気がつけば増えた白髪は髪型でカバーしよう。ヘアスタイルでできる白髪対策をご紹介します

  1. 白髪染め

まだ数本だし…と思って油断していたのに、いつの間にか増えてしまった白髪。白髪染をして隠したり、帽子などで物理的に隠したりと様々な対策を講じてもキリが無くなってしまいます。紫外線も強いです。

そんな悩みの種である白髪ですが、実はある程度までならヘアスタイルでカバーできてしまうのです。

今回は白髪の仕組みに加えて、白髪をカバーできるヘアスタイルまでまとめてご紹介いたします。

1.白髪のメカニズム

まずはじめに、白髪が生えてくる仕組みについてみていきましょう。髪の毛の毛根付近には、毛母細胞という髪の毛を生成する上でとても大切な役割を担っている細胞があります。
その細胞から栄養を受け取り髪の毛は成長できるのです。

そこにメラノサイトというメラニン色素を作り出す細胞も備わっており、そこの働きのおかげで髪の毛は黒く色がつけられているのです。生まれたての髪の毛は白色で頭皮内で成長していく際にメラニン色素によって着色されるのです。

しかしこの部分に何かしらの異常が起きてしまうと、メラノサイトの働きが弱まってメラニン色素が減少したり作られなくなってしまいます。そうなることで髪の毛に色をつけることが難しくなり、白髪として伸びてきてしまうのです。

2.白髪はなぜ増えるのか

白髪はなぜ増えるのか

白髪になってしまうメカニズムがわかったところで疑問となってくるのが、なぜ白髪は増えていってしまうのかということです。この原因はいくつかのパターンがあるので順番にみていきましょう。

・遺伝

一番防ぎようがなく抗えないのが遺伝による白髪です。白髪の本数が多い少ないや、若いうちから白髪が生えるか生えないかなどは、両親や祖先から受け継いだ遺伝子によって決められてしまいます。

メラノサイトの受け継いだ遺伝子が元から少なくなってしまうと、メラニン色素を生み出す力が弱まってしまい白髪へ繋がりやすくなってしまいます。また、メラノサイトの生成や維持が困難な遺伝子を引き継いでしまった方も、白髪になりやすいといわれています。

遺伝子を書き換えることは難しいのでこれを避ける手立ては今の所ありません。

・老化

大体の方に当てはまるのが、老化による白髪の増加です。人間は加齢にともなって血流の流れが悪くなり、メラノサイトの機能も年々低下していきます。

年齢を重ねていくにつれて、髪の毛も抜けやすくなりその時にはメラノサイトも失われていってしまうのです。このくり返しによってメラノサイトの機能が弱まり、メラニンの生成量も激減していきます。

このループで白髪がどんどん増えていってしまうのです。

・ストレス

ストレスを過度に受けてしまうと、体内に活性酸素が増えたり自律神経が乱れてしまいます。そうなると血管が収縮してしまい、血流が悪くなってしまうのです。

血流が悪くなると酸素や栄養素が毛根に行き渡らなくなり、毛母細胞やメラノサイトにも悪影響を及ぼしてしまい白髪の原因にも繋がります。

・食生活

食生活と髪の毛は意外にも密接に関係しています。髪の毛に必要な栄養素が不足してしまうとメラノサイトや新陳代謝の機能の低下に繋がります。

脂質の多いジャンクフードなどばかり食べていたり偏ってしまうと、頭皮から皮脂が過剰に分泌されてしまい頭皮がベタついてしまうのです。

この状態がつづくと頭皮環境までも悪化してしまうため、気を付けなくてはなりません。

このように栄養素バランスが悪いと抜け毛や白髪の原因にもなり得てしまうので、髪の毛に必要な栄養素をバランスよく摂取することが必要とされています。

3.白髪を増やさないためにできること

白髪を増やさないためにできること

今の白髪をもう、これ以上増やしたくない!と皆さん思いますよね。そこで白髪をカバーする前にこれ以上増やさない方法をご紹介していきます。

・ストレス発散

白髪の原因にもあった通り、ストレスは血管を収縮させてしまいます。日頃の人間関係やお仕事、家事や睡眠不足などストレスの原因は様々です。

それを完全になくすことは難しいですが、こまめに発散して過度にストレスを溜め込み過ぎないことが大切です。自分が何でストレスが発散できるのか日頃からチェックしておけば抱え込んでしまうことも防げます。

ゆっくりお風呂でリラックスしたり、スポーツで汗を流してスッキリしたり、友人とおしゃべりして発散したりと自分の時間も確保してあげられると安心です。

・髪の毛に必要な栄養素を摂取

毎日3食バランスよく食事を取るように心がけてください。髪の毛は8割がタンパク質で形成されていますので、積極的に摂取するといいです。

髪の毛にいいとされている食べ物

タンパク質…鶏肉、豚肉、大豆類、乳製品、卵
ビタミン…緑黄色野菜(こまつな、ほうれん草、かぼちゃ)フルーツ
亜鉛…牡蠣、レバー
カルシウム…小魚、エビ、乳製品

このようなものを中心に摂取できると効果的です。

・紫外線対策

紫外線は髪の毛を黒く色づけてくれるメラニン色素に、ダメージをあたえてしまうとされています。その影響から白髪の原因にもなってしまうので注意が必要です。

特に紫外線の強くなる5〜7月は頭皮にもしっかり日焼け止めスプレーをして対策しておくと安心です。

・頭皮の血行促進

頭皮の血行が滞ってしまうと様々な影響がでてきてしまいます。定期的に頭皮のマッサージをして血流を促してあげることができると健康的な頭皮環境を維持することができます。

自分で頭皮を動かしてみて動きにくかったり、硬い感じがしたら血流が悪くなっているかもしれません。指圧で老廃物を押し流していき血流をよくしてあげてください。

頭皮の毛細血管は繊細なので強い圧で押しすぎてしまったり、乱暴にしてしまうと損傷してしまう可能性があるので優しく気持ちのいい位の力加減でマッサージしていきます。

サロンでヘッドスパの施術を受けたりして血流を促してあげるのもとても効果的です。

4.白髪をカバーできるスタイル

白髪をカバーできるスタイル

ここで白髪をカバーできるスタイルをご紹介していきます。

スタイル編

・分け目ないショートスタイル

生え際や分け目の白髪は目立ちやすいので、そこをしっかりとカバーできるのが分け目をなくしたショートスタイルです。大人世代の年齢髪でもボリュームを維持してセットもしやすいのでとてもオススメです。

短い分メンテナンスの頻度は増えますが、お家でのドライヤーやお手入れが簡単になるのもポイント高いです。

・トップ短めふんわりショートスタイル

トップを短めにすることによってふんわり感をだすことができるので、分け目もぼかす効果があります。トップをしっかりと立ち上げるようにスタイリングしてあげればさらに効果的です。

前髪を作ってこのスタイルにすることで生え際もカバーできるので白髪を隠すことができます。

・分け目変えられるミディアムボブ

まだ白髪の本数が少なく分け目によって見え方が変わる方に特に有効なのが、ミディアムボブです。どこの分け目でも自在に変えられるようになっているので、気になる白髪の目立たない分け目を調整することができます。

ボブベースなのでそのまま伸ばしても形が崩れにくく、美容室にいく時間がなかなかとれない方にもオススメのスタイルです。

・ミディアムレイヤースタイル

ミディアムの長さでトップにレイヤーを入れることでボリュームを出すことができるので白髪をぼかしてあげることができます。

根本にボリュームがあることによって根本の白髪を隠してあげられます。動きを出してくびれのあるようにセットしてあげることで、視線をそらす効果もあります。

セット編

・前髪でカバー

生え際の白髪を隠すには、センターパートやオールバックのスタイルはご法度です。前髪は作ってあげて顔周りをカバーしてあげてください。

アシメで生え際が全く見えなくても可愛いですし、重めバングでもしっかりとカバーできるのでオススメです。

もしも前髪を作るのに抵抗がある方は、前髪を8:2位で分けて斜めに流すような形でキープするようにピンで留めてあげると前髪と同じ効果が期待できます。

ピンは見えてしまうと可愛くないのでみえないようにセットします。

・分け目をジグザグに

ぴっちりと分け目をつけてしまうとどうしても白髪が悪目立ちしてしまいます。そこでコームの先や細い棒などを使って分け目をまたいで、ジグザグと細かく分けとります。

このひと手間をすることによって、分け目の白髪をぼかす効果がありボリュームもアップしてみえます。ぴっちりと分けるよりも柔らかさがでて、おしゃれにみえるので一石二鳥です。

・サイドの後れ毛を活用

仕事上髪の毛をまとめなくてはならなかったり、邪魔でポニーテールにしたいけれど顔周りの白髪が見えてしまうからできないなんてことはないでしょうか。

そこでオススメが顔周りのサイドに後れ毛を出してあげることです。後れ毛がもみあげなどしっかりとカバーしてくれるのでアップスタイルもこわくありません。

巻いたりしてふんわりさせるとさらに効果的です。セットしやすいように美容室で長さなど相談してみるのもいいかもしれません。

カラー編

白髪染めを使わず白髪を隠せるシリーズをおまけにご紹介していきます。
・フェイスフレーミング

フェイスフレーミングは顔周りの髪の毛のみをブリーチで脱色して、色味をいれてあげる
施術になります。顔周りの生え際の白髪がブリーチした部分と馴染んで目立たなくなってしまうため、特に生え際の白髪にお悩みの方にオススメです。

・イヤリングカラー

イヤリングカラーはもみあげの一部の毛束をブリーチで脱色して、色味をいれていきます。耳にかけたりすることが多くもみあげに白髪が目立つ方にオススメのからーです。

さりげないワンポイントでおしゃれで可愛いので人気もある施術です。ブリーチといっても少しの毛束なので、ブリーチでのダメージも少なく抵抗なく取り入れやすいのもポイントになります。

・ウィービング

ウィービングは細かく毛束をわけ取り、その部分をブリーチしていく施術になります。全頭に均一に入れていくのですが、細かいブリーチが入っているので白髪との堺をぼかすことができ、全体に白髪がある方には特に効果的です。

全頭ブリーチよりも少ない範囲での施術になるので髪の毛に負担も少なく継続しやすいのも特徴です。

入れる色味によっても見え方が変わるので白髪に馴染む色味がオススメです。

・ベージュ
・グレージュ
・ミルクティー

などは白い白髪との相性がいいので境目がよりわかりにくくなります。ブリーチの抜け具合でも発色が変わってくるのでなるべく馴染むように色を選んでみてください。

5.まとめ

年々増えていってしまう白髪ですが、日々の少しのお手入れや生活習慣で進行を抑えることもできます。そして白髪が増えてしまったとしても隠したりカバーする方法はたくさんあります

染めるだけではなくセットやカットでも対策ができるので、自分にあった対策方法を見つけていけるといいですね。

自分の白髪がなにでカバーできるのか悩んでしまったら、一度美容室でカバーの仕方を相談してみると原因と対策がしやすくなります。

今回の記事を参考にしていただいて少しでも上手に付き合っていけたら嬉しいです。

美髪へと導く4つのステップ美髪へと導く4つのステップ

step01
ヘアカラーシャンプー
洗いながら染める

ヘアカラーシャンプー

毎日シャンプーするたび、自然に白髪が染まり、使うほどに髪にツヤと潤いを与えます。

カラーサンプル
step02
カラートリートメント
しっかり染める

カラートリートメント

高いトリートメント効果で髪と頭皮をしっかりとケアしながら、白髪を染めます。

カラーサンプル
step03
コンディショナー
カラーをキープする

コンディショナー

傷ついた髪もしっかり補修、髪にハリ・コシ・ツヤを与えます。カラーの持ちを良くし、白髪を黒髪へと導く効果も期待できます。

step04
カラーリングブラシ
さっと隠す

カラーリングブラシ

外出先やお出かけ前に、気になる部分にサッとひと塗りするだけで、簡単に白髪を隠せます。

カラーサンプル
白髪と上手く付き合いたい佐藤

毛髪診断士。佐藤は白髪染めシャンプー、コンディショナー、トリートメント&白髪ケアブラシを取り扱うブランド綺和美(スリーエム株式会社)の社員をしております。自身も少し白髪が気になってきた世代です。髪について発信しながら、白髪ケアを中心とした髪について研究中。みなさんの髪にまつわるお悩みをヘアケアメーカー社員として解決していきます。

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