これらの方法を試してみても暗めの白髪染めなどの強い薬剤で染まってしまうと落としきれない場合があるのです。

そんな時は無理に落とそうとせずに染み抜きのできるクリーニング屋さんに持ち込んで落とせるか相談に行くことをオススメします。無理に落とそうとして汚れが広がってしまったり、服の生地が傷んでしまっては元も子もなくなってしまいます。またお気に入りの服はカラーをする際は避けることも必要な予防策になるので取り入れてみてください。

4.セルフでヘアカラーするときに気をつけるべきポイント

セルフでヘアカラーするときに気をつけるべきポイント

美容室でのヘアカラーでは美容師さんが襟元にラップをしてくれたり、服を汚さないように配慮してくれますが、セルフでヘアカラーするときには自分で注意していかなくてはなりません。そこで自宅でセルフカラーをする際に気をつけなくてはならないポイントをご紹介させていただきます。

汚れても大丈夫な服を着る

自分でカラーをするときには注意していても、後ろが見えなかったりとどうしても防ぎきれない場合があります。セルフカラーになれていて自信がある方ならばいいのですが、なれていないうちは汚れても大丈夫な服を着てヘアカラーをするのがオススメです。

古くなった洋服や汚れてしまって着れなくなってしまった服を1つ取っておくようにすると安心です。

首元にタオルを巻く

首元からカラー剤がたれてしまって、服を汚してしまう可能性があります。それをカバーするためにも首元に汚れても大丈夫なタオルを巻いておくと防ぐことができるのです。また、カラー剤が肌につきすぎてしまうとかゆみなどの肌トラブルの元となりやすくなってしまうため、タオルを巻くことによって防止できるメリットもあります。

前開きの服がオススメ

ヘアカラーを塗布して流す時に着ている服を脱がなくてはなりません。被るタイプの服ですと脱ぐ時に襟元にカラー剤がついてしまうことがあります。前開きの服であれば髪の毛につかずに脱ぐことができるので安心です。

色移りに注意

白髪染め後にしっかりとシャンプーして薬剤を流したつもりでも、髪の毛をふいたタオルや寝具に色が移ってしまうことがあります。薬剤を流す際にお湯を少しずつなじませて乳化してから、よく流していくことによって少し防ぐ事ができます。

しかし、白いタオルや寝具など心配な場合は汚れてもいいタオルを使ったり、色の濃いタオルを使うことによって色移りが気にならなくなります。髪の毛を乾かすときにも半乾きで少し濡れてしまっていると、色移りしやすくなるため髪の毛の負担のためにもしっかりと乾かして仕上げることが大切です。

5.カラーシャンプー・カラートリートメントもオススメ

カラーシャンプー・カラートリートメントもオススメ

白髪染めの薬剤がついてしまうとしっかり染まる薬剤な分落とすのがとても大変で場合によっては落としきれないこともあります。セルフカラーをするのに服についてしまうのが心配な方は、服についても落としやすいカラーシャンプーやカラートリートメントがオススメです。

白髪染めのヘアカラーとは違い染める力が少し弱めなため、週に何度かの使用をしなくてはいけないのですが、髪の毛にもダメージや負担が少なく白髪をカバーすることができるのです。

染まる力が弱いためはじめは何度か連続で使用して色を入れて安定させなくてはいけないのですが、このカラーシャンプーやカラートリートメントは服についても白髪染めのヘアカラーよりも簡単に落とすことができます。

服を汚す心配をせずにセルフでカラーしたい方にはぴったりな方法となります。入浴の際にカラーシャンプーやカラートリートメントをしてしまえば服を汚すこともなく施術が可能です。少し放置する時間は出てしまいますが、ヘアカラーよりも手軽に使用できるのも嬉しいポイントです。

6.カラーシャンプー・カラートリートメントの落とし方

カラーシャンプーやカラートリートメントが服についてしまったら酵素系漂白剤でつけ置きしてみてください。もし1度で落ちきらなかったとしても、何度か洗濯していくうちに徐々に落ちていくのでほとんど心配はいりません。

1.カラーシャンプーで染まってしまった部分に酵素系漂白剤を染み込ませてください。
2.バケツに水をくみ、酵素系漂白剤を適量溶かして混ぜます。
3.染まって汚れてしまった服をバケツに入れてつけ置きしていきます。
4.30分ほどおいて汚れが落ちたら水でしっかりとすすいでください。
5.中性洗剤で手洗いしたら、洗濯機で洗って仕上げます。

7.まとめ

セルフカラーは誰にでも簡単に染めることができる画期的なアイテムです。しかし、白髪染めを自宅でしていくには染めるだけではなく、その周りの準備や注意点がいくつもあります。あとからこんなはずじゃなかったと後悔しないために、事前にしっかりと対策してからカラーをすることが必要です。セルフケアに関する基本知識の解説もどうぞご覧くださいませ。

注意点さえ気をつけて施術できれば、気になった時にすぐに白髪を染めることができるのでとても便利です。自分の髪の毛の状態などをみてヘアカラーやカラーシャンプー・カラートリートメントなどを上手に取り入れてみてください。

万が一服にカラー剤がついてしまって困ったときには今回の方法をぜひ試してみてください。

美髪へと導く4つのステップ美髪へと導く4つのステップ

step01
ヘアカラーシャンプー
洗いながら染める

ヘアカラーシャンプー

毎日シャンプーするたび、自然に白髪が染まり、使うほどに髪にツヤと潤いを与えます。

カラーサンプル
step02
カラートリートメント
しっかり染める

カラートリートメント

高いトリートメント効果で髪と頭皮をしっかりとケアしながら、白髪を染めます。

カラーサンプル
step03
コンディショナー
カラーをキープする

コンディショナー

傷ついた髪もしっかり補修、髪にハリ・コシ・ツヤを与えます。カラーの持ちを良くし、白髪を黒髪へと導く効果も期待できます。

step04
カラーリングブラシ
さっと隠す

カラーリングブラシ

外出先やお出かけ前に、気になる部分にサッとひと塗りするだけで、簡単に白髪を隠せます。

カラーサンプル
白髪と上手く付き合いたい佐藤

毛髪診断士。佐藤は白髪染めシャンプー、コンディショナー、トリートメント&白髪ケアブラシを取り扱うブランド綺和美(スリーエム株式会社)の社員をしております。自身も少し白髪が気になってきた世代です。髪について発信しながら、白髪ケアを中心とした髪について研究中。みなさんの髪にまつわるお悩みをヘアケアメーカー社員として解決していきます。

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