シャンプーブラシはおすすめなのか?シャンプーブラシを使うことのメリットデメリットとは

  1. 白髪の予防・改善方法

頭皮のケアによく用いられているシャンプーブラシ、しっかりと洗えて気持ちよさそうですよね。

「なかなか取り入れる勇気がない…」
「本当に効果があるの?」
「デメリットはないの?」

といった疑問がよく聞かれますが、結論から言うと確かにシャンプーブラシの使い方や扱い方によってはメリットデメリットどちらも存在します。しかしそれ以上にきちんと使い方を守ってあげれば効果的な面もあります。

そこで今回は頭皮の仕組みからシャンプーブラシを使用することで得られるメリットデメリットまで詳しくご紹介させていただきます。

1.頭皮と髪の毛の仕組み

頭皮と髪の毛の仕組み

人間の髪の毛は平均10万本あるとされており、1つの毛穴から2〜3本生えていると言われています。髪の毛は毛根にある毛球部で細胞分裂をして成長していき、毛球部にはもう毛乳頭と毛母細胞と呼ばれる細胞があり、この細胞の働きのおかげで髪の毛は健康的に成長できるのです。

頭皮は通常の皮膚のように表面から表皮→真皮→皮下組織の3つの層から成り立っています。

表皮…表皮は一番表面を覆っており、外的刺激から皮膚を守ってくれています。表皮が正常に機能していないと、バリア機能が失われてしまうので真皮までダメージを与えてしまうのでとても大切な役割を担っています。

表皮は平均厚さが0.2mm程しかなくとても薄くできています。その薄い中でも外側から角質層→顆粒層→有棘層→基底層の層から成り立っているのです。

真皮…コラーゲンやヒアルロン酸から成り立っている真皮は、大切な血管や神経が通っています。皮膚の大部分は2mmの厚さの真皮であり、毛球部は真皮にあるのです。

繊維状のタンパク質のコラーゲンやそれを繋ぎ止める役割のエラスチン、その間を埋めるようにヒアルロン酸が存在し、肌の弾力やハリを作り出し全体を支えるようにできています。

皮下組織…皮下組織には皮下脂肪があり、表皮と真皮のクッションのような役割を担っています。皮下脂肪は皮下組織の大部分を占めていて刺激や衝撃から守ってくれていたり、熱を断熱したり保温したりと温度調節をしてバランスもとってくれる役割もあるのです。

頭皮は通常の皮膚とほぼ構造上は同じ仕組みでできています。しかし、頭皮は体の中で皮脂腺や汗腺が最も多いとされており、皮脂の分泌量が多くなります。

そのため、適切なケアが行われていないと頭皮トラブルを起こしてしまう可能性が高くなるので注意が必要です。

2.シャンプーブラシとは

シャンプーブラシとは、名前の通りシャンプーをする際に使用するブラシのことです。通常の髪の毛をとかすブラシとは違い、シャンプー中に頭皮に使用してあげることで頭皮に刺激を与えて血行を促進してくれたり、毛穴の汚れを除去してくれたりと様々面で効果的なブラシです。

髪の毛というよりも頭皮メインのケアの方法になっており、頭皮環境を整えてあげることによってこれから生えてくる髪の毛を健やかに成長することができるように導く方法にもなります。

3.シャンプーブラシを使うメリット

シャンプーブラシを使うメリット

シャンプーブラシを使うことによってどんな効果があるのでしょうか。メリットをみていきましょう。

毛穴

髪の毛はキレイに洗っても半日も経つと皮脂が出てきてしまうような仕組みになっています。そのため頭皮の毛穴は皮脂が多く、自分の指だけでは酸化した皮脂や汚れが落としきれずに溜まりやすい環境になっています。

シャンプーブラシを使用してあげることで毛穴に詰まった皮脂や汚れも除去してくれるので、頭囲を清潔に保つことができます。

頭皮トラブル

自分では取り切れない皮脂や汚れが溜まっていってしまうことで、頭皮環境が悪化してしまい炎症やかゆみ、フケなど様々なトラブルを引き起こす原因となってしまいます。その結果抜け毛や薄毛の原因にも繋がりかねないので気が抜けません。

シャンプーブラシで余分な皮脂や汚れを除去して頭皮環境を整えてあげるだけで、頭皮を清潔に保つことができ健康的な髪の毛を維持するのにも効果的なのです。

ハリ・ツヤ

美しく健康的な髪の毛を育むのには頭皮の状態がとても重要です。整った頭皮環境から生えてきた髪の毛はハリ、コシがしっかりとしていて若々しい艷やかな髪の毛となります。畑の土壌と同じで頭皮を整えて健康的な髪の毛を生成する、それに尽きるのです。

ニオイ

毎日一生懸命にシャンプーをして洗ってもニオイが気になってしまう、そんな方もいらっしゃるのではないでしょうか。シャンプーやトリートメントの香りや種類を変えてみたりしてもなかなか改善がみられない場合は頭皮に原因があるかもしれません。

頭皮の落としきれていない皮脂や汚れが酸化することによってイヤなニオイを発してしまっていることがあります。シャンプーブラシで毛穴のつまりや落としきれていない汚れをかき出してあげることでニオイの軽減に繋がるはずです。

引き締め効果・小顔効果

頭皮は顔の皮膚と1枚の皮で繋がています。そのため頭皮のたるみやハリが減少するとフェイスラインや顔のたるみの原因にも繋がってきてしまうのです。シャンプーブラシを使い適度に頭皮をほぐしてあげたり、リンパの流れを促してあげられると予防することができます。頭皮環境が整うことでも頭皮の弾力がまして、引き締め効果や小顔効果が得られることもあります。

リラックス&マッサージ効果

シャンプーブラシの毛先が頭皮を適度に刺激することによって、血行促進になり気持ちがいいのでリラックス効果やマッサージ効果を得ることができます。自分でマッサージをするのは少し大変ですが、シャンプーブラシで自宅でも手軽に取り入れることもできるのでオススメです。

4.シャンプーブラシのデメリット

シャンプーブラシのデメリット

シャンプーブラシのデメリットはどんなものがあるのでしょうか。一つずつみていきます。

頭皮を傷つけてしまう

キレイに洗おうとしたり気持ちがいいからとつい力を入れすぎてしまい、頭皮への摩擦や刺激が強くなりすぎてしまうケースが多いです。そうすると頭皮が炎症を起こしてしまったり毛穴を傷つけてしまったりしてトラブルに繋がってしまうこともあるのです。

シャンプーブラシも傷つけにくい作りになっているものが多いのですが、使い方や力加減には注意が必要です。

シャンプーブラシを清潔に保つ必要がある

シャンプーブラシはお風呂場で使用して管理することが多いため、適切に管理していないとカビが生えてしまいます。そのまま不衛生な状態で使用を続けることで、頭皮にカビの生えたシャンプーブラシをつけることとなり、かゆみなどトラブルの原因にもなってしまいます。

使い終わったら水気を拭き取り、しっかりと乾燥させて清潔に保つようにしてください。

抜け毛や切れ毛の原因になる

髪の毛の長い女性は無理やりシャンプーブラシをゴシゴシしてしまうと、髪の毛に絡んでしまい切れ毛になってしまうこともあります。力の入れすぎによって根元から抜けてしまうこともあるので髪の毛に絡まないように避けながらやさしく使用することが大切です。

5.シャンプーブラシがオススメの人は?

シャンプーブラシがオススメの人は?

シャンプーブラシの使用がオススメの人はどんな人なのでしょうか。特に使用していただきたいタイプの型をご紹介いたします。

頭皮環境を整えて抜け毛や薄毛を予防したい方

頭皮環境を整えてあげるには余分な皮脂や汚れは適切にオフしてあげなくてはなりません。悪化してしまうと細毛や抜け毛からはじまり薄毛にまで繋がってしまうので注意が必要です。

自分で洗いきれていないなと感じる方は特にシャンプーブラシを取り入れてあげることをオススメします。

ネイルしている方

ネイルしていると装飾が引っかかりやすかったり、長いネイルで頭皮を傷つけてしまったりとデリケートな頭皮を扱うのが難しいことが多々あります。だからといって可愛いネイルを諦めたくないですよね。

そんな方もシャンプーブラシを使うことで、頭皮を守りながらも洗い残しがないようにシャンプーができるので特にオススメです。

6.シャンプーブラシの種類

シャンプーブラシの種類

一言でシャンプーブラシと言っても様々な種類があります。いくつかご紹介していきます。

手動タイプ

ほとんどのシャンプーブラシが手動のものが多くなります。比較的安価な物が多く、はじめて取り入れるのに向いています。自分で力加減や圧の調整がしやすくつかいやすいのも特徴です。形や素材などバリエーションも豊富なのでお好みのものを選ぶことができます。

・シリコン

柔らかく肌当たりがよいのが特徴で、頭皮にあたっても負担を与えにくい素材で作られています。弾力性もあるので初めての方でも使いやすくやさしく洗い上げることができます。

・ポリプロピレン

硬めの質感で洗った感が強いのが特徴です。頭皮や毛穴の汚れを落としやすいのですが、力加減が強すぎると頭皮を痛めてしまいやすいので扱いに注意が必要です。

・ナイロン

ブラシのクシに似ていて1本1本が細いので、頭皮に負担を与えずに細かいところまで汚れや皮脂を取り除くことができます。髪の毛が長い方も絡みにくく使いやすいのが特徴です。

電動タイプ

電動タイプは力をいれなくてもあてたい部分に動かすだけで、自動で動いてくれるので楽にマッサージしてくれます。手動ではできない振動や動きでよりリラックス効果も感じやすいのが特徴です。

物によってはより小顔効果やリフトアップ効果が期待できるものまであり、予算がある方は検討してみるのもいいかもしれません。手動のものよりも本体が大きいものが多いので重さなども確認しておくと安心です。

7.効果的なシャンプーブラシの使い方

シャンプーブラシの種類

シャンプーブラシの効果的な使い方は、どうすればよいのでしょうか。方法をご紹介いたします。

1.地肌からしっかりと濡らして予洗いを念入りに行う。この時点である程度の汚れや皮脂を落とせるようにすすいでいきます。

2.シャンプーを根元からモコモコに泡立ててください。しっかりと泡立てることで地肌や髪の毛の摩擦を抑えることができます。

3.全体をシャンプーして洗っていきます。

4.生え際→頭頂部→首元と老廃物を流すようにシャンプーブラシで流していきます。

5.生え際→耳後ろ→首元も同様に流してください。

6.頭頂部から円を描くようにブラシを動かして洗います。

7.後頭部を下から上へ向かって円を描くように動かしてください。

8.気持ちの良いくらいの力加減で全体的に細かくマッサージしていきます。

9.最後にすすぎ残しがないようにシャンプーを流していき、いつものケアをします。

毎日してしまうと頭皮に負担がかかりすぎてしまうので、週に2〜3回を目安に取り入れてください。マッサージの力加減次第で効果は全く変わってしまうので、髪の毛が絡まないようにやさしく丁寧に意識して扱ってあげると効果的です。

8.まとめ

シャンプーブラシは扱いや管理の仕方次第でメリットにもデメリットにもなってしまいます。しかし、適切に扱うことができるのであればメリットの方が多く取り入れてあげることをオススメします。

自宅でシャンプーブラシで頭皮環境を整えるケアをする際に、スカルプシャンプーなど頭皮用のシャンプーを一緒に使用してあげるとさらに効果的です。より効果的に地肌の皮脂や汚れを除去してくれて健やかな頭皮へ導いてくれます。スカルプケア全般の解説はこちらにありますのでご参考にどうぞ。

まだシャンプーブラシを使ったことが無い方は是非ご紹介した方法を試してみてください。

美髪へと導く4つのステップ美髪へと導く4つのステップ

step01
ヘアカラーシャンプー
洗いながら染める

ヘアカラーシャンプー

毎日シャンプーするたび、自然に白髪が染まり、使うほどに髪にツヤと潤いを与えます。

カラーサンプル
step02
カラートリートメント
しっかり染める

カラートリートメント

高いトリートメント効果で髪と頭皮をしっかりとケアしながら、白髪を染めます。

カラーサンプル
step03
コンディショナー
カラーをキープする

コンディショナー

傷ついた髪もしっかり補修、髪にハリ・コシ・ツヤを与えます。カラーの持ちを良くし、白髪を黒髪へと導く効果も期待できます。

step04
カラーリングブラシ
さっと隠す

カラーリングブラシ

外出先やお出かけ前に、気になる部分にサッとひと塗りするだけで、簡単に白髪を隠せます。

カラーサンプル
白髪と上手く付き合いたい佐藤

毛髪診断士。佐藤は白髪染めシャンプー、コンディショナー、トリートメント&白髪ケアブラシを取り扱うブランド綺和美(スリーエム株式会社)の社員をしております。自身も少し白髪が気になってきた世代です。髪について発信しながら、白髪ケアを中心とした髪について研究中。みなさんの髪にまつわるお悩みをヘアケアメーカー社員として解決していきます。

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