加齢とともに髪のぺたんこが気になる!自宅でできる対処法とは?

  1. よみもの

加齢とともに悩みの一つとして多く上がるのが「髪がぺたんこになる」ことです。髪がぺたんこになると、老けて見えると心配な方も多いのではないでしょうか。
もしかするとそのぺたんこは日常生活やちょっとしたヘアケアで改善できる可能性があります。
そこで、髪がぺたんこになる原因や髪をボリュームアップさせる方法などを詳しくご紹介します。

1.髪がぺたんこになる原因とは

髪がぺたんこになる原因とは

髪がぺたんこになる原因はいくつか考えられます。まずは、髪がぺたんこになる原因についてみていきましょう。

・加齢が原因の毛質の変化

加齢とともに毛質の変化が起こるのは、女性ホルモンが乱れることが一つの原因です。女性ホルモンが乱れると、頭皮のコラーゲンが減少し頭皮の弾力も低下、髪の毛のハリやコシがなくなることにつながります。
毛質の変化は、30代以降に増えてくると言われているため、この頃から育毛系のヘアケアでお手入れを始めるのがおすすめです。

髪や頭皮の年齢ごとの変化はこちらで解説しておりますので、さらに詳しく知りたいという方はご覧くださいませ。

・過剰な皮脂の分泌

髪がぺたんこになる原因の一つとして、過剰な皮脂の分泌もあげられます。頭皮から皮脂が分泌されると髪がベタつきふんわり感はなくなってしまいます。
過剰な皮脂の分泌は、ストレスやホルモンバランスの乱れなどが原因です。また、シャンプーのし過ぎや、自分の頭皮に合わないシャンプーを使用することもよくありませんので注意してください。

・髪や頭皮へのダメージ

髪や頭皮へのダメージになるような刺激はできるだけ避けましょう。たとえば、自分の頭皮に合わないヘアケア用品や、パーマやヘアカラーを繰り返し行う、紫外線対策をしないなども髪がぺたんこになる原因になります。
パーマやヘアカラー剤は、髪や頭皮へ負担がかかる成分が配合されている場合があります。頭皮や髪に異常が見られた場合はすぐに使用を中止しましょう。

・湿気などによる過剰な水分量

梅雨時期や湿気の多い場所ではよく髪がぺたんこになる方もいるかもしれません。ある程度、湿気が多い場所でのことなら仕方ないこともあります。
しかし、湿気などによってヘアスタイルが崩れやすい人は、じつは髪の毛の内部の栄養が足りていなかったり、ダメージによって髪の内部に空洞ができていたりする可能性もあります。
髪が健康でない場合は、このように少しの湿気でもベタつきを感じやすい状態なので、ヘアケアなどで対策が必要です。

・生活習慣の乱れ

生活習慣の乱れは髪にも影響します。運動不足やバランスの取れていない食事などは血行不良となり必要な栄養が髪の毛に届かないこともあります。
また、血行がスムーズでないと頭皮が凝り固まってしまう心配もあります。頭皮が硬くなれば毛根部分の毛が成長する部分にも影響してきますので、頭皮マッサージなどで対策が必要です。健康な髪が作られないと、ハリコシが足りなくぺたんこの髪が増えてしまいます。

2.髪の毛をボリュームアップする方法

髪の毛をボリュームアップする方法

ここからは、髪の毛をボリュームアップする方法をご紹介します。

・シャンプーでは頭皮をしっかり洗う

シャンプーは正しく洗わないと汚れがしっかり落ちません。そのため、正しいシャンプーの仕方を確認しましょう。
正しいシャンプーの仕方は下記を参考にしてください。

①髪を濡らす前に髪の毛をブラッシングし、頭皮の汚れを浮かせ、ホコリなどを落とす。
②お湯のみで、髪の毛と頭皮の汚れをしっかり予洗いで落とす。
③シャンプーは手のひらで泡立ててから頭部に乗せ、頭皮をマッサージしながら洗う 。(このとき髪をゴシゴシ洗うのは摩擦が起きるのでNG)
④すすぎ残しのないよう、時間をかけてしっかりすすぐ。
⑤毛先からトリートメントをつけ、時間をおいてからシャワーですすぐ。(トリートメントは頭皮にはつけない)

シャンプーを上手に行うポイントは、シャンプー前のブラッシングと、シャンプー液をつける前の予洗いです。 髪の毛の汚れの大半はシャワーで落ちるので、髪をゴシゴシする必要はありません。
イメージとしては、シャンプーは頭皮を洗うよう意識しましょう。トリートメントは 、髪の毛の毛先から中央部分につけることで、頭皮のべたつきや毛穴の詰まりを予防できます。

・ドライヤーのかけ方を変える

髪にボリュームを出すためにはドライヤーのかけ方も大事なポイントです。半乾きや乾かさないまま寝るのは、菌が頭皮で繁殖して臭いや寝癖の原因になるので避けましょう。
ドライヤーで乾かす際、後頭部から髪の毛の流れと逆方向に風をあてるとボリュームアップにつながります。また、8~9割乾いたとき冷風に切り替えるとキューティクルが閉じてボリュームを維持できます。

・スタイリング剤で工夫する

朝、スタイリングの際にボリュームが足りないと感じるときは、スプレーなどで髪の毛の内側を持ち上げることもおすすめです。使用するスプレーは、長時間のお出かけなどではハードタイプがおすすめですが、さまざまな種類があるので自分に合うスプレーを選びましょう。
スプレーを使う際は、髪の毛はしっかり乾いた状態で使用するのがポイントです。また、髪の表面にスプレーしてもあまり意味がありません。
内側に適量使うようにしてください。使いすぎは髪を傷める原因にもなりますので注意しましょう。

・育毛剤を使用して頭皮ケア

髪の健康のためには、頭皮環境が大切です。育毛剤には、頭皮に良い成分が配合されているので、ハリコシが足りないと感じるなら積極的に使用してみましょう。
また、保湿効果があるものを選べば乾燥対策にもなりますので、自分に必要な成分が配合されているものを選ぶようにしてみてください。

・生活習慣を見直す

運動不足や偏った食事をしていると感じるなら、生活習慣を見直してみましょう。自分の不規則な生活は、直接髪の毛に影響する場合もあります。
とくに、睡眠不足は髪の成長に悪影響を及ぼします。睡眠時間をただ取ればいいわけではなく、質にこだわった睡眠を心がけることが大切です。
また、過度な飲酒や喫煙、ストレスを溜めないことも大切です。これらは、頭皮環境に影響してくるため、髪がぺたんこになるだけでなく白髪が増えたり薄毛の原因にもつながります。

3.髪のボリュームを保つならシャンプー選びも大切

髪のボリュームを保つならシャンプー選びも大切

髪のボリュームを保つにはシャンプー選びも大切です。ただ単純に髪の量を増やすのではなく、髪の毛にハリコシを与え根元から立ち上がる髪の毛を目指しましょう。そもそもボリュームの問題かもしれない、という心当たりがある時は医療的なアプローチも効果的かもしれません。

髪のボリュームが減ったと感じる原因や対策|女性の抜け毛・薄毛への対処方法まとめ
by 内科総合クリニック人形町

・「ノンシリコン」ならふんわり軽い仕上がりになる

ノンシリコンという言葉を聞いたことがあると思いますが、シリコンが含まれているシャンプーと含まれていないシャンプーは何が違うのかご存じでしょうか。シリコンとは、髪の手触りを良くするコンディショニング成分のことで、この成分が配合されていると洗い上がりの手触りは心地良くなめらかになります。
シリコンが含まれていると、さわり心地は良くなりますが、髪がコーティングされる分重くなってしまい、ボリュームが抑えられるデメリットもあります。そのため、ノンシリコンシャンプーを選ぶことで、ふんわり軽い仕上がりになるでしょう。
手触りよりもボリュームをキープしたいという方は、ノンシリコンシャンプーを選ぶのがおすすめです。

・「植物由来」は髪と頭皮にうるおいを与えてくれる

植物オイルや植物エキス配合といった植物由来の成分は、保湿力が高いと言われています。また、髪と頭皮を健康に保つ効果も期待されています。
頭皮が健康的で乾燥知らずなら、毛根までしっかり栄養も届きやすくなります。髪と頭皮にうるおいを与えてくれる植物由来は、髪のパサつきを防ぎ、ボリュームアップを目指せるでしょう。
ただし、植物オイルや植物エキスは、泡立ちがあまり良くない特徴もあります。保湿力や髪のダメージを補修してくれる力は高いのですが、泡立ちが悪いためしっかり洗った実感が持てないかもしれません。
そのようなときには、泡立ちネットなどを使用して、しっかり泡立ててからシャンプーすると泡立ちの悩みを予防できます。

・「ハリコシ成分」配合なら髪を根元から立ち上げる

ハリコシが失われるのは、ダメージの蓄積によりキューティクルが剥がれて髪の内側にあるたんぱく質成分が流出されることが原因の一つです。そのため、ハリコシを維持するにはダメージから髪を守り、キューティクルを保護してあげる必要があります。
そうすれば、健康的な髪になり髪がぺたんこになるのを防げるのです。シャンプーを選ぶ際に、ハリコシ成分重視で選ぶなら下記の成分を参考にしてみてください。
【代表的なハリコシ成分】
・パンテノール
・高分子ポリマー
・加水分解ケラチン
・ヘマチン
・y-ドコサラクトンなど
これらの成分は、髪にハリコシを与えてくれるので積極的に選びましょう。

・自分に合った「洗浄成分の種類」で選ぶ

髪や頭皮を健康的に保つには、自分に合ったシャンプーを選びましょう。シャンプーには、洗浄成分の違いで選ぶ方法もあります。
洗浄成分には主に下記の3つがあります。

◆地肌への優しさと洗浄力のバランスがいい「アミノ酸系」
◆低刺激で洗い上がりがやさしい「ベタイン系」
◆洗浄力が高くスッキリした洗い心地「高級アルコール系」

髪がぺたんこのときにおすすめなのは、「アミノ酸系」です。髪や頭皮がベタついている場合、ある程度の洗浄力も必要になります。
アミノ酸系なら、洗浄力を保ちつつ頭皮にもやさしく洗えます。
それ以上に刺激を避けたい人は、ベタイン系のシャンプーを選びましょう。ベタイン系のシャンプーは低刺激のものが多いため、ベビーシャンプーなどでも使用されています。

ボリュームアップシャンプーは、髪と頭皮をいたわることが必要なので洗浄力が低めのものが多いです。しかし、季節を問わずベタつきが気になるという人は、「高級アルコール系」のシャンプーを使用してみてください。洗浄力が高く、汚れをしっかり落としてくれるので、洗い上がりもサッパリするでしょう。
いずれにしても、自分が希望する洗い上がりや、洗浄力で選ぶのがおすすめです。

4.まとめ

加齢とともに髪に関する悩みは増えていきます。ある程度は仕方ないことですが、仕方ないとすぐに諦めるのではなく、できることからヘアケアを行ってみましょう。
すると、いつの間にか健康的な美しい髪が復活してくるかもしれません。とくに、髪がぺたんこになるのは、白髪の悩みとともに多くの方が悩んでいるのも事実です。
自分一人だけではないので、毎日少しずつ、長い目でケアしていきましょう。ある程度の原因がわかれば自分に必要なケア方法が見えてくるはずです。
できることから始めて、髪のぺたんこに悩まされない生活を目指しましょう!

美髪へと導く4つのステップ美髪へと導く4つのステップ

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毛髪診断士。佐藤は白髪染めシャンプー、コンディショナー、トリートメント&白髪ケアブラシを取り扱うブランド綺和美(スリーエム株式会社)の社員をしております。自身も少し白髪が気になってきた世代です。髪について発信しながら、白髪ケアを中心とした髪について研究中。みなさんの髪にまつわるお悩みをヘアケアメーカー社員として解決していきます。

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