白髪にはゴマ・ハーブティがよく、昆布はあまり意味がない理由

  1. ケア

白髪は、年齢を重ねるごとに目立ってきます。日頃から、ミドルエイジ以上の世代になると、どのように対策をすればよいか悩んでいる方が多いです。

 

ただ、市販の白髪予防に役立つと言われるさまざまなヘアケアの中で、本当に効果的な方法は一体どれなのでしょうか。

自分に適したヘアケアを選ばないと、せっかく白髪対策をしても思うような効果が出ない結果になってしまいます。

 

そこでこの記事では、白髪の原因を栄養学的な視点で考えます。特にゴマやハーブティが白髪にプラスの影響を与える情報をしっかりと紹介します。一方で「昆布が白髪予防に役立つ」と呼ばれる都市伝説の真偽も明らかにしていきましょう。

 

果たして、効果的かつ科学的に根拠のある白髪対策にはどの食品を選べばいいのか、解説します。

 

 

 

1. 白髪の原因と栄養素

白髪の原因には日頃の食事に含まれる栄養素が大きく関わっています。

 

白髪のメカニズム

 

白髪ができる主な原因は、髪の毛を黒くするメラニン色素の生成の現象にともなうものです。

 

年齢とともに、メラニンを生成する毛乳頭細胞の機能が低下するため、少しずつメラニン色素が少なくなり髪の色が白くなっていきます。また、遺伝的要因やホルモンの変化、ストレス、栄養不足なども白髪の原因として知られています。

 

白髪の原因が複数重なった結果、メラニン色素の生成に必要な栄養素の吸収・活用に影響を与えてしまうのです。

 

したがって、白髪の予防・改善には栄養学的なアプローチが重要となります。

 

参考記事)白髪のメカニズムとは?なぜ白髪ができるか徹底解説!

 

白髪予防・改善に効果のある栄養素

 

白髪の予防や改善には、日頃の食事を通して栄養素をバランスよく摂取する意識が特に重要です。

 

たとえば、メラニン色素の生成に必要なミネラルのうち、銅はゴマや海藻、ナッツ類に豊富に含まれています。

 

また、特にビタミンB12とビオチンなどビタミンB群は、髪の健康を維持するために重要です。食品の中でも米や麦などの穀物をはじめ肉、魚、卵、乳製品などに幅広く含まれています。

 

さらに、抗酸化作用があり髪のメラニン色素を酸化から守る役割を果たすビタミンEやCもおすすめです。野菜や果物、ナッツ類などに多く含まれていますので、日々の食事で野菜を積極的に食べると良いでしょう。

 

上記で挙げた栄養素をバランスよく摂取すると、無理なく白髪の予防や改善に効果が期待できます。

 

2. ゴマが白髪に効果的な理由

ゴマは昔から健康に良いとされており、最近では白髪にも効果があるといわれています。

 

実際にはどのような効果があるのでしょうか。

 

ゴマに含まれる栄養素とその効能

 

ゴマは、白髪予防に効果的な栄養素を豊富に含んでいます。

 

特にメラニンの合成に不可欠なミネラルである銅が摂取できる点がポイントです。

 

ゴマに豊富に含まれる銅は、髪の色を維持する上で重要な役割を果たします。

 

また、ゴマにはビタミンB群(ビタミンB1、B2、B6、ビオチンなど)やビタミンEも豊富に含まれています。どちらのビタミンも髪の健康に役立つのはもちろんですが、頭皮の血行促進や髪の栄養供給を改善する効果があります。そして、ビタミンEは髪の毛の保湿と頭皮の健康維持に効果があるとされており、髪の乾燥やダメージを防ぎます。

 

さらに、ゴマに含まれる栄養素として有名なセサミンは抗酸化成分の一種です。そのため、髪の老化を遅らせて、白髪を予防する効果が期待できます。

 

ゴマを日常的に摂取する方法

 

ゴマを日常的に食事を通して食べるためにはどのような方法が良いでしょうか。

 

まず、炒ったゴマを直接ご飯やうどん、パスタや煮物、おひたしなどに振りかけると簡単にまとまった量を摂取できます。例えば、ご飯に振りかける場合は大さじ1杯程度が適量です。サラダには、ゴマドレッシングを使うと風味が増し、栄養価も高まります。サラダやスープなどにもいりゴマはよく合うのでおすすめです。

 

また、ゴマペーストやゴマ油を調理に活用すると、手軽にゴマを食べられます。例えば、風味豊かで栄養価も高いゴマドレッシングやゴマソースを日常の食事メニューに取り入れると良いでしょう。料理の風味を高めるメリットもあります。

 

さらに、ゴマを使ったヘルシーなスナックやデザートも市販されており、おやつとしても楽しめます。

 

こうした方法を組み合わせて普段の食事に取り入れると、白髪対策に役立つゴマの栄養を効率よく摂取できます。

 

3. ハーブティの効果と白髪への影響

ハーブティには栄養素が豊富で、さまざまな健康効果が期待できます。

 

白髪にはどのようなメリットがあるのでしょうか。

ハーブティに含まれる栄養素

 

ハーブティは、白髪を防ぐ抗酸化物質が豊富に含まれており、細胞の老化を遅らせる効果があります。

 

例えば、ローズマリー、セージ、チャイブなどの種類はハーブティの中でも特に抗酸化作用が高い品種です。とりわけ髪の健康に役立つミネラルとビタミンを多量に含んでいます。

 

その上、メラニンの生成に働きかけ、髪の色素をキープするのにも役立ちます。

 

また、カモミールやラベンダーのようなハーブティはストレスを軽減しリラックス効果をもたらす成分が多い種類です。したがって、ストレスが原因で生まれる白髪の予防にも役立ちます。

 

ハーブティの効果的な摂取方法とおすすめの種類

 

ハーブティを飲む際は、水出しやホットなどで商品表示に従った抽出時間で淹れましょう。

 

食事時や毎日のリラックスタイムにハーブティを飲むと、ストレス軽減と白髪予防の両方で効果が期待できます。

 

ただ、ハーブティは薬ではないため、基本的にはいつ飲んでも問題ありません。

 

食後や入浴後、運動後をはじめ、仕事中や外出先での水分補給にマグボトルなどに用意しておき、こまめに飲む方法もおすすめです。

 

特に、運動後は血流が高まっている状態なので、ハーブティの成分を吸収しやすいと言われています。

 

おすすめのハーブティは、ローズマリーやセージ、チャイブ、カモミール、ラベンダーなどです。

 

独特の風味があるため、好みに応じて自分が飲みやすいものを選んでみましょう。

 

また、市販されているブレンドのハーブティを試してみるのもおすすめです。

 

1日何杯飲めば良いかは体調と相談しながら飲んでみてください。

 

ただ、大量に飲んだからといってダイレクトに健康効果が期待できるわけではありませんので、最初は1日1〜2杯から試してみましょう。

 

ここで挙げたようなハーブティを日頃から飲み続ければ、髪の色を保つための栄養を効率的に摂取でき、白髪対策につながります。

 

4. 昆布が髪にいいって本当?白髪との関係

「昆布が髪にいい」という噂を一度は聞いたことがあると思いますが、実際のところ白髪の予防に役立つのでしょうか?

 

昆布の成分が髪の健康に効果があるといわれる理由

昆布は、長い間、日常的に摂取すると栄養面で健康効果があるとされてきました。

 

とりわけ、昆布に含まれるミネラル、特にヨウ素は、甲状腺機能のサポートに役立つとされています。東日本大震災の際、放射能の被爆対策に効果が期待できると話題になった成分です。

 

実は、甲状腺ホルモンが正常に機能している体は、全身の代謝や体の成長、髪の健康にプラスの影響を与えます。そのため、以前から「昆布の摂取が髪の健康、中でも白髪の予防や改善に効果がある」と考えられてきました。

 

さらに、昆布には豊富に含まれるビタミンとミネラルによって、髪の健康をサポートするとする見方も存在します。

 

参照:一般社団法人 北海道薬剤師会「安定ヨウ素剤」

 

本当に昆布が白髪予防に役立つのか

「昆布=髪の健康を維持する」という話はどこまで医学的に信頼できるのでしょうか。

 

残念ながら、昆布が白髪に直接的な効果をもたらすという科学的根拠はほとんどありません。

 

もちろん、昆布に含まれるミネラルやビタミンなどの栄養素が髪の健康をある程度サポートするのは確かです。しかし、白髪の予防や改善に有効であるというはっきりした証拠は見つかっていません。

 

また、ヨウ素を過剰摂取すると甲状腺機能障害を引き起こすリスクがあり、髪の健康にも悪影響を及ぼす場合があります。もちろん、日常的に食事を通して昆布を食べる程度であれば問題はありませんが、髪のためといって毎日大量に食べ続けるような健康法は控えるべきでしょう。

 

このように、昆布を摂取する際は一日あたりの摂取量に注意し、バランスの取れた食事を心がけることが重要です。もともと日本人の食生活では海藻の摂取が多く、通常の食事でヨード不足は生じにくいです。しかし、わずか10gの乾燥昆布で日本の成人の摂取上限(3mg/日)の3倍以上のヨードを摂取してしまう恐れがあるため注意が必要です。

 

昆布のおすすめの食べ方は、みそ汁や煮物などのだしに使ったり、佃煮や昆布のお菓子で食べたりする方法です。特に、とろろ昆布はごはんやうどん、みそ汁などに添えたり、そのまま食べたりしすいため、10gなどすぐに食べられる量と言えます。

 

ただ、和食をあまり食べない人はヨード不足に陥る可能性が少ないため、心配せずに意識して昆布を食べると良いでしょう。もちろん、昆布は健康に重要なミネラルと食物繊維の供給源ですが、日本人成人のヨード摂取上限が3mg/日である点や、乾燥昆布は生の昆布より高いヨード含有量を持つので注意してください。

 

そして、白髪の予防や改善をしたい人は昆布だけに頼るのではなく、全体的な栄養バランスに注目しましょう。

 

参照:一般社団法人 日本食品安全協会「とろろ昆布ダイエットに警鐘を」

 

5. おすすめの白髪対策

ここまで紹介したゴマやハーブティ、昆布のほか、白髪対策としておすすめの方法を紹介します。

 

市販の白髪対策ヘアケア製品

 

市販されている白髪対策製品には、白髪用のカラー剤、カラートリートメント、白髪をカバーするスプレータイプのヘアケア製品があります。

 

ヘアケア製品の大きなメリットは、手軽に白髪をカバーし、髪色を変えることができる点です。

 

白髪を根本的に解決出来る方法ではありませんが、セルフケアで自宅でも簡単にお手入れできる製品が増えているためおすすめです。

 

ただ、ヘアケア製品によっては、含まれる化学成分によるアレルギーや頭皮のトラブルを引き起こす可能性もあるため、事前にパッチテストをしたり、かかりつけ医に相談するなど、使用に当たっては注意が必要です。

 

参考記事)かぶれ Q11 – 皮膚科Q&A(公益社団法人日本皮膚科学会)

 

ヘアケア製品の選び方

白髪対策のためのヘアケア製品を選ぶ際は、下記のポイントを意識しましょう。

 

1.自分の白髪の悩みにあった製品を選ぶ

 

白髪対策のためのヘアケア製品には、カラーシャンプー、白髪用トリートメントをはじめ白髪をカバーするスプレーや染毛剤などがあります。使用方法や効果には製品ごとに違いがあるため、自分のライフスタイルやニーズに合わせて選ぶことが重要です。

 

例えば、日常的に少しずつ白髪を目立たなくしたい人は、デイリーケアで使えるカラーシャンプーやトリートメントを選びましょう。

 

2.配合成分の安全性をチェックする

 

配合されている成分を確認し、肌や髪に刺激を与える可能性が低いものを選びましょう。

 

特にアレルギー体質の方は、パラフェニレンジアミン(PPD)など特定の化学成分が含まれていない製品をおすすめします。

 

また、白髪用のヘアケア製品を選ぶ際には、髪と頭皮に優しい成分が含まれているかも重要です。具体的には、ヒアルロン酸やパンテノール、アロエベラなどの保湿成分や、ビオチンやケラチン、アルガンオイルといった養毛成分が含まれている製品を使用すると、髪を健康に保ちながら白髪対策ができます。

 

3.口コミを参考にする

 

製品選びの際には、ネットでの評判や口コミも参考にすると良いでしょう。実際に使用したユーザーの意見を自分のケースと置き換えて、製品の効果や使い心地を判断してみてください。

 

例えば、白髪カバーの効果や持続力、香りや使用感、使い方やケア時間などのポイントを特にチェックします。

 

6. まとめ

白髪対策には、ゴマやハーブティなどの食品に含まれる栄養素が白髪の予防や改善に効果が期待できます。一方で、以前から髪に良い食べ物として話題になってきた昆布には、白髪に与えるメリットが科学的に証明されていません。

ただ、ゴマもハーブティも昆布もあくまで食品です。薬ではないため、日々の食事にプラスして摂取するくらいの気軽な髪の健康法として取り入れるのをおすすめします。

食品による髪へのアプローチに加えて市販のヘアケア製品との組み合わせが重要です。

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