日本人はクセ毛が多いって本当?クセ毛に効果的な対策もご紹介

  1. 白髪の原因・理由

日本人はクセ毛が多いのか、直毛が多いのか疑問に思った事はありませんか?クセ毛は体質のように変えることができないためとても厄介です。

「雨が降ると広がる…」
「汗をかいた後うねりがひどい…」
「ストレートにセットしても午後には戻ってしまう…」

このようなクセ毛のお悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。クセ毛には種類があり、対処法も様々です。

そこで今回は日本人のクセ毛のあれこれから、クセ毛に効果的な対処法まで詳しく解説させていただきますので、是非最後までご覧ください。

1.なぜクセ毛になるのか?

なぜクセ毛になるのか?

はじめに、なぜクセ毛になってしまうのでしょうか、その仕組みと原因からみていきます。

クセ毛の仕組み

クセ毛は、髪の毛の中のタンパク質の結合が乱れてしまい、タンパク質繊維が不揃いになってしまった状態で起きてしまうのです。

髪の毛は外側からキューティクル→コルテックス→メデュラという順で3つの層から成り立っています。このコルテックスは毛髪のほとんどを占めるので、この部分で髪質が大きく変わっていきます。

コルテックスの中には、かたいタンパク質繊維とやわらかいタンパク質繊維があり縦に繋がっているのですが、これが均等に繋がっていると直毛で偏ってしまっているとクセ毛となってしまうのです。

髪の毛の断面をみてみると一目瞭然なのですが、直毛の断面はほぼ円形なのに対してクセ毛は楕円形になっているのです。

そのクセ毛が生えてしまう原因は頭皮の毛穴にあります。毛穴の形がいびつになってしまうと髪の毛が生えてきたときにそのままゆがんで生えてきてしまい、髪の毛の内側のタンパク質繊維が偏ってしまいクセ毛となって生えてきてしまうのです。

先天的な原因

先天的なクセ毛の原因は生まれつきの遺伝が関係しているとされています。クセ毛は優性遺伝の性質、直毛は劣性遺伝の性質となっています。このことから直毛よりもくせ毛の方が遺伝しやすいということになってしまうのです。

両親がクセ毛ですと9割はクセ毛が遺伝してしまい、片親がクセ毛の場合でも7割がクセ毛の遺伝を引き継いでしまうとされています。また、隔世遺伝で祖父母の影響も受けるためクセ毛の方は多い傾向にあります。

後天的な原因

先天的な原因とは違い、直毛だったのにいつの間にかクセ毛になってしまうこともあります。いくつかのパターンがあるのでみていきます。

ダメージ

カラーリングやパーマや間違ったヘアケアによる髪の毛のダメージが重なることで、知らない間にクセ毛になってしまう原因になるのです。ダメージによって髪の毛の表面を保護してくれているキューティクルが損傷してしまいうねりが出てしまうことがあります。

ダメージを予防してヘアケアの見直しによって改善されることが多いです。

老化現象

髪の毛は生えてきてから抜けるまで一定の期間のヘアサイクルにしたがって成長していきます。そのヘアサイクルが年々歳を重ねるごとに速度が遅くなっていき、ハリやコシがなくなってしまいうねりが出やすくなってしまいます。また、頭皮のたるみも出てきてしまい毛穴に歪みがでてしまいクセ毛の原因に繋がることもあります。

ホルモンバランス

人間のホルモンは生まれてから最後まで、一定のバランスではありません。女性に限っては妊娠、出産でも大きく変化しますし、更年期などの影響もホルモンバランスを乱すきっかけとなってしまうのです。

日頃の睡眠不足やストレスからも影響を受けてしまい、髪の毛に必要な栄養素が十分に行き渡らなくなってしまうのが原因とされています。

2.日本人のどれくらいの割合がクセ毛なのか?

日本人のどれくらいの割合がクセ毛なのか?

日本人やアジア人は黒髪ストレートの直毛のイメージも強いのですが、実は70%人がクセ毛であるとされているのです。見た目ではクセがなさそうに見えても実はクセ毛です、というパターンが多いようです。

クセ毛と言っても天然パーマのようにクルクルでわかりやすいクセ毛の方から、襟足や生え際のうねりなどよくみないとわからないケースまで程度の違いがとても大きくなります。

また、人種によっても特徴と傾向がそれぞれ違っているのです。

黄色人種

クセ毛の割合が70%で多いと思った方も多いかもしれませんが、それでも直毛の割合が一番高いとされているのが黄色人種です。クセ毛の割合が70%とされていますが、人目でわかるような強いクセ毛の方は30%程度だとされています。軽いクセ毛の方は自分でも気づいていないケースもあります。

黄色人種は波状毛が多く、違うクセも種類も混ざっていることもあるためキレイなウェーブにならず艶がなく縮れてしまうこともあるのが特徴です。

黒人

アフリカ系の黒人は地域の特徴からも分かる通り、非常に強い直射日光から肌を守るために強い縮れ毛の方が多いのが特徴です。黄色人種の縮れとは違いかなりクセが強いのです。

白人

白人も波状毛が多いとされていますが、黄色人種とは違い混じりけのない純粋な波状毛の方が多く濡れるとクセが出やすくなるのが特徴です。他のクセが混ざらない分キレイにウェーブが出るので羨ましい方も多いです。

3.クセ毛のタイプ

クセ毛のタイプ

クセ毛の中でもクセの形は様々でそれぞれ特徴があります。クセの種類と特徴をみていきます。

波状毛

日本人のクセでも多いのがこの波状毛です。パーマをかけたようなS字のウェーブが出るような波打った形のクセ毛となります。湿気でウェーブが強くなり髪の毛が広がりやすく膨らみやすいのが特徴です。

湿気に弱いため梅雨時期などはスタイリングがしにくくなります。三つ編みをほどいたようなウェーブがでるタイプや軽いうねりのタイプ、直毛に見えても内側が波状毛になっているタイプなど同じ波状毛でも様々です。

捻転毛、らせん状毛

大きさに均一感がなくところどころでねじれてしまっているクセ毛を捻転毛といいます。らせん状の形かららせん毛とも呼ばれています。

パット見は直毛に見えることもあり、素人にはクセ毛かどうか判断が難しい特徴もあります。髪の毛のごわつきやスタイリングのしにくさが気になることがある場合、捻転毛の可能性があります。

連珠毛

このタイプもパッと見はストレートに見えますが、髪の毛の内部が太くなったり細くなったりと数珠状になっているのが連珠毛です。ボコボコした手触りでごわつきやすく細い部分から切れやすいのが特徴です。

縮毛、うず状毛

黒人に多くみられるタイプのクセ毛で、細かく縮れたクセが縮毛です。髪の毛の断面が湾曲していて、縮れが強いのが特徴です。ゴワゴワしていてねじれが細かくチリチリで髪質は硬くさらにねじれている場合もあります。

4.クセ毛の対処法

クセ毛の対処法

クセ毛を根本的に治すのは難しいかもしれませんが、上手に対処することでクセを活かしたり抑えたりすることができます。その方法はたくさんあるので順番にご紹介していきます。

縮毛矯正・ストレートパーマでクセを伸ばす

広がりやうねりなどクセ毛が強くてお手入れやヘアセットが大変な方や、クセ毛だけれどストレートの直毛が好きな方にオススメなのが、縮毛矯正です。一番メジャーな方法ですが、一度縮毛矯正をかけてしまえばクセの状態でも異なりますが半年から1年間はストレートの状態を維持できて、毎日のお手入れが格段に楽になります。

昔の縮毛矯正ではピーン!と不自然に真っ直ぐになりすぎてしまうことが多かったのですが、縮毛矯正の薬剤も年々進化していて最近のものは自然なストレートに仕上げることができます。

縮毛矯正自体は髪の毛にダメージを与えてしまうので負担が無いわけではないのですが、クセ毛を気にして毎日ストレートアイロンで熱を与えたり、ブローでドライヤーを必要以上にあててしまうよりは負担が少なくなるケースが多いのです。

パーマでクセを活かす

不揃いなクセ毛にパーマをかけてあげることによって、キレイなウェーブやカールを出しやすくなるのでセットがしやすくなります。今あるクセ毛を活かせるようにパーマをかけることによってよりナチュラルでしっくりくるスタイルになります。

またクセ毛の場合パーマのモチも良いケースが多いので、髪の毛の負担も抑えることができます。かけるパーマの形や強さによってもセットのしやすさなどが変わってしまうので、美容師さんによく相談してスタイルを決めることをオススメします。

クセを活かすカットをする

縮毛矯正やパーマに抵抗があり、自然な形でスタイルを維持したい方にオススメなのが、クセを活かすようにカットをすることです。加齢によるクセ毛や波状毛などに特に効果的な方法になります。

自分のクセの流れやうねりを活かすようにカットして、うまくクセ毛を抑えてあげることによって自然な形で美しいスタイルを手に入れることができます。クセ毛の種類によってはすきすぎてしまって髪の毛が広がってしまったり、ハサミをいれる場所によってまとまりが悪くなってしまったりとカットはとても重要です。

髪の毛に重みが合ったほうがクセも抑えやすかったりと、その人その人に合ったクセの活かし方を見極めなくてはならないため、クセ毛の扱いが得意な美容師さんを探しておくと安心です。

ダメージケア、ヘアケアの見直し

髪の毛のダメージが蓄積していくことでクセが出てしまうケースが数多くあります。普段お使いのシャンプーやトリートメント、アウトバストリートメントなど一度見直してみるのも効果的です。

髪の毛の負担をへらすためにアミノ酸系のシャンプーを使用してダメージをケアできる高保湿のトリートメントを選ぶのがオススメです。髪の毛を乾かす前には必ずアウトバストリートメントをなじませて保護してから、ドライヤーをするようにすることで乾燥や熱のダメージから守ってくれて乾いた後も静電気なども防ぐ効果があります。

カラーやパーマなど髪の毛に負担がかかる施術をした際は、いつもよりもしっかりめにトリートメントをするなど日頃のケア次第でダメージが軽減されてクセ毛も気にならなくなってくるはずです。

セットでカバーする

うねりやウェーブ状のクセ毛に効果的なのが、大きめのコテで緩めに巻くことです。元からあるクセのウェーブと巻いた部分のウェーブがうまく馴染んでふんわりお洒落に仕上げることができます。

また、顔周りのクセが気になる場合はフェイスラインに編み込みをしてあげることでボリュームを抑えることができてクセもカバーすることができるのです。

自然乾燥しない

髪の毛は乾いた段階の髪の毛の状態で形が定まってしまいます。自然乾燥で放置してしまうとクセの出ているボサボサの状態で髪の毛の水分が蒸発して乾いていくのでクセがひどくでやすくなります。

髪の毛の乾燥にも繋がるので、すばやくドライヤーで乾かして整えてあげます。

5.まとめ

日本人はかなりの割合でクセ毛の方がいますが、そこまでひどいクセ毛の方は思ったよりも少ないということがおわかりいただけたと思います。しかし軽いクセ毛でも女性にとっては気になるものです。

自分のクセ毛のタイプを見極めてみて目指しているスタイルに合わせた対策を施してあげることで、より理想のスタイルに近づけるはずです。対策からケアまで一度気にして試してみてください。今回の記事が少しでも参考になれば嬉しいです。参考

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