白髪はカラートリートメントならゆっくりと綺麗に染まる。その魅力と大きなメリットをご紹介

  1. 白髪染め

ヘアカラーを染めるときは何で染めていますか?

ヘアカラー、白髪染め、ヘアマニキュア、ヘナなど様々な種類がありますが、その中でも今回特にオススメしたいのが「カラートリートメント」になります。

本当に髪の毛にダメージなく染めることができるのか、自分で手軽に染めることができるのか、白髪もしっかりと染まるのか、そんなうまい話があるのかと疑問がたくさんでてきますよね。

そこでこの記事では、カラートリートメントが綺麗に染まる仕組みから、メリット・デメリットやカラートリートメントの使い方まで詳しくご紹介していきます。

1.カラートリートメントとは

カラートリートメントとは

カラートリートメントは洗髪の時のトリートメントと同じタイミングで使用することができるカラー方法です。

カラートリートメントではベースを明るくすることはできないので、白髪の部分に色を入れたり、元からベースが明るい髪の毛に色味を入れたりとモチを良くするために使われていることも多くなります。

ヘアカラーでカラーリングした色味とカラートリートメントの色味を合わせることで、退色を抑えたり長持ちさせてあげることができるのです。

カラートリートメントに含まれる色をつける成分は下記の2種類あります。

①塩基性染料
②HC染料

一番メインの主成分となるのが、「塩基性染料」でこの成分はイオンの力で髪の毛の表面にくっついていきます。この働きによって髪の毛の表面をおおってコーティングしていくのです。

「HC染料」は「塩基性染料」のサポート的役割があり、キューティクルの隙間から髪の毛の内部に入りそこに色素を定着させていきます。

通常のヘアカラーと違って、メラニン色素を分解して明るくしたりする永久染毛剤とは違って、あくまで表面に色をのせていくイメージの半永久染毛料になります。

2.カラートリートメントのメリット・デメリット

カラートリートメントとは

メリット

カラートリートメントを使用する上でのメリットをご紹介していきます。

・髪の毛に負担がかからずカラーしながら美髪を維持できる

通常のヘアカラーで染めてしまうと、髪の毛の表面をおおっていて守ってくれているキューティクルを痛めてしまい、髪の毛にかなりダメージを負担を与えてしまいます。

カラートリートメントでしたら髪の毛の表面に色をつけていくので髪の毛や頭皮にも優しく負担がほとんどかかりません。

キレイな髪の毛を維持しつつ、カラーもしたい場合とてもメリットが大きい方法の一つになります。

・お家で自分で手軽にカラーできる

美容室でヘアカラーをするとどうしても1時間半〜2時間の時間を要してしまいます。その点カラートリートメントでしたら、お家の入浴時に5〜10分の放置時間で染めることができるので、時間的にも嬉しい余裕が生まれます。

カラートリートメントの平均価格は幅が広く、数百円〜4,000円位のものが多いので金銭的にもコスパがよいのも特徴です。

美容室になかなか行く時間が取れない方にもオススメできます。

・白髪もしっかりとカバーできる

2〜3週間ですぐにでてきてしまう白髪も、カラートリートメントでしたら気になったタイミングでケアできます。カラートリートメントは維持するために週に2〜3回ほど使用することが好ましいので白髪が目立つ事が少なくなるのもポイントです。

・サロンで施術したカラーも維持しやすい

美容室でヘアカラーした後はシャンプーするたびにどんどん退色していってしまいます。その退色をカラートリートメントを使用することによって補ってあげると、色持ちが段違いによくなりキレイな髪色を維持することができます。

似た色味のカラートリートメントを見つけて使用するのがとても効果的です。

デメリット

カラートリートメントを使用する上でのデメリットをご紹介していきます。

・1回の使用では染まり方が薄い

通常のヘアカラーでは、ほとんどのケースで一発でキレイに全て染めることができます。しかしカラートリートメントの場合は1回で染めることのできる色味が薄いため、しっかりと色づけるためには何度か回数を重ねて染めてあげる必要があります。

はじめでは5〜6回ほど連続で使用して色味が定着した段階で、週に2〜3回と退色具合をみながら調整して使用していきます。

・明るくすることができない

カラートリートメントは表面に色味をつけてコーティングする仕組みなので、通常のヘアカラーのようにメラニン色素を分解してトーンアップすることができず、元の髪の毛の色よりも明るくすることができません。

地毛に合わせて白髪に色味を入れたり、明るいベースの髪の毛に色味を被せることしかできないので明るさを求める方には向きません。

・退色がはやい

通常のヘアカラーのように髪の毛の内部に色味を入れ込む事ができないので、シャンプーの度に退色がすすんでしまいます。カラートリートメントの退色は通常のヘアカラーの半分程度の、2週間で完全に落ちきってしまうとされています。

それを防ぐためには定期的にカラートリートメントを重ねて使用しつづける必要があるのです。

・他のカラー剤と併用している場合は注意が必要

カラーリングだけ使用している場合はいいのですが、美容室での白髪染めと
カラートリートメントを使用している方は特に注意が必要です。

カラートリートメントもどんどん進化してきていて、昔ほどは少なくなりましたが併用することによって髪の毛の一部が緑っぽくなってしまうことがあります。

カラートリートメントの成分や髪質、ダメージ具合と様々な要因が組み合わさって生じてしまうので一度美容室で相談してから併用するとトラブルも防げるはずです。

また、美容室で染める2週間ほど前からはカラートリートメントを使用しないのも効果的です。

・見えない部分が塗りづらい

自分でカラートリートメントを塗布していかなければならないため、見える範囲のフロント部分はキレイに塗ることができるのですが、後ろは見えなくなるので塗り残しが出やすくなります。

しっかりとブロッキングして分けとってから、塗布してあげることでムラを防ぐこともできます。

3.どんなカラートリートメントを選べばいい?

どんなカラートリートメントを選べばいい?

カラートリートメントを選ぶときは、自分のしたいイメージに近い色味を選ぶ事が大切です。

カラートリートメントといっても種類も色味も様々にあります。その中でも大きく分けて
・寒色系
・暖色系
・ナチュラルな黒、茶系
となります。

美容室で染めたカラーを維持したいのであれば似たような同系色の色味を選んであげると色モチがよくなります。赤みを抑えたい場合はマットや寒色系の色味を使用してあげたり、黄ばみをカバーしたい場合はムラサキを選ぶと効果的です。

白髪を地毛に合わせてカバーしたいのならば、黒や茶色のナチュラルな色味で合わせてあげることで自然に馴染ませてくれます。

カラートリートメントのメーカーによって同系色の色味でも発色や色味のニュアンスが微妙に違うので色々と試してみるのも楽しいかもしれません。

カラートリートメントは手軽に染めることができるのですが、週に2〜3回など維持するためには定期的に使用しなくてはならないため、1ヶ月で1本ほど使い切ってしまうことも多くあります。

種類が様々ある一方で、お値段も様々なので色味だけではなく続けて使いやすい金額のものを選んでいくことも重要となってきます。

高いものをケチって少量で使用してしまうと、染まりムラの元にも繋がってしまうので適正の量を使うようにしてください。

4.カラートリートメントの効果的な使い方

カラートリートメントの効果的な使い方

カラートリートメントも間違った使い方をしてしまうとムラになりやすく、効果も半減してしまいます。そこで効果的なカラートリートメントの手順をご紹介していきます。

1.乾いた状態でブラッシングしてホコリや絡まりを取っていきます。

2.シャンプーで地肌や髪の毛の汚れや油分をキレイに落としてカラートリートメントの定着がよい状態を作ります。

3.髪の毛を絞って、一旦タオルで水分を拭き取ってください。
(この工程でムラをなくすことができます。)

4.手袋をしてカラートリートメントを適量だします。
(ショート百円玉1枚、ミディアム百円玉2枚、ロング百円玉3枚目安。物によって指示がある場合はそちらにしたがってください。)
(白髪染めの場合は特に手や爪が染まりやすいので注意が必要です。)

5.トップの分け目など目立つ部分からハケで塗布していきます。コームでわけ取り頭頂部から順番に下まで塗布していき、サイドもバックも同様にしていきます。

6.生え際やこめかみを塗り残さないようにしっかりとチェックしてください。

7.根本だけならここまでで、毛先まで塗布するならサイド3段、バック4〜5段に分けとって中間から毛先に馴染ませていきます。

8.塗布し終わったら髪の毛をまとめて5〜15分放置時間をおいてください。
(余裕があればラップしてあげるとさらに効果的)

9.時間がきたらぬるま湯で流し残しがないように、しっかりとすすぎます。この時流しがあまいとタオルや枕に色がうつってしまうことがあるので気をつけてください。

10.自然乾燥や半乾きにしないで、アウトバストリートメントをつけてから完全に乾かしていきます。

ポイント

・しっかりと染めたいときはハケを使ってしっかりと染めますが、時間がないときは手で馴染ませたり状況によって使い分ける。

・カラートリートメントの前には、シャンプーで地肌からしっかりと泡立てて汚れを落とす。(泡立ちが悪い場合は1度流してからもう一度シャンプーします。)

・頭をふくバスタオルは濃いめの色のものがオススメ。

・シャンプー後のタオルドライで入念に水分を拭き取る。ムラ防止と液垂れ防止にもなります。

・塗布し終わったらあら目のクシで全体をとかして馴染ませるとムラを防げる。

・お湯の温度が高すぎるとダメージにも繋がり、カラーが退色してしまいよくない。36〜38℃目安のぬるま湯がオススメ。

・しっかりと染めたい部分にはトリートメントをたっぷりめに塗布する。

・ラップをする。特に白髪染の場合はラップをすることによって頭皮の体温が伝わり効果的に染めることができます。液垂れや乾燥も防げるので是非取り入れてみてください。

5.まとめ

カラートリートメントは通常のヘアカラーのように、1回でキレイに染めることはできません。しかし必要無回数を重ねていって、適度にくり返してあげることによってトリートメントが定着していきゆっくりと綺麗に染めることができるのです。

トリートメントの成分がベースなので髪の毛にも負担が少なく、手触りもよく補修しながら色をつけていくことができます。アレルギーで通常のヘアカラーを使えない方や時間がなくて自分で手軽にカラーをしたい方には特にオススメできます。

トリートメントの使い方から選び方までちょっとしたポイントがあるので、今回の記事を参考にしていただけると嬉しいです。

先ほどご紹介したようにメリットデメリットがありますので、ご自身に合った方法で取り入れていけると効果的なので是非試してみてください。

美髪へと導く4つのステップ美髪へと導く4つのステップ

step01
ヘアカラーシャンプー
洗いながら染める

ヘアカラーシャンプー

毎日シャンプーするたび、自然に白髪が染まり、使うほどに髪にツヤと潤いを与えます。

カラーサンプル
step02
カラートリートメント
しっかり染める

カラートリートメント

高いトリートメント効果で髪と頭皮をしっかりとケアしながら、白髪を染めます。

カラーサンプル
step03
コンディショナー
カラーをキープする

コンディショナー

傷ついた髪もしっかり補修、髪にハリ・コシ・ツヤを与えます。カラーの持ちを良くし、白髪を黒髪へと導く効果も期待できます。

step04
カラーリングブラシ
さっと隠す

カラーリングブラシ

外出先やお出かけ前に、気になる部分にサッとひと塗りするだけで、簡単に白髪を隠せます。

カラーサンプル
白髪と上手く付き合いたい佐藤

毛髪診断士。佐藤は白髪染めシャンプー、コンディショナー、トリートメント&白髪ケアブラシを取り扱うブランド綺和美(スリーエム株式会社)の社員をしております。自身も少し白髪が気になってきた世代です。髪について発信しながら、白髪ケアを中心とした髪について研究中。みなさんの髪にまつわるお悩みをヘアケアメーカー社員として解決していきます。

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