フケが気になる!フケのタイプと原因、対策を簡単に解説します

  1. 薄毛予防・解決策

乾燥する季節に特に気になりやすくなるフケ問題。

「毎日キレイに洗っているのに…」
「暗めの服を着ると肩にフケが目立つ…」
「何を気を付けたらいいのかわからない…」

などとお悩みの方も多いのではないでしょうか。フケが目立ってしまうとどうしても清潔感に欠けてしまいますし、周囲にも相談しずらくどうしたらよいのか途方にくれてしまいます。

しかし、フケのほとんどは自分のケアを変えてあげることで改善を見込むことができるのです。そこで今回はフケの詳しい原因から自分でできる対策・予防法などをご紹介させていただきます。

1.フケとは

フケとは

頭皮は顔と同じようにどんどん新しい頭皮に生まれ変わるように、ターンオーバーが行われています。およそ1カ月のサイクルで古くなった頭皮が剥がれ落ちていき新しい頭皮へ生まれ変わります。この剥がれ落ちた古い頭皮がフケと呼ばれているものになるのです。

人は誰でもこのターンオーバーが自然と行われているため、フケは誰にでも起こりうるげんしょうなのです。フケが目立つ人と目立たない人がいる原因は、通常フケはとても小さく剥がれ落ちても目立つことはなく、洗髪時にほとんど洗い流されてしまいます。

しかし、頭皮環境が悪くなったり乾燥していたりと頭皮の状態によって、大きなフケができてしまったりフケが増加してしまうことで目立つようになってしまうのです。

2.フケの種類

フケの種類

フケは大きく分けて2つに分類されており、それぞれ特徴が少し異なっています。

乾性フケ

乾性フケは皮脂の分泌量が少なく、頭皮が乾燥してしまうことで引き起こされてしまうフケになります。カサカサしていて細かいサイズで粉っぽくなるのが特徴です。

頭皮の皮脂分泌量が減少してしまうとターンオーバーの周期が早まってしまい、まだ未熟な状態のまま古い角質として剥がれ落ちてしまうため細かくなっていると言われています。元からのアトピー体質や乾燥肌の方にでやすい症状です。

乾燥している頭皮は外的刺激にとても敏感で弱く、少しの刺激でかゆみや炎症を起こしやすいのでフケ以外の頭皮トラブルにも繋がりやすいので注意が必要です。

脂性フケ

脂性フケは乾性フケの真逆で、頭皮の皮脂が過剰に分泌してしまうことででるフケになります。脂性フケは一つ一つの大きさが大きくベタついているのが特徴です。

生活習慣の乱れや代謝のよくなる夏の暑い季節が原因で皮脂の分泌量が多くなり、皮脂を餌にしているマラセチア菌という真菌が増殖することによって引き起こされるとされています。女性に比べて男性のほうが皮脂の分泌量が多いため脂性フケは男性に発症する割合が多いといわれています。

3.フケの原因は?

フケの原因は?

フケが出てしまう主な原因をご紹介していきます。

皮脂の分泌量

マラセチア菌は皮膚の常在菌で誰の皮膚にも存在する菌で、通常は悪さをすることはありません。しかし、マラセチア菌は皮脂が大好物で皮脂の分泌量が多くなるとそれを餌にして過剰に増えてしまうのです。

マラセチア菌は皮脂を分解して脂肪酸を作り出しますが、この脂肪酸が頭皮の刺激となり悪影響を与えてしまう原因となっていると言われています。このためターンオーバーが乱れてしまい通常よりもはやく頭皮が剥がれちることでフケの量が増えてしまうのです。

ストレス

ストレスを感じると交感神経が優位になり、逆にリラックスすることで副交感神経が優位になるとされています。この神経が交互に作用することでバランスを取っていますが、過度なストレスにさらされてしまうと交感神経が優位な状態が続いてしまうのです。交感神経を感じていると緊張状態に置かれてしまい、血管が収縮して血流が悪くなってしまいます。

血流が悪くなってしまうと頭皮に必要な栄養素や酸素が行き渡らなくなってしまい、頭皮環境が悪化してしまうのです。この状態が続いてしまうと頭皮のバリア機能が低下してしまい、外的刺激の影響を受けやすくなってしまうためフケがでやすくなってしまいます。

季節性の要因

フケと季節は密接に関係していて、その季節によって現れる症状の特徴も違ってきます。秋〜冬にかけてはとても乾燥しやすい季節になるため、乾性フケになりやすくなってしまいます。

春〜夏は気温と湿度が上がるため、皮脂の分泌量が多くなるため脂性フケが出やすくなるのです。季節によって真逆のタイプのフケが出やすくなるのでそれに合わせたケアをしていく必要があります。

生活習慣

睡眠や食生活などの生活習慣が乱れてしまうと、頭皮環境が悪くなりやすくフケの発生に繋がってしまうとされています。適切にターンオーバーをうながして頭皮を良い状態で保ってあげることが大切です。

紫外線

頭は体の中でも一番上にあるため、どうしても紫外線の影響を一番受けやすくなってしまいます。紫外線があたっていると頭皮は乾燥してしまい皮脂が減少してしまいます。特に分け目の位置はカバーしてくれる髪の毛もないので直に紫外線を浴びる時間を短くするように工夫が必要です。

シャンプーの回数

シャンプーの回数が多くても少なくても頭皮にはよくありません。洗髪の回数が足りていないと余分な皮脂や汚れが落とし切れていなく、毛穴にたまったままになってしまい菌が繁殖しフケの原因になってしまうのです。

逆に洗髪の回数が多すぎてしまうと、一見清潔に感じますが必要な皮脂までも洗い流してしまっているおそれがあり、頭皮の乾燥に繋がってしまうので注意が必要です。特にアトピー性皮膚炎や乾燥肌の方は皮脂の取りすぎに気を付けて回数を調整する必要があります。

4.フケが気になったときできることは

フケが気になったときできることは

フケが気になった時に何から改善していかなくてはならないのか対策・予防法をご紹介していきます。

生活習慣を整える

睡眠…睡眠不足は自律神経が乱れてしまい、交感神経が優位な状態になるため血流が悪くなってしまいます。こうならないためにも毎日7〜8時間は睡眠時間を確保するように務めることが大切です。

また、髪に毛の成長ホルモンがたくさん分泌するとされる22〜2時の間に就寝できるようにするとさらに効果的です。

食生活…毎日3食バランスよく栄養を取れるようにしてください。ジャンクフードやスイーツなど脂質の多いものばかり食べていると、頭皮の皮脂の過剰分泌に繋がってしまいます。頭皮環境を整えるためにも下記のような栄養素を積極的に摂取できるとバランスがいいとされています。

タンパク質(肉類、魚類、タマゴ、牛乳、大豆製品)
亜鉛(牡蠣、レバー、ウナギ)
ビタミン系(小松菜、ほうれん草、ナッツ類、柑橘系、玄米、カボチャ)

運動…運動不足は血流をわるくしてしまう原因にもなってしまいます。いきなりハードな運動をする必要はなく、ウォーキングやストレッチなど無理のない範囲で体を動かす習慣を取り入れてみてください。

シャンプーの見直し

毎日使用するシャンプーだからこそ気を付けなくてはならないのが、シャンプーの洗浄成分です。頭皮はある程度の皮脂の力で薄くベールをはっていて外的刺激から保護しています。洗浄力が強いと頭皮にとって必要な皮脂までも洗い流してしまうとフケの原因にもなってしまうのです。

シャンプーの見直し方が気になる方はこちらをご覧ください。

シャンプーの基本的に全体の50〜60%が水でできていて、洗浄成分が30〜40%、その他の成分が10%の割合で構成されています。全体の3〜4割も占める洗浄成分はフケ対策にも頭皮環境を整えるためにも必要不可欠なのです。

避けるべき洗浄成分

・石油系界面活性剤
(ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸カリウム、ラウレス硫酸ナトリウム、ラウレス硫酸トリエタノールアミン)

シャンプーの成分表をチェックしてこの表記がある場合は、石油系界面活性剤がはいごうされています。石油系界面活性剤は安価で安定性の高い成分のため、市販のほとんどのシャンプーに配合されている洗浄成分になっています。

かし、成分的には安全ですが洗浄力と脱脂力がとにかく高く食器用洗剤やハンドソープにも使用されているほどなのです。しアトピー性皮膚炎や乾燥肌の方がこれだけ強い洗浄成分を使い続けると、皮脂を奪いすぎてしまって症状を悪化させてしまうおそれもあるので注意が必要です。

・石けん系界面活性剤
(石けん素地、カリ石けん素地、脂肪酸ナトリウム、脂肪酸カリウム、ラウリン~、ステアリン~、オレイン~)

この表記がある場合は石けん系界面活性剤が配合されています。石けんと聞くとお肌に優しいイメージがありますが、実は石けん系界面活性剤は洗浄力が高い成分の一つとなっているのです。弱アルカリの性質も兼ね備えているため、髪の毛がきしみやすく絡みやすくなります。

人間の肌は弱酸性なのでアルカリ性に傾くと、キューティクルがひらいてしまい水分や栄養素が流出してしまい外的刺激から守れなくなってしまうのです。そうなるとダメージを受けて水分を維持できなくなりどんどん乾燥がすすみ、頭皮も乾燥していってしまいます。

・オレイン系
(オレフィン~)
この表記がある場合はオレフィン系の界面活性剤が配合されています。この成分は石油系界面活性剤が有名になってしまったため、代わりに配合されることが増えてきているのです。

この成分も石油系界面活性剤と同様に安価で安全性の高い洗浄成分ですが、洗浄力も同様に強いので気を付けなくてはならない成分になります。

オススメの洗浄成分

・ベタイン系
(~ベタイン、~グルタミン酸)

この表記がある場合はベタイン系の洗浄成分が配合されています。両イオン界面活性剤とも呼ばれており、刺激が少ないのが特徴の成分です。酸性とアルカリ性を中和してくれて洗浄力が低下しないのでアミノ酸系などマイルドな成分と一緒に配合されていることも多いです。

・アミノ酸系
(ココイルグルタミン酸~、ラウロイルサルコシン~、ココイルメチルタウリンナトリウム)

髪の毛の90%はケラチンというタンパク質で作られており、タンパク質は18種類のアミノ酸からできていて髪の毛に優しいのが特徴になります。洗いあがりも優しいので余分な皮脂は落としてくれて、必要な皮脂はとりすぎないように洗うことができるので皮脂バランスがとりやすくフケ対策にもオススメの洗浄成分になります。

紫外線対策

紫外線は地肌を乾燥させフケの原因に繋がってしまうおそれがあります。外出時の特に直射日光にあたる機会の多い日には、帽子で物理的にカバーしたり頭皮用の日焼け止めスプレーで紫外線をブロックしてあげることでダメージを最小限にしてあげることができます。

5.まとめ

フケは少しケアや環境が変化してしまうだけで誰にでも起こってしまう可能性のある症状です。しかし、日ごろからの心がけや適切なケアである程度予防することもできる問題です。対策や予防法をみても特別なことというよりも健康的な生活を心がけることがほとんどだったかと思います。髪や頭皮といった表面的なことだけではなく、医学的に根音的な解決が必要の場合もあります。できることから取り入れてみて少しでも改善できるといいですね。

また、シャンプーの洗浄力の強さは頭皮環境を守るうえでとても大切になります。まずは優しい洗い上りのものに変えるだけでも効果がでるケースも多いので是非試してみてください。

美髪へと導く4つのステップ美髪へと導く4つのステップ

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白髪と上手く付き合いたい佐藤

毛髪診断士。佐藤は白髪染めシャンプー、コンディショナー、トリートメント&白髪ケアブラシを取り扱うブランド綺和美(スリーエム株式会社)の社員をしております。自身も少し白髪が気になってきた世代です。髪について発信しながら、白髪ケアを中心とした髪について研究中。みなさんの髪にまつわるお悩みをヘアケアメーカー社員として解決していきます。

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