白髪染めを続けると髪の量が減るって本当? 髪のボリュームや量を減らさないまま美しい黒髪を取り戻すには

  1. 白髪の予防・改善方法

毎月染めても気になってくる白髪…はえたら気になるから白髪染めはやめられない!という方も多いのではないでしょうか。

しかし毎月や2〜3週間のペースで染め続けても大丈夫なのでしょうか
頭皮によくない?
続けていくと薄毛になるって本当?
ダメージは大丈夫?

など不安もつきないと思いますが実際には白髪染めを続けたからといって薄毛などにはなりません。直接の原因にはなりませんが気を付けなくてはならない点も含めて今回ご紹介させていただきます。

1.白髪染めのメカニズム

白髪染めのメカニズム

白髪染めも通常のヘアカラーもカラー剤の大まかな仕組みは同じとなっていて酸化染料とアルカリ剤を配合した1剤と酸化剤を配合した2剤を混ぜ合わせて使います。

1剤は酸化染料のジアミンとアルカリ剤のアンモニア、2剤は酸化剤の過酸化水素で作られています。

このアルカリ剤は閉じているキューティクルを開かせる作用があり、その開いた所から染料を内部に入れ込んでいきます。

酸化剤は過酸化水素を分解して酸素を発生させてその酸素がメラニン色素を分解していくため脱色されます。同時に酸化染料の分子を結合させて発色するのです。

酸化染料は酸素に触れなければ無色ですが酸化反応するので酸化染料と呼ばれています。酸化染料の分子はつながりはじめの分子よりも大きくなるのでキューティクルから染料が流れ出ないため色が定着するとされています。

カラーの流れとしては

1.1剤と2剤を混ぜ合わせて髪に塗布します。
2.アルカリの力でキューティクルを開かせ薬剤を浸透させていきます。
3.酸化剤とアルカリ剤が反応し発生した酸素がメラニンを脱色して酸化染料が発色するのです。
4.酸化染料の分子が引き寄せあって大きくなるのでキューティクルの内部に浸透して色がしっかりと定着します。

このような仕組みとなっており直接的に髪の毛の量が減るようには作用しません。

2.白髪染めを続けていくに当たっての注意点

白髪染めを続けていくに当たっての注意点

なかなかやめられない白髪染めを続けていくにはいくつか気を付けていかなくてはなりません。
・薬剤を頭皮にベタベタ塗らない
・薬剤の皮膚トラブルを放置しない
・パッチテストを行う

白髪染め単体が薄毛に影響することはありませんが、薬剤を頭皮にベタベタ塗ってハケなどの刺激で頭皮や毛根が傷ついてしまうと皮膚トラブルへとつながり頭皮環境が悪化してしまいその結果薄毛や抜け毛の原因となってしまうことがあります。

そのため新しい薬剤を使用する際は事前に、腕などで薬剤のパッチテストを受けアレルギー反応が起きないかなどチェックしてから施術するようにすると安心です。

毛量をへらさないためには

少しでも毛量を維持する為には日常のケアがとても大切となってきます。その方法もご紹介いたします。

・バランスの良い食事
毎日3食バランス良く摂取する事が望ましいです。頭皮環境に悪影響を与えてしまうので揚げ物やスイーツやファーストフードは控えめにし、健康的な髪の毛の成長に必要なタンパク質、亜鉛、鉄分、ビタミン類などを中心に摂取してください。

タンパク質…牛肉、鶏肉、卵、納豆、豆腐、大豆

亜鉛…牡蠣、牛赤身、ナッツ類、レバー、うなぎ

鉄分…ひじき、レバー、かつお

ビタミン類…緑黄色野菜、かぼちゃ、小松菜、魚介類、ナッツ類

参考。上記の食材を意識的に口にするよう心がけてみてください。

・適度な運動
運動不足で血流が滞ってしまうと頭皮環境が悪くなり薄毛の原因となってしまいます。そこまでハードなものでかまいませんのでウォーキングやストレッチなど無理のない範囲で普段から体を動かす習慣をつけておいてあげると体全体の血流が良くなり頭皮にも栄養がしっかりと行き渡ります。

・睡眠
髪の成長には質の良い睡眠は欠かす事ができません。人は眠ってる間に新しい細胞を作り出し、成長ホルモンの分泌が多くなる入眠から2〜3時間がゴールデンタイムと言われる22〜2時にあたるよう睡眠をとるとより効果的です。

質の良い睡眠のために入眠1時間前にはスマホやテレビの画面をみるのをやめ、照明を徐々に落として準備します。1日7〜8時間目安で睡眠時間を確保できるようにしてください。

・ストレス
ストレスを溜め込んでいるとどうしても自律神経が乱れ、副交感神経が優位になり頭皮の血流が悪くなってしまい、栄養分が行き渡らなくなってしまいます。

ストレスのよって皮脂が過剰分泌してしまうこともあり、頭皮環境に悪影響をあたえてしまい毛穴のつまりや炎症といったトラブルにも繋がりかねません。

完全にノンストレスとは難しいかもしれませんが適度に発散できるように普段から心がけてみてください。

・シャンプー
毎日使うシャンプーだからこそ気をつけなければなりません。石油系や高級アルコール系のシャンプーのような洗浄力の高いシャンプーを使い続けると頭皮や髪にとって必要な油分まで根こそぎ奪われてしまい乾燥や皮膚トラブルの原因に繋がります。

ラウリル〜
ラウレス〜
石けん素地
エタノール

などの表記がある場合には注意してください。髪の毛や頭皮をやさしく洗ってあげることのできるアミノ酸系シャンプーを選ぶのがオススメです。

ラウロイル〜
ココイル〜

などの表記があればアミノ酸系シャンプーです。必要な油分は残しつつ汚れや不要な油分は除去してくれるので扱いやすくバランスのとりやすいシャンプーです。

・頭皮ケア
頭皮環境が乱れてしまうと、どうしても薄毛の原因となってしまいます。適切に汚れや油分を除去して整えてあげるのに炭酸シャンプーや美容室でのヘッドスパなどがオススメです。

普段のシャンプーでは落としきれない所までしっかりと除去してくれるので、毛穴周りもスッキリして健康的な毛髪の成長に繋がります。毎日ではなくて週に1〜2回など定期的に取り入れると頭皮環境も整えられます。

3.まとめ

白髪染めを続けているからといって髪の量が減ることはありませんがカラーの際の注意点や日常のちょっとした習慣から薄毛へとつながってしまう可能性はあります。

是非今回ご紹介した方法で、頭皮環境を守りながら上手にケアしつつカラーを楽しんでいけるよう取り組んでみてください。他にもカフェインの話などもよろしければ。

美髪へと導く4つのステップ美髪へと導く4つのステップ

step01
ヘアカラーシャンプー
洗いながら染める

ヘアカラーシャンプー

毎日シャンプーするたび、自然に白髪が染まり、使うほどに髪にツヤと潤いを与えます。

カラーサンプル
step02
カラートリートメント
しっかり染める

カラートリートメント

高いトリートメント効果で髪と頭皮をしっかりとケアしながら、白髪を染めます。

カラーサンプル
step03
コンディショナー
カラーをキープする

コンディショナー

傷ついた髪もしっかり補修、髪にハリ・コシ・ツヤを与えます。カラーの持ちを良くし、白髪を黒髪へと導く効果も期待できます。

step04
カラーリングブラシ
さっと隠す

カラーリングブラシ

外出先やお出かけ前に、気になる部分にサッとひと塗りするだけで、簡単に白髪を隠せます。

カラーサンプル
白髪と上手く付き合いたい佐藤

毛髪診断士。佐藤は白髪染めシャンプー、コンディショナー、トリートメント&白髪ケアブラシを取り扱うブランド綺和美(スリーエム株式会社)の社員をしております。自身も少し白髪が気になってきた世代です。髪について発信しながら、白髪ケアを中心とした髪について研究中。みなさんの髪にまつわるお悩みをヘアケアメーカー社員として解決していきます。

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