縮毛矯正をしてもヘアカラーできるの?シーン別に解説します

  1. よみもの

「クセがひどくて…」
「梅雨時期だけ広がるから…」
「朝のセットが楽だから…」

と様々なお悩みから縮毛矯正をかけていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。それと同時にヘアカラーをしたいという方が大半かと思います。縮毛矯正をしていてもヘアカラーはできるのか疑問に思ったことがある方も多いかと思いますが、結論から申しますと、縮毛矯正をしていてもヘアカラーをすることは可能です。

今回は縮毛矯正とヘアカラーについて深ぼりし、詳しくご紹介させていただきますのでぜひ最後までご覧ください。

1.縮毛矯正とヘアカラーは同時にできる?

縮毛矯正とヘアカラーは同時にできる?

縮毛矯正をしていてもヘアカラーをすることができるのはわかりました。それでは縮毛矯正とヘアカラーは同時に同じ日に施術してもいいのでしょうか。正直な話し「どうしても別々に施術する時間がない」「面倒だから一気に済ませたい」このような場合は同時に施術することは可能です。

ただし、縮毛矯正とヘアカラーといっても縮毛矯正を全体かけるのかリタッチなのか、カラーはトーンダウンなのかハイトーンなのかリタッチなのか、など条件によっても異なる場合がございます。

縮毛矯正とヘアカラーを同時に施術することは可能ですが、髪の毛への負担は別々の施術を受ける場合よりも増してしまうため、同時施術をお断りする美容師さんもいらっしゃいます。髪の毛のダメージが気になる方や、ヘアケアに力を入れている方には別々での施術をオススメいたします。

縮毛矯正をかけてヘアカラーがリタッチの場合は、薬剤をつける部分が根元だけで髪の毛への負担が少ないため同時施術しても大丈夫なケースがほとんどです。縮毛矯正の薬剤は地肌につけてはいけないため、根元を少しあけて塗布していくので薬剤が重複する部分が少ないことから負担が軽減されます。

2.別々に施術を受けるとしたらどのくらいあける?

別々に施術を受けるとしたらどのくらいあける?

縮毛矯正とヘアカラーの施術日をあけるとしたらどのくらいの期間あけたらよいのでしょうか。次の施術までの期間を1〜2週間程度あけてあげることが一番理想的になります。同時施術は髪の毛への負担が大きいため適切な期間あけてあげることが好ましいです。期間が2〜3日など短い場合は同時施術とダメージ具合があまり変わらないため注意が必要です。

髪の毛の大きいダメージは、せっかく入れたヘアカラーの色味の退色がはやめてしまい、もちが悪くなってしまう原因となってしまいます。そうなるとヘアカラーの頻度も増えてしまい髪の毛の負担がさらに増します。そんな悪循環に陥らないように注意して施術の計画を立てなくてはいけないのです。

3.縮毛矯正とカラーはどっちから?

縮毛矯正とヘアカラーはどちらが先に施術したほうがいいのでしょうか、これは同時施術の場合も別々の日に施術する場合でも同じで縮毛矯正が先でその次にヘアカラーをするのがセオリーとなっております。

ヘアカラーを先にしてしまうと縮毛矯正の髪の毛を軟化させる薬剤をつけた時に、流出してしまい色落ちしてしまうのです。それではせっかくヘアカラーした意味がなくなってしまうので、この順番は守っていただきたいところです。

もしもヘアカラーを先にしてしまった場合は、縮毛矯正をかけるのは1ヶ月程度あけてあげると色味も落ち着き影響を受けにくくなるのです。

4.縮毛矯正とハイトーンカラーがしたい

縮毛矯正をしたいけどハイトーンのヘアカラーも諦めたくない、そんな方も多いのですが縮毛矯正とハイトーンのヘアカラーはとても相性がよくありません。理由は大きく分けて2つあります。

ハイトーンになるほど髪の毛に負担が大きくなる

縮毛矯正は美容室での施術の中でも、ブリーチと同等のトップに君臨するくらいハイダメージの伴う施術になります。そんなハイダメージの施術の縮毛矯正とハイトーンのヘアカラーをするのはリスクがとても高くなってしまいます。

特にブリーチを施術したいという方もいらっしゃいますが、チリチリに縮れてしまう可能性が大なのでオススメすることはできません。通常のヘアカラーでは明るさが5〜13トーンくらいまでの薬剤を選ぶことができるのですが、縮毛矯正と併用するのであれば明るくても9トーンくらいまでにしておくと負担を減らすことができます。とはいえ、すでにチリチリになってしまった場合の対処法もありますのでご安心ください。

ヘアカラーの薬剤は明るい薬剤になればなるほどに、脱色力が強く薬剤の力が強くなってしまうため注意が必要です。

くせ毛・縮毛矯正の薬剤の影響で染まりにくい場合がある

まずは元の髪質のクセの種類によって、ハリがあったりキューティクルが重なっていて厚くしっかりしているため、ヘアカラーなどの薬剤が浸透しにくいケースもあるのです。明るくする薬剤を使っても少ししか明るくならないなど思い通りの明るさにするのが難しいケースもあります。

また、縮毛矯正の薬剤には髪の毛のハリを戻すために強いコーティング剤が配合されていて、髪の毛をしっかりとコーティングしてしまうためヘアカラーの薬剤が浸透しにくく染まりづらくなってしまうのです。

縮毛矯正は髪の毛に負担がかかるため、このコーティング剤で手触りをよくして保護してくれる役割で配合されているのですが、ヘアカラーとなるとこの効果が裏目に出て染まりにくい原因となってしまうことがあるのです。

一度縮毛矯正をかけてしまった部分はずっと染まりにくくなってしまうため、ハイトーンにしたいなど要望がある場合は施術する前にしっかりとカウンセリングで相談しておくと安心です。

5.縮毛矯正の流れと仕組み

縮毛矯正の流れと仕組み

通常の縮毛矯正の施術の流れはどんな形で進めていくのでしょうか。基本的な流れをみていきます。

1.カウンセリング

先程もご紹介下通り縮毛矯正は一度かけてしまうとそのあとにも影響を及ぼしてしまいます。あとで後悔しないように事前にきちんとカウンセリングで、この先にしたいスタイルや本当に縮毛矯正が必要なのか、髪質に合っているのかなどヒアリングして方向性を決めていくのです。過去の施術の履歴も聞いて今回の施術に問題がないかもチェックしていきます。

2.縮毛矯正の1液を塗布

クセを伸ばすために髪の毛を軟化させていく目的で、1液の薬剤をクセがでている部分に塗布していきます。リタッチや全体などでも変わってきますが、このときに髪質を見極めて薬剤の強さも調節して塗布していくのです。

3.放置タイム

薬剤を作用させるため、ラップをして少し時間をおきます。時間は髪質などによってかわりますが平均20〜30分ほどです。

4.流し

チェックで薬剤が作用して髪の毛が軟化していることが確認できたら、シャンプー台ですすいで1液を流していきます。

5.ドライヤーで乾かす

薬剤を流せたらタオルドライをして、ドライヤーで乾かしていきます。水分が残っているとダメージを受けてしまうのでしっかりと乾かし残しがないようにしていくのです。

6.ヘアアイロンでクセを伸ばしていく

ストレートのヘアアイロンを使って熱の力でクセを伸ばしていきます。約5mmずつに分けてアイロンを全頭していくので、この工程が一番時間がかかる場面になるのです。

7.縮毛矯正の2液を塗布する

ヘアアイロンの熱の力で伸ばしたクセを固定するために、2液を塗布していきます。ここでしっかりと薬剤を浸透させることによって真っ直ぐに伸ばしたクセを維持できるようになるのです。この状態で5〜10分ほど放置します。

8.流し

薬剤が残らないようにしっかりと流していきます。このときに一緒にトリートメントなどもして仕上げていくのです。(ヘアカラーをする際はこのあとにそのまま施術に移っていく場合が多いです)

9.ドライヤーで乾かす

最後にアウトバストリートメントを塗布してから、ドライヤーで乾かしていきます。縮毛矯正をかけたばかりのときはまだ安定していないため、乾かし残しがないようにすることと髪の毛を結んだりするのは24時間は避けることが望ましいです。

6.ヘアカラーの流れと仕組み

ヘアカラーの流れと仕組み

ヘアカラーの流れも一緒にご紹介していきます。

1.カウンセリング

カウンセリングで縮毛矯正をしながらでもできるカラーの相談をしていきます。希望の色味や明るさなど可能な施術を確認していくのです。

2.カラー剤塗布

希望の色味になるように薬剤を選定して、1液と2液を混ぜ合わせたものを髪の毛に塗布していきます。

3.放置タイム

薬剤の効きや髪質にもよりますが、平均15〜30分ほど時間をおいて染まり具合をチェックします。

4.乳化

しっかりと染まっていたらシャンプー台でぬるま湯とカラー剤をなじませて乳化していくことで、地肌についた薬剤を落としやすくして染まりムラも防ぐことができます。

5.流す

丁寧に乳化してなじませたら、カラー剤をしっかりとすすいで流していくのです。

6.シャンプー

カラー剤が流せたらシャンプーを泡立てて軽めにシャンプーしていき一度流します。

7.ツーシャン

もう一度シャンプーを泡立てていき2回目でしっかりと洗っていき流します。

8.トリートメント

仕上げにトリートメントをして補修していき流します。耳後ろや首後ろにカラー剤など流し残ししやすいので念入りに流していきます。

9.ドライヤーで乾かす

最後にアウトバストリートメントをなじませたら、ドライヤーで乾かして仕上げていきます。

7.どのくらいの頻度が理想?

どのくらいの頻度が理想?

縮毛矯正とヘアカラーはどのくらいの頻度で施術を行うのが理想的なのでしょう。それぞれの頻度の目安をご紹介します。

縮毛矯正の頻度

縮毛矯正の頻度はクセの強さや髪の毛の長さなどでも違っており、一律にどのくらいとは言えません。平均的な頻度の目安は以下のようになります。

・ショート〜ミディアム 3〜6ヶ月

髪の毛が短い分カットする頻度も多く根元のクセが目立つのがはやい傾向にあります。短い髪だと髪の毛の重さでクセをカバーすることもできないため3〜6ヶ月でクセやボリュームが気になってくることが多いです。

・ミディアム〜ロング 6ヶ月〜1年

縮毛矯正はいちどかけてしまうと半永久的にまっすぐになります。髪の毛が長い方の場合ですと、髪の毛の重みでクセが伸ばされて根元が伸びてきてもそこまで気にならないケースが多くあります。そのため髪の毛が短い方よりも縮毛矯正の頻度が少なくすむ傾向にあるのです。

ヘアカラーの頻度

ヘアカラーをする頻度も合わせてご紹介させていただきます。

ヘアカラーの場合は長さはあまり関係がなく、どの程度キレイに保ちたいかが大切になってきます。

・ずっとキレイに保ちたい方 3週間〜1ヶ月

特にハイトーンで根元が目立ちやすい方や、白髪が多く伸びた部分が目立ちやすい方はこの頻度でヘアカラーを施術することでキレイな状態を常に保つことができます。

・平均的な頻度 1ヶ月半〜2ヶ月

一番多い頻度がこのくらいで、2〜3センチ根元が伸びた頃にヘアカラーしていくことが多いです。これ以上期間が空いてしまうと、根元との染まり方に差がでやすくなるため2ヶ月以内に染めることがオススメです。

美容師の方のおすすめする、ニーズ別ヘアカラー頻度はこちらです。

8.まとめ

縮毛矯正をしているからといってヘアカラーをあきらめる必要はないとおわかりいただけたかと思います。しかし、縮毛矯正はそれなりに髪の毛にとって負担をかけてしまう施術となるため、できるヘアカラーにも制限がかかってしまう場合が多くなってしまいます。

そのあたりを含めて、自分が目指しているヘアスタイルとよく比較してみて一番適した施術を導き出せるといいですね。

美髪へと導く4つのステップ美髪へと導く4つのステップ

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毛髪診断士。佐藤は白髪染めシャンプー、コンディショナー、トリートメント&白髪ケアブラシを取り扱うブランド綺和美(スリーエム株式会社)の社員をしております。自身も少し白髪が気になってきた世代です。髪について発信しながら、白髪ケアを中心とした髪について研究中。みなさんの髪にまつわるお悩みをヘアケアメーカー社員として解決していきます。

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