昔からワカメをたくさん食べると髪の毛がフサフサになると言われていますよね。髪がフサフサになるなら白髪予防にもなるの？と思う人もいるかもしれませんね。
しかし、医学的な白髪予防の根拠は残念ながらありません。ですが、ワカメの栄養成分をみてみると髪の健康に必要なミネラルやヨードなどが含まれているため髪にとってありがたい食べ物であることは事実です。
そこでこの記事では、ワカメが髪に良い理由やワカメを食べる際に同時に摂取してもらいたい栄養などを詳しくご紹介します。ワカメと白髪について知りたい人はぜひ参考にしてみてくださいね。
CONTENTS
1.ワカメが髪に良い理由は何？
ワカメには髪をフサフサにする効果は残念ながらありません。しかし、髪を作るうえで必要不可欠な「タンパク質」「ビタミン」「亜鉛」などが含まれています。
したがって、髪の健康のためにはぜひ摂取してもらいたい食べ物ということなのですね。中でも注目の成分は「亜鉛」です。
亜鉛は髪を作るうえでとても重要な役割をしています。なぜなら、髪はタンパク質からできており、そのタンパク質の働きを手助けするのが亜鉛です。
また、ワカメは表面がヌルヌルとしていますがこれは「アルギニン酸」という成分です。このアルギニン酸もアミノ酸の一種で、髪を作るうえで重要な栄養素となります。
アルギニン酸には、髪だけでなく血中コレステロールを下げ、血液をサラサラにする働きもあります。血液がサラサラになれば、体内の毛細血管もスムーズに機能するため、髪にも栄養が届きやすくなるのです。
このようなことから、ワカメには髪にとって元気を作る材料が揃っているありがたい食べ物というわけです。
2.ワカメをたくさん食べると白髪予防になる？
ワカメには髪に良い成分がたくさん入っているということをご説明してきました。しかし、髪に良いからと言ってワカメばかり食べるのはよくありません。
ワカメをたくさん食べても白髪予防になるわけではないからです。ワカメ自体には、白髪を予防する力はないということですね。
白髪を予防するために髪を元気にしたいなら、髪の主成分であるタンパク質やアミノ酸の摂取は必須です。また、メラニンの生成に欠かせないビタミン類も必要。
ワカメばかりを食べてミネラルやヨードばかり摂取しないとだんだんと頭皮が衰えてきて白髪予防どころか、薄毛や頭皮トラブルに悩まされることにもなりかねません。
3.ワカメと一緒に食べると髪の成長を促すもの
髪を元気に育てるには、偏った栄養でなくバランスよく栄養を摂取することが大切です。ワカメには髪の毛を作るために必要なミネラルがたくさん含まれていますが、他にもタンパク質なども摂取しないと効率よく栄養を吸収できないのです。
そのため、ワカメと同じように積極的に摂取していただきたい栄養素をご紹介しますので、元気な髪の毛を作るために参考にしてみてください。
残念ながらワカメ単品では髪の毛を生やす力はありません。
タンパク質
髪は、「ケラチン」というタンパク質からできています。このケラチンを作るアミノ酸は体内で作ることができません。
そのため、食事から取ることが必要です。タンパク質は、肉類や魚類、卵や大豆製品などから摂取できます。
亜鉛
亜鉛は髪の主成分であるタンパク質がケラチンに合成させる際に必要な栄養素です。髪を作るうえで必要な３大成分と言われています。
亜鉛が豊富に含まれている食べ物で有名なのは牡蠣です。他にも、貝類や魚類、納豆やアーモンドにも含まれていますよ。
ビタミンB群
髪は毛根部分の根元にある毛乳頭から指示を受けて伸びます。この毛乳頭にまわりに「毛母細胞」という細胞です。
ビタミンB群は、この毛根部分の働きを活発にします。ビタミンB群は、肉類や魚介類、納豆や卵などに多く含まれています。
ビタミンC
毛根部分を支えているのがコラーゲンで、健康な頭皮や髪を作るのには重要です。ビタミンCはそのコラーゲンを作るのに大切な役目を果たします。また、他の栄養素を運ぶ血管を強くする働きもあるのです。
ビタミンCは緑黄色野菜や果物に多く含まれています。ですので、食後にビタミンCがたっぷり含まれている果物をデザートに食べるのを習慣にするのもおすすめですよ。
4.ワカメは髪を元気にする救世主だけど上手に取り入れるのが理想
ワカメには髪を作るために必要なミネラルやヨードが豊富に入った食べ物です。髪がフサフサになることはありませんが、食べていて損はないですよね。
しかし、ワカメだけを過剰に摂取すればいいというものでもないので、他の栄養のバランスを見極めて上手に摂取してください。サラダや味噌汁など、さまざまな食べ方があるのも魅力です。
毎日の食事で体も健康になりながら強くて美しい髪を目指してくださいね。
