白髪隠しでおすすめの方法は?白髪の量や生える場所で違う選び方

  1. 白髪染め

白髪を見つけるとつい憂鬱になってしまいますよね。しかし、白髪に対するストレスは人それぞれ違います。
1本見つけただけで「どうにかしなきゃ!」と思う人もいますし、そうでない人もいます。
また、白髪隠しにはさまざまな種類があるためどれを選べばいいか迷う人もいますよね。白髪を隠すには、量や生える場所によって使い分けるのもおすすめです。
そこでこの記事では、白髪隠しで使えるさまざまな種類の紹介とおすすめの選び方を詳しく解説します。白髪隠しについてもっと詳しく知りたいという人はぜひ参考にしてみてくださいね!

1.白髪隠しにはどんな種類があるの?

白髪隠しの種類

それではまず、白髪隠しにはどんな種類があるのかを説明していきますね。同時に、それぞれのデメリットや対処法も紹介するので自分が選ぶ際の目安にしてください。

白髪染め

白髪染めは、基本的には一般的なおしゃれカラーと同じで酸化染料とアルカリ剤を混ぜたものです。しかし、おしゃれ用と白髪用では薬剤の配分が違うため、染まりにくい白髪もしっかり染まるように作られています。
白髪にはもともとメラニン色素が含まれていないため、一度の白髪染めでしっかり染まるのが特徴です。そして色持ちも比較的長く持ちます。ですので、一度染めるとその部分が白色に戻ることはほとんどありません。
カラーリングの仕組みは、まずアルカリ剤でキューティクルを開かせます。このアルカリ剤には、キューティクルを開かせると同時に、酸化染料を髪の内側へ送り込む役割もあります。
白髪染めとおしゃれ染めはこのアルカリ剤と酸化染料の配合の違いで染まり方が違ってくるのです。白髪染めは脱色する必要がないため、染毛力が強く作られています。反対に、おしゃれカラーの場合は、ブリーチ力が高く発色力も高めに作られています。
そのため、白髪染めにはあまり明るいカラーがありません。白髪を染めることを重要と位置づけられているため、ブラウンがベースのものが多い傾向にあります。

デメリットと対処法

白髪染めのデメリットは、一度白髪染めをしてしまうと次に明るいカラーをしたくなっても白髪染めの濃い色が残っているため明るくできないことです。さらに、白髪染めでは明るいトーンのカラーにはできないこともデメリットと言えます。
また、初心者や不器用さんが自宅でセルフケアをすると均一に塗れなくてムラになってしまうことも。セルフケアの白髪染めには、美容院で使用しているようなクリームタイプや簡単で使いやすい泡タイプなどさまざまあります。
ムラになるのを少しでも防ぎたい人や不器用さんは、泡タイプやコーム(クシ)が一体化してあるタイプがおすすめです。

ヘアマニキュア

ヘアマニキュアは、髪の内部まで染める白髪染めとは違い、髪の表面だけをカラーでコーティングする方法です。白髪染めのように薬剤を使ってキューティクルを開かせたりしないため、髪を傷めずに着色できます。
髪の表面をコーティングするので髪の状態が良くなるのも特徴です。髪にツヤハリが戻り、紫外線や乾燥からも髪を守ってくれます。シャンプーをするたびに少しづつ色落ちはしますが、それでも2~4週間は色持ちします。
そのため、なるべく髪のダメージを抑えたいひとにはヘアマニキュアがおすすめです。脱色効果はないため、黒髪の人には色味が出にくいですが、もともと地毛が明るい人には理想の髪色が実感できます。
白髪染めの薬剤による髪のダメージやアレルギーが心配な人はヘアマニキュアを選択してみてはいかがでしょうか。

デメリットと対処法

ヘアマニキュアのデメリットは、髪を明るくするものではないため黒髪には発色しにくいことです。ですので、今の髪の色味を全体的に落ち着かせたい(暗くしたい)という位置づけで考えておくのがベスト。
また、ごくまれにヘアマニキュアでもアレルギーを起こす危険がある「ジアミン」を含むものがあります。アレルギーが心配な人は、事前に「ジアミン」が含まれているかいないのかチェックしておくことが大切です。
さらに、ヘアマニキュアのカラー剤が手や頭皮に付くと落ちにくいので使用の際は注意が必要です。ヘアマニキュアをする際は、手袋をはめ汚れてもいい服装で行うのがいいですね。

白髪染めトリートメント

白髪染めトリートメントはその名の通り、トリートメント効果で髪へのダメージはほとんどなく、トリートメント成分や美容成分でいたわりながら白髪を目立たなくさせるものです。いつものトリートメントと同じように、入浴中に簡単に使えるため気軽に使用できます。
脱色効果はないため、黒髪には反応せず白髪が染まっていきます。また、継続して使用しないとすぐに色落ちしてしまいますが、自然に染まっていくので色ムラの心配もありません。
白髪染めトリートメントに使用されている染料は「HC染料」「植物染料」「塩基性染料」の3つに分けられます。「HC染料」は、分子量が小さいため染毛力が一番強いです。「塩基性染料」は、「HC染料」に比べると分子が大きいため、「HC染料」と混合されていることもあります。一方で「植物染料」は、その名の通り天然染料ですので髪や頭皮にはやさしいですが染毛力は「HC染料」に比べると劣ります。
髪のダメージを気にして白髪染めトリートメントを選ぶなら、染料の種類もチェックしてみるといいですね。できるだけ、天然のものだけが良いなら、「植物染料」だけを使用している白髪染めトリートメントを選ぶのがおすすめです。

デメリットと対処法

白髪染めトリートメントは使用し続けないとすぐに白髪が目立ってきます。したがって、定期的に使用しないといけません。色が定着するまでは毎日使用して、定着しても1週間に1回は使用するのが一般的です。
また、白髪染めトリートメントを使用していると髪の表面にトリートメント成分が付着しているため、美容院でのカラーリングやパーマの薬剤が入りにくいこともあります。カラーリングやパーマをする予定があるときは、最低でも1週間前には使用をストップしてくださいね。
さらに、白髪染めやヘアマニキュアに比べると使用する頻度が多いため、自分が続けられる価格帯のものを選ぶ必要もあります。

ヘナ

ヘナは、ミソハギ科の植物から作られる染料で、ヘナの葉に含まれるローソニアという赤色酵素色素によって染まります。タンパク質に反応するため、髪をコーティングするようにオレンジ色に発色します。
白髪には、藍色の色素をもつインディゴなどを加えて、濃いブラウンに染まるように作られているのが特徴です。天然の成分だけで作られているため、髪や頭皮へのダメージはありません。
また、ヘナ自体にトリートメント効果があるため髪にツヤやハリがでます。

デメリットと対処法

ヘナは基本的には、天然100%で作られていますが、まれにアレルギー反応を起こす可能性がある「ジアミン」を含んでいるものもあります。「ジアミン」などのアルカリ剤が混ざっているものは「ケミカルヘナ」と呼ばれているので覚えておいてくださいね。
アレルギー反応を避けようと思ってヘナにしたのに、そのヘナが「ケミカルヘナ」だった場合、アレルギー反応を起こしてしまう可能性があります。しかし、パッケージなどにその表示がなければわからないと思います。そこで見定める方法として一つあげると、「ケミカルヘナ」の場合、カラーの明るさや色が選べるものがありますので不安なら確認してみてくださいね。
他にも、ヘナには独特のにおいがあります。この匂いが苦手な人もいますので、気分が悪くなりそうなら避けるのが無難です。

白髪用の部分ケアアイテム

白髪用の部分ケアアイテムは、まだ白髪染めをするほどの量の白髪ではないけど根元や数本の白髪を隠したいときに役に立つアイテムです。お出かけ前にさっとケアできるのが特徴です。コンパクトなものが多いため、手軽にお出かけ時にポーチに忍ばせておけます。
また、白髪染めをしても早ければ2週間ほどで根元に白髪が目立つようになります。その都度、リタッチができればいいのですが、なかなか時間がない人も多いと思いですよね。そんなときに、さっと部分ケアで隠すことができるので白髪染めなどと併用で使っている人も多くいます。
このようなとき、生え際だけサッと「白髪隠し」を塗ってしまえば、ほとんど目立たなくなります。シャワーなどですぐに落とすことができるので便利です。

デメリットと対処法

白髪用の部分ケアアイテムは、あくまでも「一時的な」ケアです。一度塗ったら何日も持つようなものではありません。シャンプーをすると、基本的にはすべて落ちてしまいます
また、汗や水に濡れたりすると落ちるものもあるので心配な人はウォータープルーフタイプがおすすめです。ウォータープルーフタイプなら、外出先でも色落ちの心配はあまりありません。ですので、外出先でも白髪のことが気になって「塗りなおしが必要じゃないか?」といったプチストレスを感じることもありませんよ。

帽子やウィッグ

日ごろ外出の機会が少ない人や短時間だけ人に会う予定しかない日は、白髪染めや部分ケアアイテムに煩わしさを感じる人もいるかもしれませんね。そんな人におすすめなのは、帽子を被ること。
帽子ならサッと被るだけで白髪が隠れますし、おしゃれのワンポイントにもなります。ナチュラルに白髪が隠せるのです。
また、白髪だけでなく薄毛にも悩んでいる人にはウィッグもおすすめです。ウィッグも、頭に乗せて留めるだけなので簡単に装着できます。一度購入すれば、長い間使えるのも魅力ですね。

デメリットと対処法

帽子のデメリットは、日常シーンでは向かない場面があることです。家の中でずっと被っておくことは難しいですよね。
また、夏場に帽子を被っていると蒸れます。帽子の中が蒸れると、逆に白髪の原因になることもあるため注意が必要です。それに加え、汗もかきますのでいつも清潔にする必要もあります。
ウィッグは、シーンを選ばす使えますが自分の地毛の色に合わせたり毛量にこだわって購入したりすると値段が張ることがあります。有名なブランドのものだとさらに価格はアップするので、コストの面が少し気になるところです。

2.白髪隠しの部分ケアアイテムにはどんな種類があるの?

白髪隠しの種類

ここからは、白髪隠しの部分ケアアイテムにはどんな種類があるのか説明します。部分ケアアイテムにはそれぞれ違う特徴があるため、自分が使う際に使いやすいものを選ぶようにしてくださいね。

スティックタイプ

スティックタイプは、口紅のような形をしています。なかには、スティックの先が筆やブラシになっているものもあります。
口紅のような固形のものは硬めのテクスチャの方が塗りやすくおすすめ。筆やブラシになっているものは、お尻部分を押すと液体が出てくる仕組みのものが多いです。
スティックタイプは、白髪の数が数本で一本一本確実に塗りつぶしたい人に最適ですよ。

マスカラタイプ

マスカラタイプは、その名の通りまつげに塗るマスカラと見た目は同じです。生え際などに塗るのにおすすめ。
ブラシやくしのようにコーム部分はそれぞれ違うので使いやすいものを選んでくださいね。マスカラタイプは広範囲に塗るのには適していません。
生え際や数本の白髪にピンポイントで使うのに最適ですが、塗り過ぎると乾いたときにパリパリになってしまうとこがあります。また、完全に乾くまで時間がかかることがあるため、塗った後すぐに触らないよう注意が必要です。

ファンデーションタイプ

ファンデーションタイプは、メイク用のファンデーションと同じようにスポンジを使って白髪を隠します。ですので、広範囲の白髪隠しに最適です。
また、薄毛で地肌が目立つ人にも同時にカバーできるためおすすめ。べたつくことなくサラッとした仕上がりになります。
毎日のお出かけ前にサッと塗ることができ、初心者さんもしっかり白髪をカバーできるため使いやすいです。

パウダータイプ

パウダータイプは、本体とパウダーが一体化していて気になる部分にポンポンと軽くたたいて白髪をカバーします。広範囲の白髪に最適です。
また、重ね付けすることでボリュームアップ効果もあります。薄毛や地肌が目立つのが悩みの人にもおすすめです。
パウダータイプは、とくに分け目や頭頂部の白髪を隠すのに使いやすいですよ。

コンシーラータイプ

コンシーラータイプは、ファンデーションタイプと似ていますがテクスチャの硬さがコンシーラータイプの方が硬いのが特徴です。アイシャドウのような見た目のものが多く、ほとんどがチップを使って塗ります。
広範囲のカバーには向いていませんが、ピンポイントで白髪を隠すのには最適です。

スプレータイプ

スプレータイプは、白髪にシュッと吹き付けて使用するため広範囲のカバーに最適です。白髪が見た目から目立つ人におすすめ。
また、地肌が目立つ人にも効果がありますがスプレータイプはカバーする範囲の調整が難しいため、細かい部分に使うのは難しいです。使用の際は、衣服にスプレーが飛び散らないようにしたり顔にかからないようにしたりと注意が必要です。
スプレータイプは、価格がリーズナブルなものが多いですがかさばるので持ち運びには向いていません。

3.シーン別におすすめの白髪隠しはある?

シーン別におすすめの白髪隠し

ここまでの説明で白髪隠しにはさまざまな種類があることがわかりましたね。ここからは、シーン別にどのような白髪隠しを選べばいいのか、説明しますので選ぶ際の参考にしてください。

その日限定で隠せるケア

急な外出や少しだけ人前に出るなど、その日だけ限定で白髪を隠したいときは部分用白髪隠しのアイテム全般的におすすめです。自分の使いやすいものでカバーしてくださいね。
数本のケアならマスカラタイプやファンデーションタイプ、広範囲ならスプレータイプなどがおすすめです。

汗や雨に強い

梅雨の時期や暑い夏の日で汗をかきやすい日などにはウォータープルーフタイプがおすすめです。髪が濡れなくても頭皮には汗をかくため、ボリュームアップの意味を込めて部分用白髪隠しをつけていると落ちてくる心配があります。
少しでも、雨や汗に対する不安があるならウォータープルーフ機能が付いているアイテムを選んでくださいね。

持ち運び用

白髪隠しは外出先でもサッとお直しができるのも特徴です。とくに、パウダータイプやマスカラタイプはコンパクトなものが多いため持ち運びに最適

4.部分ケア用のウォータープルーフタイプは本当に落ちにくいの?

ウォータープルーフは本当に落ちないのか

ウォータープルーフは、水をはじいたり水に濡れても落ちにくかったりするアイテムです。全く落ちないというわけではありません。あくまで、「落ちにくい」ということです。
参照:ウォータープルーフとは?
また、別の言い方で「ウォーターレジスタント」と呼ばれることもあります。こちらは「耐水性」という意味で使われている場合が多いです。
ウォータープルーフでも、「水で簡単に落ちる」と書かれているものがあります。しかし、お湯で落ちるからと言ってゴシゴシ擦ってしまうと摩擦が起きて髪にダメージを与えてしまうこともあるため注意が必要です。

5.白髪染めのテクスチャで染まり方の違いはある?

白髪染めのテクスチャの違い

次は、白髪染めについて詳しく説明していきます。白髪の量が多くなってくると白髪染めをする人は多いですよね。しかし、ホームケアの白髪染めはいくつか種類があります。そこでここからは、タイプ別に特徴を説明しますのでチェックしてみてくださいね。

クリームタイプ

クリームタイプは美容院で白髪染めをするのと同じタイプです。液だれすることなく髪に密着するため、しっかり染まり色もきれいに出ます
また、ピンポイントにクリームを乗せられるため根元などの部分染めにも適しています。しかし、テクスチャの伸びはあまり良くないためハケやコームを上手に使いこなす必要があるため、初心者にはやや扱いにくいのがデメリットです。

乳液タイプ

乳液タイプは、クリームタイプより水分が多くトロリとしたテクスチャが特徴です。伸びがいいのでロングヘアにも適しています
とくに、色ムラ防止を気にする人・毛量の多い人・ロングヘアにおすすめです。しかし、液だれが起きやすいのも乳液タイプです。薬剤が頭皮やなどに付かないよう注意しながら塗らなければいけません。
長い時間頭皮に薬剤が付いたままだと頭皮トラブルになる可能性があるため気を付けてくださいね。

泡タイプ

泡タイプは、ポンプ式の容器から出てくる泡状の液剤を髪に乗せて染めるタイプです。クリームタイプよりは頭皮に付きません。
また、クリームタイプ同様髪に密着しやすいため、色ムラを起こしにくく髪もしっかり染まります。ポンプを押せば泡が出てくるため、初心者でも扱いやすいのが特徴です。
ただし、泡を乗せるだけでなく揉みこむことを推奨している商品が多いため、強く揉みこみすぎると摩擦が起きて髪が傷む可能性があるので注意が必要です。

6.白髪隠しを選ぶときに注意したほうがいい成分はある?

白髪隠しの注意したい成分

白髪隠しにはさまざまな薬剤が使用されています。そこで、白髪隠しを選ぶ際に注意したほうがいい成分について詳しく説明します。自分の髪をダメージから守るためにぜひチェックしてみてくださいね。

ジアミン系

ジアミンは、髪を染めるための代表的な成分です。しかし、ジアミンはアレルギー性が高いことでも有名
なかでも代表的と言える成分は「パラフェニレンジアミン(PPD)」です。黒系の濃い色を少ない色素で出したり数種類混ぜてさまざまな色が作れたりするため、とくに黒髪の多い日本では重宝されています。
海外、とくにヨーロッパではアレルギー反応を引き起こす劇薬とされる「ジアミン」は使用禁止の国もあります。日本と違って使用禁止にされても困らないのは、もともと金髪の人が多く黒髪にする必要がないからです。
また、ジアミンはアレルギーだけでなく、酸化剤と混ぜると発生する中間物質に有害性があることも確認されています。この有害性が原因の症状としてかぶれやあかみ、かゆみなどがあります。
アレルギーに弱い人はできるだけジアミンが使用されていない「ノンジアミン」の白髪染めを選ぶ必要があるというわけです。

過酸化水素水

カラーやブリーチに使用される2液に過酸化水素水は入っています。漂白剤のような役目でオキシドールと呼ばれることもありますが、白髪染めで使用されるものは濃度が違うのです。
この2液は、白髪染めの他にもおしゃれカラーやパーマ、縮毛矯正などでも使用されます。しかし、目的によって濃度が違い、その幅は1%〜6%です。この濃度の違う過酸化水素水とアルカリが化学反応を起こし酸化や漂白(脱色)されます。
オキシドールと呼ばれるもので有名なのは消毒液。傷口に消毒液を付けたことがある人は、とてもしみる経験をした経験があると思います。
ですが、消毒液の濃度は3%です。そして、過酸化水素水は濃度が6%を超えると劇薬に指定されます。
3%であれだけしみるのに、もっと強い刺激で髪を染めていることになりますよね。さらに言えば、その刺激の強い薬剤が頭皮に付くこともあります。
想像するだけで、髪にダメージが与えられているのがわかりますが、髪を染めるということはそれだけリスクがあるということでもあります。
また、過酸化水素水は、メラノサイトの働きを鈍くさせる活性酸素を作ることも知られています。この活性酸素は、白髪の原因になるのです。
これらのダメージを少しでも減らすなら、体の中の悪い成分を外へ追い出してあげることを心がけてください。外へ追い出すなら、白髪染めをすれば薬剤が残らないようにしっかり洗い流したり、抗酸化力の高い食事をとったりするのがおすすめです。
さらにワンランクアップしたスペシャルケアとして、美容院などで炭酸シャンプーや頭皮マッサージなどをして頭皮環境の改善や毛穴のつまりを解消してあげるのも効果があります。

アミン系

アミンは、アミノ基とヒドロキシ基を持つ有機化合物で、アンモニア臭が特徴のアルカリ性の成分です。
酸化エチレンとアンモニアによって得られる成分で、体内に存在するリン脂質でもあります。医薬部外品の原料としては「MEA」や「モノエタノールアミン」と表示されることもあります。
髪を柔らかくしたりパーマ液の浸透を良くしたりする働きがあるため、パーマ液の1剤に使用されることが多いです。白髪染めでは、1剤で使用されておりキューティクルを開かせるアルカリ剤として配合されています。
アンモニア臭が特徴ではありますが、匂い自体はそこまで強くありません。しかし、髪の内部まで浸透するとキューティクルが開きっぱなしの状態で数週間経つため、髪へのダメージは想像以上です。
白髪染めなどの美容以外では、鎮痛剤などで古くから使用されており、界面活性剤や防サビ剤などの医薬品から工業薬品まで幅広い場所で使われています

レゾルシン

レゾルシンは、ベンゼンスルホン酸から化学合成で作られる有機化合物の仲間です。別名、レゾルシナールと呼ばれることもあります。
白色の針状結晶をしており、防腐剤や鎮痛剤、色素の製造などに使用されています。ほかにも、タイヤコードの接着剤や樹脂の紫外線吸収剤などにも幅広く使われているのです。
レゾルシンには、角質を溶かす働きもあります。この働きにより、ニキビ予防やフケ帽子、頭皮ケア製品にも使用されています。
また、単体では発色できない成分と反応してさまざまなカラーを出せるのも特徴です。しかし、殺菌作用が強く毒性などもあるため頭皮にダメージを与えやすいので注意が必要です。
刺激の強い成分のため、旧表示指定成分になっており化粧品や医薬部外品などの配合は100g0.1gまでと決まっています。

7.白髪染めはどんな色を選べばいいの?

白髪隠しの色の選び方

ここまで、白髪染めの特徴や成分について詳しく説明しましたが、自分に合う色はどのように選べばいいのか迷う人もいると思います。そこで、ここからは上手な色の選び方をご紹介します。

なりたいイメージを明確にする

人それぞれ理想のイメージがありますよね。例えば、やさしい印象だったりおしゃれな印象だったりで雰囲気も変わってきます。
そのイメージからおすすめの色を参考にしてみてください。
やさしい印象ならピンク系の暖色。
クールでおしゃれな印象ならブルー系の寒色。

とは言っても、色の基準は人によって違います。一番おすすめは、なりたいイメージの画像を美容院に持参すること。美容師さんはプロなので、イメージに合わせた色を調合してくれますよ。
また、自分の肌の色も、髪の色を合わせる基準にしてもいいですね。
色白さんはブラウン系、ブルーベースさんはアッシュ系、イエローベースさんは栗色などのイエローがかったブラウン系がおすすめです。

白髪をどうしたいかで決める

自分がなりたいイメージや色味が決まったら、「今ある白髪をどうするか」を考えてみてください。白髪の量がまだ少ない人やぼかす程度でいいという人は部分ケアでも対処できますよね。量も多く、とにかく白髪の無いヘアスタイルが希望なら全体を白髪染めするのがおすすめです。
しかし、白髪染めだと根元部分は2週間ほどすればまた目立つようになります。したがって、リタッチや染めなおしをしなければいけなくなり、コスパもかかってきます。白髪の量が少なくぼかす程度でいい人も、毎日部分ケアする手間がかかりますよね。
このように、手間や金銭的な問題も考慮して考えると長い目で白髪と付き合えます。

セルフケアする場合は明るめがおすすめ

白髪染めを自宅でセルフケアする人も多いと思います。最近では自宅で簡単に白髪染めができるように改良が進んでいますよね。
購入の際に、店頭でカラー見本を見ると思いますがあくまでも目安と思っておいてください。髪の毛質は人それぞれ違います。染まりやすい人もいれば染まりにくい人もいます。
同じ商品でも使う人によって染まり具合は違うのです。また、比較的誰にでもしっかり染まるように作られているため、出来上がりは暗めになる傾向があります
ですので、色見本で「この色がいいな」と思ったらそれよりも少し明るめのカラーを選ぶのがおすすめです。

8.白髪隠しは自分にあったタイプを上手に使いこなそう

白髪が目立つとプチストレスでずっと気になることもありますよね。白髪の量が少ないうちは部分ケアでカバーできますが、多くなってくると白髪染めをしたほうがスッキリする場合もあります。
「このぐらいの量ならこのアイテムで」という決まりは当然ありませんので、自分が続けられるアイテムで白髪と上手に付き合っていくのがおすすめです。
白髪に悩まされる日々を卒業して明るく過ごせるようにしてくださいね!

美髪へと導く4つのステップ美髪へと導く4つのステップ

step01
ヘアカラーシャンプー
洗いながら染める

ヘアカラーシャンプー

毎日シャンプーするたび、自然に白髪が染まり、使うほどに髪にツヤと潤いを与えます。

カラーサンプル
step02
カラートリートメント
しっかり染める

カラートリートメント

高いトリートメント効果で髪と頭皮をしっかりとケアしながら、白髪を染めます。

カラーサンプル
step03
コンディショナー
カラーをキープする

コンディショナー

傷ついた髪もしっかり補修、髪にハリ・コシ・ツヤを与えます。カラーの持ちを良くし、白髪を黒髪へと導く効果も期待できます。

step04
カラーリングブラシ
さっと隠す

カラーリングブラシ

外出先やお出かけ前に、気になる部分にサッとひと塗りするだけで、簡単に白髪を隠せます。

カラーサンプル
白髪と上手く付き合いたい佐藤

毛髪診断士。佐藤は白髪染めシャンプー、コンディショナー、トリートメント&白髪ケアブラシを取り扱うブランド綺和美(スリーエム株式会社)の社員をしております。自身も少し白髪が気になってきた世代です。髪について発信しながら、白髪ケアを中心とした髪について研究中。みなさんの髪にまつわるお悩みをヘアケアメーカー社員として解決していきます。

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