シャンプーとコンディショナーとトリートメントは同一ブランドが良い理由があるのです

  1. 白髪の予防・改善方法

いつもお使いのシャンプー、コンディショナー、トリートメントは同じブランドのモノを使っていますか?それともバラバラのブランドのモノを組み合わせていますか?

シャンプーは気に入っているけれど、トリートメントだけイマイチだから変えたい…
トリートメントは調子がいいからそのまま使いたい…

など別々のブランドを使用したくなる場面はないでしょうか。よく「同じブランドを使用するのが良い!」と言われていますが、この問題にはそれぞれメリット、デメリットがあるため一言でどちらとも言い切れません。

そこで今回はシャンプー、コンディショナー、トリートメントの役割から、同じブランドがなぜ良いのか、別ブランドでも良いのか詳しく深彫して解説していきます。

1.シャンプー、コンディショナー、トリートメントの役割

シャンプー、コンディショナー、トリートメントの役割

シャンプー、コンディショナー、トリートメントそれぞれの特徴や大切な役割があります。その辺りを個別にみていきます。

シャンプー

シャンプーは洗髪をしていく上で必須なアイテムになります。洗髪をするだけではなく頭皮の汚れや皮脂を洗い流してくれて、清潔に保つために力を発揮してくれます。

人間の頭皮は体の中での皮脂が特に多い部位とされており、その皮脂が取り切れずに溜まってしまうと酸化してニオイや頭皮環境の悪化の原因となってしまうのです。

それを防ぐためにも、シャンプーを使ってキレイに保つことが必要なのです。シャンプーは全体の50〜60%は水でできており、洗浄成分が30〜40%、その他の10%割合で作られています。

全体の30〜40%もの割合を占める洗浄成分、オススメできる成分とオススメできない成分もみてみましょう。

オススメできない成分

石油系界面活性剤

・ラウリル硫酸ナトリウム
・ラウリル硫酸カリウム
・ラウレス硫酸ナトリウム
・ラウレス硫酸トリエタノールアミン

石油系界面活性剤は安定性が高く安価なため、市販のシャンプーの大半に配合されてしまっている成分です。アレルギーなどの面からみたら安全性の高い成分なのですが、洗浄力がとても強く脱脂力が強いという特徴があります。

食器用洗剤などにも使われる位の脱脂力を持っているので、敏感肌やアトピー体質の方がこの成分を使い続けてしまうと頭皮に必要な皮脂までも根こそぎ洗い流してしまうので皮脂バランスを崩してしまう原因になってしまいます。

石けん系界面活性剤

・石けん素地
・カリ石鹸素地
・脂肪酸ナトリウム
・脂肪酸カリウム
・ラウリン〜
・ステアリン〜
・オレイン〜

石けんと入っていると肌に優しそうなイメージを持ってしまいがちですが、実は石けん系界面活性剤は洗浄力の高い成分の一つになるのです。弱アルカリの性質を持っているため、髪の毛がきしみやすく絡まりやすくなってしまうこともあります。

人の肌は本来弱酸性なのでアルカリに傾くとキューティクルが開いてしまい髪の毛に必要な水分や栄養素が流出しやすくなってしまうのです。そうなると外的刺激からダメージを受けやすくなってしまい水分も維持できないので、乾燥が進み髪の毛も頭皮も乾燥仕切ってしまうのです。

オレフィン系

・オレフィン(c12‐14)スルホン酸ナトリウム
・オレフィン(c14‐16)スルホン酸ナトリウム

最近では石油系界面活性剤が良くないことが、有名になってきてしまったのでその代わりとしてオレフィン系を配合するケースも増えてきています。

しかしこの成分も石油系界面活性剤と同様に安全で安価な成分なのですが、洗浄力が強く脱脂力も強くなるので注意が必要です。

オススメの成分

ベタイン系

・〜ベタイン
・〜グルタミン酸

両イオン界面活性剤とも言われていて、刺激が少ないのが特徴の成分です。酸性とアルカリ性を中和してくれて洗浄力が低下しないので、アミノ酸系洗浄成分がマイルドな成分と一緒に配合されていることもあります。

優しい洗い心地でもある程度の洗浄力を維持したい方に特にオススメの成分になります。

アミノ酸系

・ココイルグルタミン酸〜
・ラウロイルサルコシン〜
・ココイルメチルタウリンナトリウム

髪の毛の90%はケラチンというタンパク質で作られています。タンパク質は18種類のアミノ酸からできて髪の毛に優しいのが特徴です。洗い上がりが優しいので余分な皮脂は落としてくれて、必要な皮脂は取りすぎずに残してくれるので頭皮の皮脂バランスが取りやすくフケや乾燥が起きにくくなります。

コンディショナー

日本語ではリンスとも言われることもあるコンディショナーとトリートメントはどちらも同じとされています。シャンプーでアルカリに傾いた髪の毛をコンディショナーすることで弱酸性に戻してくれる役割もあるのです。

髪の毛の表面に薄い膜を張ることで、髪の毛の表面のキューティクルを保護して手触りをよくしてくれて静電気も防ぐ効果があります。

トリートメントに似ていますがコンディショナーは保護するのみで修復ができないのが大きな違いとなります。

コンディショナーの種類

市販で販売されているほとんどのコンディショナーが、クリームタイプかオイルタイプになります。どちらも脂分で髪の毛をコーティングする役割のために作られておりカチオン型の界面活性剤が含まれています。

トリートメント

トリートメントは髪の毛の内部のコルテックスまで栄養素を届けてくれて、髪の毛のダメージを修復してくれます。髪の毛の表面をコーティングしてくれる効果もあるので、カラーやパーマでダメージが多い方にもオススメです。

髪の毛は伸びてきてから細胞としては死んでいる状態なのでトリートメントを使用して必要な成分を補ってあげるイメージです。

トリートメントとヘアマスクなどもありますが、どちらも髪の毛に栄養を行き渡らせてダメージ部分を修復させてくれるものになります。しかしヘアマスクはより高保湿のものが多く、ダメージを受けてしまった髪の毛の改善効果が期待できます。

普段使いはトリートメントでスペシャルケアはヘアマスクなどと上手に使い分けてあげると効果的です。

2.同じブランドが良いと言われる理由は?

同じブランドが良いと言われる理由は?

それぞれ役割をきちんと果たせばどんな組み合わせで使ってもいいのでは、と思ってしまいますがそれでも同じブランドが進められる理由をみていきます。

シャンプーとトリートメントで成分のバランスを取っている

シャンプーで足りない成分をトリートメントで補っている事が多いのが理由として一番多くきかれます。シャンプーは清潔に洗浄するために、界面活性剤という成分を使って皮脂や汚れを浮かして落としていくことができるのです。

その洗浄成分によっては髪の毛が引っかかりやすかったり、きしんでしまう事があります。そのきしみを抑えて手触りを良くしてくれるのが、コンディショナーやトリートメントの仕事になるのです。

シャンプーにも多少は軽減する成分が配合されていますが、やはりその度合いはブランドによっても違うので同じブランドの方が成分のバランスが取りやすく仕上がりが良くなるとされているのです。

ブランドそれぞれにコンセプトが設定されている

シャンプーとコンディショナー、トリートメントを揃えて使うことによってメーカーが設計した効果が最大限発揮できるようになっています。同じブランドでもしっとりタイプ、サラサラタイプ、ハリコシタイプなど決められているコンセプトとが違うことがあります。

これがばらばらのモノを使用してしまうと、効果が半減してしまう可能性があるのです。

開発者さんからしたらたくさん検証してたどり着いた組み合わせなので、揃えて使って欲しいというのもうなずけます。

香りが変わってしまう

シャンプーやコンディショナー、トリートメントの使い心地よりも香りを重視する方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。

同じブランドであれば合わせて使うことを想定されているので、同じ香りで相乗効果をもたらし香りのモチを良くしたりお互い邪魔し合うことはありません。

しかし別のブランドで組み合わせてしまうと香りの系統が違ってしまい、香りが喧嘩してしまったり好みの香りでなくなってしまう可能性があります。

そのため同じブランドをセットで使用することが推奨されています。

セットの方がコスパが良い

シャンプーとコンディショナー、トリートメントが同ブランドですとセットでお得に販売されているケースも多いです。セールなどタイミングにもよりますが、いつもよりお安く購入できることもあるのでちょっとしたメリットにもなります。

自分で組み合わせを考えなくても良い

シャンプーやコンディショナー、トリートメントに興味があって詳しい方は、自分のお気に入りのモノを組み合わせたり新しい商品を探したりすると楽しいかもしれません。

しかし詳しくない方からすると他のものを組み合わせてみて失敗するのもイヤですし、面倒だと感じる方も多くいらっしゃいます。

その点同じブランドのものでしたら、香りや使用感さえ気に入れば難しく考えることなく安心してセットで使用できるのも最大のメリットと言えます。

3.別のブランドでも良い?

別のブランドでも良い?

同じブランドを使ったほうが良い部分はわかりましたが、それでは別のブランドの組み合わせはしてはいけないの?となりますが実は必ずしもいけないという事ではないのです。

別のブランドを組み合わせてもOK

気に入ったシャンプーやトリートメントがあれば、その組み合わせを無理に変える必要は正直ないのです。人間の髪質は十人十色で一人ひとり違っています。

先程ご説明したような、同じブランドならではのメリットもありますが使い心地や香りが気に入っているならば問題はそれほどないのです。

別のブランドが絶対的に良くないと結論づける理由もないのが実情です。正直自分が気にいっていて好みの仕上がりのモノを選ぶのが一番です。

いつも同じシャンプーやトリートメントを使う必要もない

髪の毛や頭皮は季節やダメージ、外的要因によって状態は常に一定とは限りません。その場面場面で必要なケアのできる、シャンプーやトリートメントを使い分けができる方がむしろトラブルが少なく効果的です。

地肌メインでケアしたい時は炭酸シャンプー、髪の毛のダメージやパサツキが気になる時はヘアマスクや高保湿なトリートメント、普段使うシャンプーは優しく洗い上げたいのでアミノ酸系シャンプーなど状態によって見極めてあげるのがオススメです。

4.まとめ

シャンプーやコンディショナー、トリートメントは同じブランドが良いのか別のブランドが良いのか、それぞれメリットデメリットがあります。組み合わせは実際に使ってみないとわからないので、「これとこれが良い!」と簡単に選ぶ事は難しいかもしれません。気になったものから少しずつ取り入れてみたり同系の香りのモノを選んでみたりと工夫して商品を探すのも楽しいかもしれません。ただ、綺和美は一緒に使っていただきたいですね。

今回の記事がシャンプー、トリートメント選びで少しでもお役に立てたら幸いです。

美髪へと導く4つのステップ美髪へと導く4つのステップ

step01
ヘアカラーシャンプー
洗いながら染める

ヘアカラーシャンプー

毎日シャンプーするたび、自然に白髪が染まり、使うほどに髪にツヤと潤いを与えます。

カラーサンプル
step02
カラートリートメント
しっかり染める

カラートリートメント

高いトリートメント効果で髪と頭皮をしっかりとケアしながら、白髪を染めます。

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step03
コンディショナー
カラーをキープする

コンディショナー

傷ついた髪もしっかり補修、髪にハリ・コシ・ツヤを与えます。カラーの持ちを良くし、白髪を黒髪へと導く効果も期待できます。

step04
カラーリングブラシ
さっと隠す

カラーリングブラシ

外出先やお出かけ前に、気になる部分にサッとひと塗りするだけで、簡単に白髪を隠せます。

カラーサンプル
白髪と上手く付き合いたい佐藤

毛髪診断士。佐藤は白髪染めシャンプー、コンディショナー、トリートメント&白髪ケアブラシを取り扱うブランド綺和美(スリーエム株式会社)の社員をしております。自身も少し白髪が気になってきた世代です。髪について発信しながら、白髪ケアを中心とした髪について研究中。みなさんの髪にまつわるお悩みをヘアケアメーカー社員として解決していきます。

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