冬の乾燥に注意!頭皮が乾燥したときに自分でできる対処法とは!? 髪の保湿について

  1. 白髪の予防・改善方法

冬になるとお肌だけではなく、髪の毛や頭皮まで乾燥してしまいます。寒いので暖房の効いた室内にいることも多くなりさらに進行してしまうのです。

頭皮が乾燥しても保湿クリームをつけるわけにはいかず、どう対策したらいいのかわからないとお悩みの方も多いのではないでしょうか?

しかし、思ったよりも簡単で今すぐできて是非実践していただきたい対策はたくさんあるのです。乾燥による影響から自分でできてしまう対処法まで詳しくご紹介していきます。(保湿クリームとは?

1.乾燥によるフケ・かゆみ

乾燥によるフケ・かゆみ

頭皮が乾燥してしまうことでいくつかの症状が出てきてしまいます。症状別にみてみます。

フケ

頭皮の乾燥がすすんでしまうとはじめにでる症状として代表的なのが、頭皮のフケです。頭皮が乾燥するとターンオーバーがうまく行かなくなってしまい、本来剥がれ落ちないはずの頭皮まで剥がれてしまいます。

元々フケはお肌と同じように平均として30日程の周期でターンオーバーをしており、その時に古くなった頭皮が剥がれ落ちたもののことを指します。頭皮が健康な状態でしたら、剥がれ落ちたフケはとても小さくて日常の生活やシャンプー時で自然と落ちていくので、目立つことはほとんどありません。

しかし、乾燥が進んでしまった頭皮のフケは、まだ新しい角質細胞が剥がれ落ちてしまうため、大きさがあったりカサカサしていたりと乾燥フケの特徴があり目立ちやすくなってしまうのです。

かゆみ

頭皮が乾燥することによってかゆみの症状がでてきてしまうことがあります。頭皮のバリア機能が低下していて水分バランスが乱れてしまうことが原因とされています。

頭皮が健康的な状態で皮脂と水分のバランスが取れていれば、バリア機能がきちんと機能してくれ頭皮の神経細胞を外的刺激から守ってくれます。

しかし、乾燥はこのバリア機能を乱してしまうため刺激をうけやすい状態になってしまうため、神経が活発化してしまいかゆみを引き起こしてしまうのです。

抜け毛・薄毛

頭皮の乾燥をそのまま放置してしまうと、薄毛や抜け毛の原因になってしまうこともあります。健康的な髪の毛を育むためには、頭皮環境やそれ故の髪の毛の状態がポイントとなります。

頭皮は日頃から自分で分泌している皮脂によって頭皮表面に膜を張り、外的刺激や雑菌から頭皮を保護する仕組みになっています。その頭皮が乾燥している状態が続いてしまうと、保護してくれている皮脂が足りず頭皮を守ることができなくなってしまいます。その結果、頭皮環境が乱れてしまい、抜け毛にも影響してきてしまうのです。

頭皮環境が悪化してきてしまうと、血流が滞てしまい髪の毛に酸素や栄養素が届けることができなくなってしまい、健康的な髪の毛が作られなくなってしまいます。元気な髪の毛であれば簡単には抜けず問題ないのですが、栄養素が行き渡らずハリがなかったり細かったりと状態の良くない髪の毛が増えると抜け毛が気になるようになってしまい薄毛の原因に繋がるのです。

2.乾燥が悪化する原因

乾燥が悪化する原因

乾燥してしまう原因は気をつけなくてはいけないものから、防ぐのが難しいものまでいくつかの原因があります。一つずつご紹介していきます。

季節や体質

冬の季節になると気温がぐっと下がり、どうしても空気が乾燥してしまいます。空気が乾燥しやすい時期はお肌と同様に頭皮や髪の毛も乾燥します。寒いと暖房も使う機会が多いのでなかなか改善が難しい季節になります。

個人差がありますが、人によって体質は異なっており肌質が脂性肌、混合肌、乾燥肌とタイプが分かれています。この中でも乾燥肌タイプの方は特に気をつけておかないと、ひどい乾燥を引き起こしてしまいます。

また、乾燥肌でアトピー体質の方はより悪化しやすいので注意が必要です。

洗浄力の強いシャンプー

毎日使っているシャンプーが乾燥を招いてしまっているケースもあります。洗浄力の強いシャンプーは頭皮の汚れや皮脂をスッキリと洗い流してくれるのですが、頭皮や髪の毛に必要な皮脂までも根こそぎ洗い流してしまいます。

頭皮の表面はある程度の皮脂や水分がないとバリア機能が低下してしまうので、洗い流されてしまい乾燥することは大問題なのです。洗浄力の強いシャンプーは肌の潤いを保ってくれる成分まで奪ってしまうので、かゆみ、肌荒れなどトラブルの原因にも繋がることがあります。

シャワーの温度

特に冬場に多いのですが、シャンプーの際のシャワーの温度が高いことです。寒いからとつい温度を上げてしまいがちなのですが、温度が高く熱すぎるお湯を使ってしまうと、大切な皮脂までも洗い流してしまいます。

皮脂と油分のバランスが崩れてしまいバリア機能が低下すると、ひりついたりかゆみが出やすくなってしまいます。頭皮のためにはシャワーの温度を37〜39度くらいにするとベストとされています。

これより低くして冷たくても適切に皮脂が落とせなくなってしまうので、注意が必要です。

カラー・パーマなどの施術による負担

頻繁にカラーやパーマをしている場合気づかないうちに、頭皮にダメージを与えてしまっていることもあります。カラーやパーマの施術はアルカリ剤や酸化染料や酸化剤の薬剤の成分が刺激となり乾燥やかゆみを招いてしまうこともあります。

ハイトーンのカラーの際は特に気をつけて頭皮になるべく薬剤がつかないように施術し、あまり頻繁に行わないことで少しはダメージの軽減ができるはずです。

3.対処法

対処法

乾燥の原因がわかったところでどうしたら防ぐことができるのか、今からできる対策をいくつかご紹介いたします。

シャンプーを変える

今洗浄力の強いシャンプーを使用している場合は、洗浄力のマイルドなモノに変えてみてください。シャンプーの裏の成分表をみて下記の成分が配合されているシャンプーはなるべく避けることをオススメいたします。

石油系界面活性剤

・ラウリル硫酸ナトリウム
・ラウリル硫酸カリウム
・ラウレス硫酸ナトリウム
・ラウレス硫酸トリエタノール

石油系界面活性剤は安定性が高い成分で安価なため、様々な商品に配合されている成分です。市販のシャンプーのほとんどに配合されています。アレルギーなどの面から考えれば安全性が高く使いやすい成分なのですが、脱脂力が強く洗浄力がとにかく強いのが特徴です。

乾燥肌やアトピー体質の方がこの成分を使い続けてしまうと、必要な皮脂までも取りすぎてしまい皮脂バランスを崩してしまうのです。

石けん系界面活性剤

・石けん素地
・カリ石けん素地
・脂肪酸ナトリウム
・脂肪酸カリウム
・ラウリン
・ステアリン〜
・オレイン〜

石けんはお肌に優しいイメージがありますが、実は石けん系界面活性剤の洗浄力が強い洗浄成分になるのです。弱アルカリの性質があり髪の毛がきしみやすく手触りが悪くなりやすい特徴もあります。

人間の肌は弱酸性なのでアルカリ性に傾くとキューティクルが開いてしまい水分や栄養素が流れ出てしまいます。そうなると外的刺激を受けやすくなり、頭皮だけではなく髪の毛の乾燥も進んでしまいます。

オレフィン系

・オレフィン系(c12-14)スルホン酸ナトリウム
・オレフィン系(c14-16)スルホン酸ナトリウム

石油系界面活性剤が有名になってしまったことで、その代わりに配合されることが多くなっている成分です。石油系界面活性剤と同様に安定した成分で安価なのですが、洗浄力も同様に強いので皮脂を落としすぎてしまいます。

逆に積極的に選んでほしい成分は下記の成分になります。

ベタイン系

・〜ベタイン
・〜グルタミン酸

両イオン界面活性剤とも呼ばれており、低刺激な成分になります。酸性とアルカリ性を中和してくれるので洗浄力が低下しないのでアミノ酸系など洗浄力がマイルドな成分と一緒に配合されていることもあります。

アミノ酸系

・ココイルグルタミン酸〜
・ラウロイルサルコシン〜
・ココイルメチルタウリンナトリウム

髪の毛の90%はケラチンというタンパク質で作られています。タンパク質は18種類のアミノ酸からできていて髪の毛に優しいのが特徴です。洗い上がりも優しいので余分な皮脂や汚れは落としてくれて、必要な皮脂は取りすぎない程度に残してくれるので、頭皮の皮脂バランスが取りやすく乾燥が起きにくい頭皮環境を整える事ができます。

正しいシャンプーの仕方

洗いすぎも洗わなさすぎも頭皮にはよくありません。シャンプーは1日2回までで毎日洗うように心がけて正しいシャンプーの仕方ができているか確認してみてください。

1.髪の毛から地肌までしっかりと濡らす

2.シャンプーを泡立てる(※根元からモコモコの泡がたつように)

3.軽く汚れを落としたら一度流す

4.もう一度泡立てて、地肌を洗うように指の腹で全体をしっかりと洗って流す

これだけですが地肌からしっかりと泡立てて、頭皮中心に洗うことで毛穴の汚れをオフしてくれることで頭皮環境が整います。マイルドな洗浄成分を使用することで優しく洗い上げてくれます。

頭皮の保湿ケア

頭皮の保湿と聞いてもいまいちピンと来ないかもしれませんが、定期的に保湿してあげることは乾燥対策にとても効果的です。この時に使用するのはホホバオイルがオススメです。

髪の毛を洗う前に乾いた状態の頭皮にオイルを全体的に馴染ませていき、軽くマッサージしながら行き渡らせていきます。馴染んできたらぬるま湯で全体を濡らしながら地肌のオイルを流していき、その後はいつも通りにシャンプーしてケアしていきます。

このオイルでのケアをしてあげることで頭皮の乾燥を防ぐことができ、皮脂のバランスが整います。シャンプー前の簡単な一手間でかゆみも防ぐこともできるのでとても効果的です。

ドライヤーのポイント

ドライヤーで必要以上に乾かしすぎていたり、逆に半乾きや自然乾燥でも乾燥を招く原因となります。ドライヤーは熱風で当て過ぎてしまうと頭皮や髪の毛の水分を飛ばしすぎてしまい乾燥します。

頭皮は濡れたままですと、雑菌が繁殖しやすくなり頭皮環境が悪くなるうえ、水分は蒸発する時に必要な水分も一緒に連れて行ってしまうのです。そのためドライヤーで乾かすよりも余計に乾燥してしまうのでお風呂から出たら速やかに乾かすことをオススメします。
ドライヤーは髪の毛を乾かすのにとても大切なものですが、間違った使い方をしてしまうと乾燥の原因にも繋がるのでポイントを一度見直してみて下さい。

・ドライヤーは20〜30センチ離してあてる
・左右に軽くふりながら同じ場所に長くあてない
・首後ろ、耳周り、根元付近に乾かし残しがないか確認する
・熱いと感じたら離す
・8〜9割乾かす(乾かしすぎはオーバードライになる)

4まとめ

冬の乾燥はお肌だけではなく、頭皮や髪の毛にとってもとても厄介な問題です。しかしほとんどの場合はしっかりと対策をしてあげることで予防や改善することができるのです。

一番効果的で実践しやすいのが、シャンプーの見直しです。避けるべき成分と選ぶべき成分を見極めて頭皮の皮脂バランスを守ってあげる商品を選ぶように気をつけてみてください。毎日使うものだからこそ影響が大きいので効果も分かりやすいはずです。

今回ご紹介させていただいた対策で、少しでも乾燥から守って健康的な頭皮環境を維持できるように是非活用してみてください。(参考

美髪へと導く4つのステップ美髪へと導く4つのステップ

step01
ヘアカラーシャンプー
洗いながら染める

ヘアカラーシャンプー

毎日シャンプーするたび、自然に白髪が染まり、使うほどに髪にツヤと潤いを与えます。

カラーサンプル
step02
カラートリートメント
しっかり染める

カラートリートメント

高いトリートメント効果で髪と頭皮をしっかりとケアしながら、白髪を染めます。

カラーサンプル
step03
コンディショナー
カラーをキープする

コンディショナー

傷ついた髪もしっかり補修、髪にハリ・コシ・ツヤを与えます。カラーの持ちを良くし、白髪を黒髪へと導く効果も期待できます。

step04
カラーリングブラシ
さっと隠す

カラーリングブラシ

外出先やお出かけ前に、気になる部分にサッとひと塗りするだけで、簡単に白髪を隠せます。

カラーサンプル
白髪と上手く付き合いたい佐藤

毛髪診断士。佐藤は白髪染めシャンプー、コンディショナー、トリートメント&白髪ケアブラシを取り扱うブランド綺和美(スリーエム株式会社)の社員をしております。自身も少し白髪が気になってきた世代です。髪について発信しながら、白髪ケアを中心とした髪について研究中。みなさんの髪にまつわるお悩みをヘアケアメーカー社員として解決していきます。

記事一覧

あなたへおすすめ