シャンプーがべたつくなら足りないのは”すすぎ”かも?しっかりすすいでオフ

  1. 白髪の予防・改善方法

キレイにシャンプーしたはずなのになぜか髪の毛や頭皮がベタつくことはありませんか?シャンプーを変えても何回洗っても改善できない。こんなお悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。

相談しづらい悩みだからこそ、どうにかしたいですよね。実はこの問題の原因はいくつかありますが、日頃のちょっとした工夫で改善できてしまうかもしれません。

そこで今回は、ベタつく原因から抑える方法まで詳しく解説させていただきます。

1.ベタつく原因

ベタつく原因

頭皮や髪の毛はなぜベタついてしまうのでしょうか。対策の前にまずはその原因についてみていきます。

すすぎ残し・洗えていない

髪の毛は体の中でも皮脂が特に多い部位となっています。そのため正しくシャンプーできていなかったり、すすぎがしっかりとできていないと、汚れや皮脂が残ってしまいベタつきの原因となってしまうのです。

普段からスタイリング剤やアウトバストリートメントなど使用している方は、特に念入りに洗い流してあげることでベタつきを軽減することができます。

皮脂の取りすぎ

シャンプーは髪の毛や頭皮の皮脂や汚れを落としてくれるので、ベタつきを防ぐのにも必要不可欠なものです。強い洗浄力でキレイにスッキリと洗い流してしまえば解決!と思いがちですが、これは逆効果となってしまうのです。

頭皮はある程度の皮脂で膜をはって守られています。しかし強い洗浄力で根こそぎ皮脂を洗い流してしまうと、頭皮を守っている必要な皮脂までも奪ってしまうのです。

そうすると防衛反応を起こして頭皮を守ろうと、皮脂を過剰分泌させてしまいます。いつも以上に皮脂が出るようになるのでまた洗浄力の強いシャンプーを使って落とす、この悪循環に陥ってしまうのです。

生活習慣の乱れ

生活習慣の乱れは頭皮環境と密接に関わっています。

・ストレス
・食生活
・睡眠
・運動

このような生活習慣が乱れてしまうと、自律神経が乱れてしまったり皮脂の過剰分泌が起きてしまったりとベタつきの原因に繋がってしまうのです。健康的な生活習慣こそベタつき改善の基本となります。

体質

髪の毛や頭皮がベタつく原因は皮脂です。人間の体の中で一番大きい毛穴が頭皮の毛根になるため、皮脂の分泌量もその分多くなります。

年齢や気温でも左右されますが、お肌でも脂性肌、乾燥肌があるように体質で頭皮の皮脂分泌が元から多い体質の方もいらっしゃいます。この場合変えることは難しくできる対策をしながら上手に付き合って行かなくてはなりません。

シリコンのビルドアップ

髪の毛に使うシャンプーやリンス、トリートメントなど様々なものにシリコンが含まれている事が多いです。シリコンは髪の毛をコーティングして手触りを良くしてくれたり髪の毛を保護してくれる役割もあるため完全に悪いものではないのです。

しかし質の悪いシリコンを使っていたり、シリコンの量が多いものを使いすぎてしまうと、ビルドアップといってシリコンが蓄積してしまい髪の毛や頭皮がベタつきやごわつきの原因となることもあります。

2.ベタつきを放置したら

ベタつきを放置したら

髪の毛のベタつきを気にしながらも、放置してしまっていると様々な影響がでてきてしまいます。どんな影響が出てしまうのかみていきましょう。

ニオイ

ベタつきを放置していると、悪臭の原因になるマラセチア菌が繁殖しやすい頭皮環境ができあがってしまいます。進行していくとニオイだけではなく、フケやかゆみといった症状も加わってしまい頭皮環境が著しく悪化してしまうため注意が必要です。

抜け毛・薄毛

ベタついた状態が続くと、皮脂や汚れによって頭皮の毛穴がつまってしまいます。そうなると健康的な髪の毛の成長の妨げとなってしまい、ハリコシのない髪の毛になるだけではなく薄毛や抜け毛にも繋がってしまうのがコワイ所です。

3.ベタつきを抑えるには

ベタつきを抑えるには

このような事態にならないためにも、今からできる対策をしっかりとしていくことをオススメします。次の対策を参考にしてみてください。

シャンプーの見直し

シャンプーの洗浄力が強いと必要な皮脂を取りすぎてしまいます。必要な皮脂を残しつつ洗い上げてくれるシャンプーに変えてみましょう。

避けたい成分

石油系界面活性剤

・ラウリル硫酸ナトリウム
・ラウリル硫酸カリウム
・ラウレス硫酸ナトリウム
・ラウレス硫酸トリエタノールアミン

石油系界面活性剤は比較的安価で安定した成分のため、様々なシャンプーに配合されています。しかし洗浄力、脱脂力が強いのが特徴です。ここまで洗浄力が強いと頭皮に必要な皮脂まで取り除いてしまい、人の自己防衛機能の働きにより皮脂が過剰に分泌されてしまうことがあります。

皮脂が多い体質の方でもさらに皮脂を増やしてしまう原因にもなるので注意が必要です。

石けん系界面活性剤

・石けん素地
・カリ石鹸素地
・脂肪酸ナトリウム
・脂肪酸カリウム
・ラウリン〜
・ステアリン〜
・オレイン〜

石けん系界面活性剤は弱アルカリ性の性質があります。そのため洗い上がりがきしみやすくごわついたように感じやすくなってしまうので気をつけなくてはなりません。

洗浄力も意外と強い成分になるので髪の毛のダメージや乾燥が気になる方にはあまりオススメできない成分になります。

オレフィン系

・オレフィン(c12‐14)スルホン酸ナトリウム
・オレフィン(c14‐16)スルホン酸ナトリウム

オレフィン系は石油系界面活性剤を避けましょうという情報がメジャーになってしまったため、代わりに配合されることが多くなっている成分です。しかし石油系界面活性剤と同じように安価で安定はしているものの、洗浄力、脱脂力が強いので気をつけたい成分です。

選びたい成分

ベタイン系

・〜ベタイン
・〜グルタミン酸

ベタイン系シャンプーは洗浄力をマイルドにする作用があり、肌への刺激を少なくする作用もあります。ベビー用シャンプーにも使用されたりしているくらい低刺激なので、優しく洗いあげたい方や敏感肌の方にもオススメの成分になります。

アミノ酸系

・ココイルグルタミン酸〜
・ラウロイルサルコシン〜
・ココイルメチルタウリンナトリウム

人の髪の毛の90%はケラチンというタンパク質で成り立っています。タンパク質は18種類のアミノ酸からできていて肌や髪の毛に優しいのが特徴です。

洗い上がりがマイルドなので、余分な汚れや皮脂はしっかり洗い流して、必要な皮脂は適度に残してくれるので頭皮の皮脂バランスを保つことができます。

正しくシャンプーする

毎日シャンプーをしていても、きちんと洗えていなかったり流しが不十分だと皮脂や汚れが残ってしまったり、毛穴に汚れがつまってしまいます。そのために正しいシャンプーの仕方ができているか確認してみます。

1.シャンプー前に乾いた状態で、クッションブラシで生え際から後ろへ向かってとかしていきます。同じ要領で全体的にブラッシングしていき地肌の汚れを浮かせていきます。

2.ぬるま湯で頭皮から髪の毛まで全体をすすぐように、しっかりと濡らしてください。ここでほとんどの汚れが落ちるので念入りにすすぎます。

3.シャンプーを泡立てて軽くシャンプーしていき流してください。油分が多いと泡立ちにくいので、その場合は一度流してから再度シャンプーし直します。

4.もう一度泡立てていき、今度はしっかりめに洗っていき流します。地肌からモコモコに泡立ってから洗うことで毛穴の汚れまで浮かせることができるのです。

5.中間から毛先にトリートメントをなじませて少し時間を置いたら流していきます。

6.洗い残しがないように耳裏、首うしろ、地肌まで念入りにすすいでください。

自宅でスカルプケアをする

普通のシャンプーだけでは、なかなか全部の汚れや皮脂を取ることができません。そこで自宅で週に2回ほど定期的にスカルプケアを取り入れてあげるととても効果的です。頭皮用のシャンプーや炭酸シャンプーでケアしてあげることで、毛穴の皮脂や汚れを浮かび上がらせる事ができるのでベタつきも抑えられます。

毎日使用してしまうと油分を取りすぎてしまい刺激にもなるので、適度に回数を守って取り入れることをオススメいたします。一緒に頭皮用のトリートメントも使うと頭皮の保護もできるので、できれば併用してあげると乾燥からも守ってくれます。

美容室や専門店での施術を受ける

自分でのケアもいいのですがたまには、溜まった皮脂や汚れを美容室やスパ専門店でキレイにリセットしてもらうのも有効です。髪の毛や頭皮の状態に合わせた施術をしてもらえて自分では落としきれない皮脂や汚れを除去してくれます。

ヘッドスパといっても様々な種類もあり、トリートメントも同時に施術できたりと選択肢も多いので自分にあったモノを相談してみるのもいいかもしれません。

生活習慣の見直し

生活習慣は頭皮環境に直結していくので、日頃から特に気をつけておく必要があります。

ストレス

日々受けているストレスも皮脂の過剰分泌の原因となります。上手にストレスを解消できずに抱え込んだままにしてしまうと、自律神経が乱れてホルモンバランスも崩れてしまうのです。その影響で頭皮環境が悪化してしまい、皮脂が過剰に分泌してしまうこともあります。

完全にストレスフリーになるのは難しいかもしれませんが、日頃から自分が何でストレスを発散できるのか把握し、上手に解消して行くことが髪の毛のベタつきを少しでも回避するコツです。

睡眠

睡眠不足が続くと自律神経の働きが乱れやすくなってしまい、睡眠中に分泌されている成長ホルモンが少なくなってしまいます。結果として、ターンオーバーが乱れ頭皮環境のバランスが乱れてしまうのです。

睡眠不足はストレスにも直結してしまうので7〜8時間を目安に22〜2時の間に就寝できるように意識できるといいです。

食生活

毎日3食偏らないようにバランス良く食べて、ジャンクフードやスイーツインスタントの食事など脂や脂質の多いものは控えめにします。脂質が増えると皮脂分泌が増加してしまい、ベタつきに繋がってしまいます。

とくに発酵食品、アルカリ性食品、抗酸化食品(納豆、ワカメ、ヨーグルト、もずく、かぼちゃ、小松菜)などを中心に積極的に摂取することで皮脂の過剰分泌をおさえ、頭皮環境を健やかに整えてくれます。

運動

運動を習慣にすると、頭皮の新陳代謝を促して血流をよくしてくれます。血流は頭皮環境改善に欠かすことができません。運動といってもそこまでハードなものではなくてウォーキングやストレッチなどできる範囲で大丈夫です。

時間が取れない場合は階段を積極的に選んだり、一駅歩いたりと工夫することでカバーできます。

4.まとめ

頭皮や髪の毛のベタつき問題、改善するためにできることは実はこんなにもあるのです。今まで何気なくしていた事が原因となってしまっていた方もいらっしゃるかと思います。

しかし対策をきちんと行えば必ず改善できますので、諦めずに試していただきたいです。日頃のちょっとした生活習慣からシャンプーの種類を見直していくだけでベタつきだけでなく、健康的な髪の毛も育むことに繋がるので是非できる所から取り入れてみていただけると嬉しいです。参考

美髪へと導く4つのステップ美髪へと導く4つのステップ

step01
ヘアカラーシャンプー
洗いながら染める

ヘアカラーシャンプー

毎日シャンプーするたび、自然に白髪が染まり、使うほどに髪にツヤと潤いを与えます。

カラーサンプル
step02
カラートリートメント
しっかり染める

カラートリートメント

高いトリートメント効果で髪と頭皮をしっかりとケアしながら、白髪を染めます。

カラーサンプル
step03
コンディショナー
カラーをキープする

コンディショナー

傷ついた髪もしっかり補修、髪にハリ・コシ・ツヤを与えます。カラーの持ちを良くし、白髪を黒髪へと導く効果も期待できます。

step04
カラーリングブラシ
さっと隠す

カラーリングブラシ

外出先やお出かけ前に、気になる部分にサッとひと塗りするだけで、簡単に白髪を隠せます。

カラーサンプル
白髪と上手く付き合いたい佐藤

毛髪診断士。佐藤は白髪染めシャンプー、コンディショナー、トリートメント&白髪ケアブラシを取り扱うブランド綺和美(スリーエム株式会社)の社員をしております。自身も少し白髪が気になってきた世代です。髪について発信しながら、白髪ケアを中心とした髪について研究中。みなさんの髪にまつわるお悩みをヘアケアメーカー社員として解決していきます。

記事一覧

あなたへおすすめ