豚毛のヘアブラシの特徴とは?他の種類とどう違うの?ブラッシングの仕方も紹介

  1. 白髪の予防・改善方法

普段お使いのブラシはどんなものをお使いでしょうか?一言にブラシと言っても、使用感から使用用途までとても幅広い商品が展開されています。

その中でも豚毛のヘアブラシを、使ったことのある方もいらっしゃるかもしれません。豚毛のヘアブラシとは、その名の通り豚の毛を使って作られたヘアブラシです。
なぜわざわざ豚の毛をブラシに使うのか気になりますよね。

そこで今回は豚毛のブラシの特徴から、その他のヘアブラシやヘアブラシの役割まで幅広くご紹介させていただきますので、ぜひ最後までお付き合いください。

1.豚毛のヘアブラシとは?

豚毛のヘアブラシは獣毛の種類に分類されていて、動物の毛によって作られたヘアブラシとなります。獣毛は主に「豚毛」「猪毛」の2つがよく使われているのです。

どちらも毛に豚や猪の油分が含まれており、人間の髪の毛と同様のタンパク質を主成分としています。豚毛は毛が1本1本密集して柔らかく優しい使い心地が特徴の毛質です。

猪毛は油分に加えて水分も含んでおり、豚毛よりも硬く弾力があり毛の1本1本がしっかりとしているので豚毛よりも櫛通りがいいのが特徴です。

獣毛のヘアブラシは天然素材のヘアブラシで静電気が起きにくく、頭皮への刺激も少ないというメリットもあります。動物の毛に含まれる油分の効果で髪の毛に艶が出てまとまりやすくなる効果もあるのです。

美容室での仕上げのブローでよく使われているロールブラシは、獣毛でできていることが多く、愛用する美容師も多いです。獣毛は耐熱性に優れているのでブロー向きのヘアブラシでもあります。

動物の油分で髪の毛をコーティングしながら、密な毛で髪の毛を絡め取り熱をあてて艶を出していくと、普通のブラシでブローするよりもキューティクルが整って見えるので仕上がりが段違いなのです。

デメリットは毛が密になっている分、汚れやホコリが溜まりやすく、通気性もよくないので乾きにくく菌が繁殖しやすいので注意が必要です。天然素材でできている分、お手入れにも少し気を使う必要があり、価格が通常のヘアブラシよりも高価なものが多くなります。

2.ブラシの種類

獣毛のヘアブラシの他にはどんなヘアブラシがあるのかご紹介していきます。

ヘアブラシの素材別

・プラスチック(ナイロン、ビニール)

ほとんどの方のお家にあるブラシはこのプラスチックの素材のヘアブラシではないでしょうか。市販で売られているほとんどがプラスチックでできているヘアブラシなのです。

安価で耐水性もあるためお手入れも簡単で軽量なので、使い勝手がとてもいいのが特徴です。100円均一でも売られていたりと、どこでも入手することができ気軽に買い替えもできるのがメリットとなります。

デメリットはプラスチックという性質上、静電気が起きやすく特に冬場など乾燥する季節はブラッシングする度に静電気がおきてしまうのが難点です。プラスチックのヘアブラシでも静電気防止の加工を施してあるタイプのものも発売されているので、そちらを選ぶことで改善が期待できます。

・木材(メープル、オーク、バンブー)

天然素材の木材で作られているヘアブラシは、静電気を起こしにくいのが特徴です。木製なので材質は硬いのですが、頭皮へあたる部分は先端が丸い形状になっていたりと、刺激になりにくい構造になっていることが多いです。

比較的ヘアブラシの目が粗いものが多く、髪の毛に引っかかりにくくとかしやすいのもメリットです。木製のヘアブラシは使うほどに油分が馴染んでいき、艶出しの効果もあります。丈夫で長持ちする上に、年々馴染んできて味がでてくるのもまたいいですよね。

デメリットは天然素材のため、お手入れにあまり水を使わないようにしたりと、少し気をつけなくてはなりません。乾いた状態でこまめにお手入れして汚れをためないようにすると、後々楽になるはずです。

獣毛ほどではないのですが、プラスチック製よりも価格は高くなるので値段面でも少しデメリットとなります。

ヘアブラシの形状別

・デンマンブラシ

デンマンブラシは持ち手がプラスチックでできているものが多く、クシの部分がラバー性でできています。ハーフタイプのブラシで根元が半円の形になっているためブローの祭に使用すると自然な丸みがつき、内に入りやすい形となってくれます。

強めのテンションをかければストレートにも対応でき、引っ張り上げるように動かしてブローすればボリュームアップもでき、とても使い勝手の良い形状のブラシです。

・スケルトンブラシ

スケルトンブラシはプラスチック製でできており、目が荒いのが特徴のブラシになります。あまりテンションがかからないので、軽くブラシを通したい時やお風呂上がりの濡れた髪の毛をとかす際にも使いやすい仕様となってます。

くせ毛やパーマで絡みやすい髪質の方でも使いやすいブラシでもあるのです。

・ロールブラシ

ロールブラシは持ち手以外の部分の360℃全面に毛がついているタイプのブラシになります。ただとかすだけのブラシではなく、耐熱性に優れているためブロー専用で使用されることの多いタイプです。

通常のブラシよりも毛が密に生えているため、髪の毛を絡めとる力が強く、しっかりとテンションをかけて艶の出る仕上がりとなります。

ハリコシの強すぎる髪質ですと少し扱いにくいかもしれませんが、柔らかい髪質やくせ毛の方にはとてもオススメのブラシです。

サイズ展開も豊富で細いタイプのものから拳よりも太いタイプのものまで幅広い種類の中から選ぶこともできます。

・クッションブラシ

クッションブラシは名前の通り、根本の部分の作りがクッション性の高い作りになっており、地肌を傷つけずに使用できる仕組みになっています。

髪の毛の絡みをとったり頭皮のマッサージのブラッシングに使用することで血行促進効果も期待できオススメです。

・スカルプブラシ

スカルプブラシは頭皮を刺激してマッサージしながら皮脂などを取ってくれる特殊なブラシです。シリコン製でできているものが多く、地肌にあたっても負担がかからないようになっています。

シャンプーを泡立てて、スカルプブラシを使ってマッサージをしながら洗える仕様になっているので、地肌のケアをしながら洗いたい方にオススメのブラシです。

・パドルブラシ

パドルブラシはクッションブラシと似ておりますが、もう少し大きいタイプでクッション性に優れています。洗髪前に絡まった髪の毛をブラッシングしたり、寝起きのブラッシングにも最適なブラシです。

目が荒い仕様のものが多く、髪の毛が絡みにくいことからもキューティクルを傷めにくく髪に優しいのも特徴です。

ヘアブラシの”いいやつ”とはどんなブラシ?質の高いヘアブラシの特徴とは

3.ブラシの効果・役割

ブラシの効果や役割にはどんなものがあるのかみていきます。

絡まりをとく

ブラッシングすることで、髪の毛の絡まりや引っかかりをといてくれるのが最大の役割です。寝起きのタイミング、ヘアセットする前、出先のお直し、就寝前など普段動くことで自然と絡んでしまうのを直してくれる効果があるのです。

ホコリや汚れが取れる

髪の毛は毎日キレイに洗っていても、1日生活しているだけで目に見えないほど小さなホコリや汚れがたくさんついてしまっています。そこで髪の毛を洗う前にブラッシングすることで髪の毛についたホコリや汚れを落として浮かせてくれる効果があるのです。

地肌の皮脂も浮かすことができるため、その後のシャンプーの泡立ちもよくなります。また、人間の髪の毛は健康的な状態の方でも、1日約100本ほど抜けると言われており、抜けそうな髪の毛もケアすることができるのです。

髪の毛表面のキューティクルに艶が出る

ブラッシングで毛先に向かってとかすことで、髪の毛の表面にうろこ状に重なり合って内部を保護してくれているキューティクルが同じ向きに整えられて、髪の毛に艶がでます。人間の髪の毛は適度な皮脂で守られていますが、ブラッシングして馴染ませることで皮脂を髪の毛全体に行き渡らせコーティングもできてより効果的です。

頭皮の血行促進

ブラッシングで頭皮へ適度な刺激を与えることで、血行促進効果も期待できます。あまりゴリゴリ強い力で刺激してしまうと、地肌を傷つけてしまったりと逆効果となるので、あくまで優しく気持ちのいい位の力を意識します。

抜け毛や薄毛の対策に頭皮ケアとして取り入れたいものです。

4.ブラッシングの仕方

ブラッシングはただ適当にとかしておけばいいというわけではありません。そこでシーン別のブラッシングの仕方もご紹介させていただきます。

朝のスタイリング前のブラッシング

1.中間から毛先の寝癖や絡まった部分を下から少しずつ、ほぐしながらとかしていきます。(下→中間→根元付近と徐々に上にあがる)

2.無理やりブチブチっととかすのではなくて、優しくとかして全体絡まりのない状態を作ってください。

ポイント

・朝は地肌からではなく絡まりや引っかかりをといて、スタイリングしやすいベースを作ってあげるイメージです。

・髪の毛が絡まっている状態でコテやアイロンを使ってしまうと、熱が全体に均等に伝わらなくてダメージの元にもなり、キレイにもセットできません。

・そこまで時間をかけなくてもOKです。

・朝のブラッシングにはデンマンブラシかツヤを出したい方は獣毛ブラシがオススメです。

シャンプー前のブラッシング

1.中間から毛先の絡まりがある方は先にほどいて、ブラッシングしやすいようにしておく。

2.生え際の地肌にヘアブラシをあてて、そのまま後ろへとかしていきます。

3.同様にして場所を変えながら全体をブラッシングしていきます。

4.首後ろの生え際の地肌にヘアブラシをあてて、頭頂部へ向かって持ち上げるようにブラッシングしていきます。

5.後頭部全体に行き渡るように、ブラッシングしてください。

ポイント

・とかすときはヘアブラシの先が、地肌に軽くあたっていることを意識してブラッシングしていきます。

・血流をよくする効果と、地肌の汚れを浮かせてシャンプーの泡立ちをよくする効果があります。

・髪の毛の絡まりを取っておいてあげることで、シャンプーの摩擦の軽減も期待できるのです。

・クッションブラシやパドルブラシのように、硬くなく地肌にあてても負担がすくないヘアブラシがオススメです。

就寝前のブラッシング

1.中間から毛先の絡まりをほどいておきます。

2.上から下へ向かってブラシでとかして、キューティクルの方向を整えてください。

3.仕上げに軽くアウトバストリートメントを馴染ませておくと摩擦が軽減できます。

ポイント

・寝てる間に摩擦が起きやすくなるため、就寝前に整えてあげることで翌日の寝癖や絡まり防止の効果があります。

・パドルブラシやデンマンブラシが摩擦をおさえられてオススメです。

正しいブラッシングについては次のページで詳しく触れています。

併せてご一読ください。

白髪予防にもなる!?ブラッシングの重要性

全日本ブラシ工業協同組合 | ヘアケア

5.まとめ

ブラシと一言でいっても本当に様々な使い方や種類があります。自分の髪質などに合わせて、地肌への刺激やハリコシを考慮し、それぞれのブラシを使い分けていくことでさらに有効的に使えるのです。豚毛のブラシは艶を出してくれる、とても優秀なヘアブラシの一つです。

今回の記事を参考にして是非自分にピッタリのヘアブラシ製品を探してみてください。

どんなヘアブラシが必要なのか見極めるお手伝いができたら嬉しいです。

ちなみに、ヘアブラシと同じくらいヘアケアで大切なアイテムがシャンプーです。

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