髪のホームケアで一番大切なのは『ドライヤー』です!

  1. 白髪の予防・改善方法

誰もが毎日必ず使うであろうドライヤー…その重要性に気づいていますでしょうか?
乾かさずに寝てしまう…
そしてサロンで「必ず毎日乾かしましょう!!」とお決まりの注意を受けてしまう…
でも眠くてつい…
そんな方もいらっしゃるのではないでしょうか?

日々の繰り返しで、お仕事や家事で疲れ切った後になかなか乾かないドライヤーのあの苦行の時間…ドライヤーが面倒だという方も多いはず。

しかし、毎日の事だからこそシャンプーやトリートメントなどのケア剤にも負けず劣らず重要になってくるのです。そこで、この工程を疎かにしてしまうとどうなってしまうのか見てみましょう。

1.頭皮環境を制するモノが美髪を制す?!

頭皮環境を制するモノが美髪を制す?!

濡れた状態の髪の毛はとても無防備の状態です。乾いた状態よりも何倍も摩擦によるダメージも受けやすく、キューティクルが開きっぱなしなのです。
自分の髪同士の摩擦でさえダメージに繋がるなんて恐ろしいですよね?

髪の毛はメデュラ→コルテックス→キューティクルの3層から出来ています。

そして、キューティクルは髪の毛の一番表面にある組織でうろこのように形成されており、髪の水分や栄養素を保護してくれたり紫外線などの外的要因から髪を守ってくれるとても大切な役割を担っています。

通常は健康的な髪の毛のキューティクルは1枚づつキレイに重なり合っておりツヤや若々しい髪の絶対条件なのですが、気をつけないとボロボロになって剥がれ落ちてしまい二度と元に戻らなく取り返しがつかない事態となってしまいます。

そしてお風呂上がり濡れた状態で自然乾燥したりしばらく経ってから乾かしたり半乾きで水分を含んだままでいるとキューティクルが開いたまま乾いてしまったり、本来必要な水分まで無駄に蒸発してしまい乾燥し、そこを補おうと頭皮から皮脂を分泌させてしまいベタつきや臭いの元にもなります。

そんな事を繰り返していると雑菌が繁殖して頭皮環境が悪化してしまい角質が剥がれフケや頭皮トラブルの元となりカビにも繋がりかねません。

頭皮にカビ?と思う方もいらっしゃるかと思いますが、実は頭皮にもカビは発生してしまうのです。

洗濯物をご想像いただけると分かりやすいのですが、濡れたままや生乾きの状態で放置すれば臭いもでますしカビも繁殖します。頭皮もそれとまったく同じなのです。

頭皮環境が乱れるとそこから生えてくる将来のキレイな健康的な髪を育むのにとても悪影響を及ぼします。また、髪の毛を乾かせば良いだけかというと気をつけなければならない点はまだまだあります。

髪の毛のほとんどがケラチンというタンパク質でできていて、爪や皮膚の角質層と同じなのです。これが不足しても枝毛や切れ毛の原因になってしまいます。

タンパク質は熱を加えると固まる性質があり、間違った使い方でドライヤーやアイロンなどの熱で髪のタンパク質もタンパク変性という火傷のような状態に陥ってしまいます。

身の回りのタンパク質で例えるなら卵はそのままですと生卵ですが、火を通してしまうと目玉焼きとなり固まってしまいますよね?これが髪で起きることがタンパク変性というのです。

だからといってドライヤーやアイロンを使わないというわけではなく、温度や当て方など使い方のコツがいくつかあります。順番に見ていきましょう。

2.髪へのダメージを最低限におさえ乾かすコツ!

髪へのダメージを最低限におさえ乾かすコツ!

せっかく毎日、頑張ってドライヤーで乾かしているのにそのたび傷ませていたら悲しいですよね。そうならない為の工程がこちらです。

水分をタオルであらかじめしっかりと拭き取っておく。

お風呂からあがったらまずタオルでしっかりと水分をふき、乾きやすい状態を作っておきます。ここでしっかりと!とゴシゴシしてしまうと摩擦がおきてしまうので頭皮の水分、髪が含んでいる水分をタオルに吸い込ませるイメージで優しく丁寧に扱ってあげるよう心がけましょう。

これでドライヤーの時間も短縮されます。
その後アウトバストリートメントを中間〜毛先につけて髪を保護してあげるとなお効果的です。

地肌(根元)から乾かし始める。

髪の密度が多い根元の部分は乾きにくいので先に乾かし始めます。風量【温風の強】で地肌に風を入れるように乾かしていきましょう。

ここでドライヤーは左右に軽く振りながら20〜30センチ程度、離してあげると温度が上がりすぎないのでダメージを防ぐことができます。
あまり左右に振り過ぎると乾かしたい所に風が当たらなくなるので意識してみてください。

前髪がある方はここで先に乾かしてあげるとクセがつきにくいのでオススメです。

中間から毛先にも風が当たるように乾かす。

根元がある程度乾いてきたら中間〜毛先にも風が当たるようにします。
ここで毛先ばかりに当たってしまうとオーバードライで乾燥してしまうので気をつけながら8割程度、乾かすイメージでいきましょう。

仕上げは冷風を活用

8割乾いたら今度は【冷風】モードに切り替えて仕上げていきます。髪の毛は冷める時に形をキープさせる特性があるため、ここで冷風を使って整えるように仕上げてあげると次の日のスタイリングも楽になります。
もし冷風に抵抗がある場合は【温風の弱】でしっかりと離して乾かしてあげても大丈夫です。

先程のタンパク変性は乾いた髪の時は130度に達すると起きると言われていますが濡れた髪ですとなんと60度で起きてしまうというのです。

アイロンなどは温度が調節できますが通常のドライヤーではなかなか難しいのが現状ですよね。なのでこの20〜30センチ離す事や強弱、冷風温風を上手に使い分けてあげることがとても大切なのです。

3.まとめ

最近では画期的なドライヤーがたくさん販売されておりますので自動で風の温度を調節してくたり髪にダメージを与えない特殊な技術を搭載したモデルや大風量で速乾性の高いモノまで様々、このようなアイテムを取り入れるのも一つの手です。

しかしお金もかかります。まずはいつものドライヤーの仕方を是非一度、見直してみてどれだけ変わるか体感してみてください。即効性はないかもしれないですが、毎日の事だからこそ日々の積み重ねとして継続してアプローチしていくことが将来の美髪への近道となります。

美髪へと導く4つのステップ美髪へと導く4つのステップ

step01
ヘアカラーシャンプー
洗いながら染める

ヘアカラーシャンプー

毎日シャンプーするたび、自然に白髪が染まり、使うほどに髪にツヤと潤いを与えます。

カラーサンプル
step02
カラートリートメント
しっかり染める

カラートリートメント

高いトリートメント効果で髪と頭皮をしっかりとケアしながら、白髪を染めます。

カラーサンプル
step03
コンディショナー
カラーをキープする

コンディショナー

傷ついた髪もしっかり補修、髪にハリ・コシ・ツヤを与えます。カラーの持ちを良くし、白髪を黒髪へと導く効果も期待できます。

step04
カラーリングブラシ
さっと隠す

カラーリングブラシ

外出先やお出かけ前に、気になる部分にサッとひと塗りするだけで、簡単に白髪を隠せます。

カラーサンプル
白髪と上手く付き合いたい佐藤

毛髪診断士。佐藤は白髪染めシャンプー、コンディショナー、トリートメント&白髪ケアブラシを取り扱うブランド綺和美(スリーエム株式会社)の社員をしております。自身も少し白髪が気になってきた世代です。髪について発信しながら、白髪ケアを中心とした髪について研究中。みなさんの髪にまつわるお悩みをヘアケアメーカー社員として解決していきます。

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