【美容師が解説】カラーリング用のトリートメントの自宅ケア

  1. 白髪染め

「あれ、もう白髪が目立っている・・」

と、最近白髪染めしたばかりなのに、鏡に映る自分の髪を見て白髪が気になったことがある人も多いのではないでしょうか。

基本的に髪の毛は1ヶ月に1cm伸びるといわれているので、既に前回の白髪染めから1ヶ月経過し、根本の白髪だけ目立つのなら理解できますが、根本以外でも白髪が見つかったら不思議ですよね。

根本以外の白髪がすぐに目立つ理由は、白髪は通常の髪の毛よりも色が抜けやすいからです。白髪染めといっても種類は多種多様なので、色合いによっては特に落ちやすいものもあります。気に入った髪色を楽しんでいたのに、短時間で色抜けしてしまったら悲しいですよね。

今回は、カラーリング後の色を長い間楽しめるようにする効果がある、カラーリング用のトリートメントによる自宅ケアについて紹介します。使用する際の注意点やコツ、さらにメリットやデメリットをプロの目線でお届けします!

1.カラーリング用トリートメントを自宅で使う時の注意点

カラーリング用トリートメントを自宅で使う時の注意点

最初に、カラーリング用トリートメントを自宅で使用する際に注意したいことを紹介します。カラーリング用トリートメントは「ケア商品」ですが、他のヘア用製品とはどう違うのでしょうか。

量はケチらないで通常のトリートメントより多めに!

基本的に、カラーリング用トリートメントのパッケージ容量は通常のトリートメントと変わらないので、同じような感覚で同じような量を使う人が多いかもしれません。また、液体の色が濃いので、通常のトリートメントより少しの量でも効果があるだろうと思い、少量で使用してしまう人もいます。

しかしカラーリング用トリートメントは、商品の使用方法に記載されているかもしれませんが、多めの量を使うことがポイントです。もったいないと思い少量で使用すると、効果を実感することが難しくなってしまいます。

イメージは通常のトリートメントの2~3倍の量です。根本から毛先にかけてしっかりと馴染ませましょう。

自分の髪色に合った明るさを選ぶ

沢山のカラーリング用トリートメントが発売されていますが、商品選びで一番大切なことは「色合い」です。ブラウンならブラウン、アッシュならアッシュと前回染めた色味と同じ商品を選ぶことは基本ですが、「色の明るさ」もかなり重要になります。

色の明るさ選びで重要なことは、「実際の自分の髪色よりも1トーン以上暗い明るさにする」ことです。

全体的に髪が暗くなる心配はありません。カラーリング用トリートメントはカラー剤ではないので、既に色が入っている髪の毛にはほとんどアプローチしません。少しずつ白髪に色を定着させ、ぼかしていくイメージです。

使用する頻度は人それぞれ

商品や髪質によって仕上がり方と使用回数は大きく異なります。商品説明に記載されている使用回数はあくまでも目安なので、自分で1回ずつ試しながら少しづつ効果を実感していきましょう

一般的に、1回で大幅に染めることができるカラーリング用トリートメントは少ないです。髪をケアしながら色を入れていく商品なので、多くのものが使用回数を重ねることで徐々に効果が現れるように作られています。

目安は1週間に3、4回連続で使用し、そして3、4日経過してから同じように使用するイメージです。人によっては2回で十分に色が入ることもあれば、4日連続で使用しても想像通りに染まらないこともあります。

2.カラーリング用トリートメントのメリット

カラーリング用トリートメントのメリット

カラーリング用トリートメントをおすすめする理由をメリットと共に紹介します。また、どんな人にふさわしいのでしょうか。

次回のカラーリングまで時間を伸ばせる

白髪染めをしてからカラーリング用トリートメントを使い続ければ、白髪の量によりますが2、3ヶ月は白髪を目立たなくすることができるでしょう。

通常カラーリングは、塗布してから20~30分間放置し、その後流すという作業が必要です。セルフカラーの場合は塗布も流すことも簡単ではなく、皮膚についてしまったら落とすことにも一苦労です。このようなことから、カラーリングすることに気が重い人も多いのではないでしょうか。

しかし、カラーリング用トリートメントをいつもの自宅ケアに加えるだけで、カラーリングの手間を抑えることができます。カラーリングの手間が苦手で頻度を抑えたい人におすすめです!

カラーリングよりダメージを抑えられる

カラーリングをする際は、弱酸性に保たれている髪の毛に、アルカリ剤を使って還元します。色を定着させるために必要な工程ですが、弱酸性のところにアルカリ剤を加えることでどうしてもダメージが生じてしまいます。

しかし、カラーリング用トリートメントはアルカリ性成分は含まれていません。多くの商品が弱酸性から中性で作られているので、白髪もダメージも気になるという人におすすめです。

カラーリングによるダメージが気になる人のために、色味を入れながら髪の補修もしてくれるカラーリング用トリートメントも販売されています。日々自宅でケアすることが美髪を保つ秘訣です!

手軽に使用できる

カラー剤を使用する際は1剤と2剤を混る工程や、何か整髪料がついている場合は髪を洗ってから使用するなど、手間がかかります。しかし、基本的にカラーリング用トリートメントは、シャンプーのついでにお風呂場で使用することができます。ほとんどの商品が「シャンプー後軽く水気を切ってから使用してください」と書いてあると思います。

ドライの状態で塗布するとより効果が期待できますが、シャンプー後でも十分に効果はあるので、無理してドライの状態で塗布しなくても大丈夫です。

シャンプーのついでにできますが、直接手で染めてしまうと手が染まってしまう可能性は変わらないので、基本的に手袋はするようにしましょう。しかし、もし皮膚についてしまったとしてもカラー剤より落とすことが簡単です。

3.カラーリング用トリートメントのデメリット

カラーリング用トリートメントのデメリット

メリットがわかったところで、デメリットも紹介します。使って残念な気持ちにならないように、事前にデメリットを知ることが大切です。

カラー剤よりコストがかかる

自宅で使用するカラー剤は1000円前後で、多くて月に1度でしょう。しかし、カラーリング用トリートメントはカラー剤より高価なものが多く、月に1本以上は使用するのでその分コストがかかってしまうでしょう。

しかし美容室でケアするより自宅ケアの分低コストで、カラー剤のような髪へのダメージがない点は、コストがかかる以上のメリットではないでしょうか。

しっかりと「染めきる」わけではない

カラーリング用トリートメントはカラー剤ではないので、しっかりと色を髪に入れこむ効果は期待できません。使用直後はしっかりと色が入っているように感じるかもしれませんが、カラー剤よりも色味は薄く、抜けやすいです。

あくまでも、「白髪ぼかし」ということを忘れないようにしましょう!数カ月して白髪がぼかしきれなくなったらカラーリングして美しさを保つことが大切です!

4.カラーリング用トリートメントは自宅ケアの救世主

白髪がなくなることは難しいので、白髪染めを止めることはできません。

髪は何度もカラーリングすることによってダメージが蓄積され、コシやハリが弱まってしまします。また、頭皮への刺激が原因で抜け毛やさらなる白髪の原因にもなってしまうかもしれません。
しかし、自宅にいながら見た目をケアしつつ、髪そのものを労わってくれるものがカラーリング用トリートメントです。

年齢を重ねて髪の元気が無くなる前に自宅ケア始めてみませんか?

美髪へと導く4つのステップ美髪へと導く4つのステップ

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ヘアカラーシャンプー
洗いながら染める

ヘアカラーシャンプー

毎日シャンプーするたび、自然に白髪が染まり、使うほどに髪にツヤと潤いを与えます。

カラーサンプル
step02
カラートリートメント
しっかり染める

カラートリートメント

高いトリートメント効果で髪と頭皮をしっかりとケアしながら、白髪を染めます。

カラーサンプル
step03
コンディショナー
カラーをキープする

コンディショナー

傷ついた髪もしっかり補修、髪にハリ・コシ・ツヤを与えます。カラーの持ちを良くし、白髪を黒髪へと導く効果も期待できます。

step04
カラーリングブラシ
さっと隠す

カラーリングブラシ

外出先やお出かけ前に、気になる部分にサッとひと塗りするだけで、簡単に白髪を隠せます。

カラーサンプル

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