美容院での白髪染めとホームケアは何が違うの?白髪のメカニズムからセルフケアまで解説します!

  1. 白髪染め

白髪のケアをしたいとき、美容院のプロの白髪染めと自宅でのホームケアのどちらが良いのでしょうか?

美容院では専門的な技術で白髪をカバーできるので、美しい仕上がりや色持ちが長く続きやすいというメリットがあります。一方で、ホームケアでは市販の白髪染め製品を使用するため、美容院に比べると仕上がりが思うようにならなかったり、頻繁にケアしなければならない手間がかかるといったデメリットが挙げられます。

ただ、実際にはライフスタイルやコストパフォーマンスも考えて選ばなければならないため、悩んでいる方が多いようです。

そこでこの記事では、白髪のメカニズムを紹介した上で、美容院とホームケアの違いについて詳しく紹介します。白髪の原因を把握し美容院での白髪染めに通いづらい方が簡単に取り入れられる効果的なホームケアをおすすめします。

また、自宅で使いやすいホームヘアケア製品の選び方と使用方法についても触れています。美容院と自宅での白髪ケアの双方の知識を知って、自信を持って髪のケアを行いましょう。

 

1. 美容院での白髪染めとホームケアの違いとは

美容院での白髪染めと自宅でのホームケアは、それぞれに異なる利点があります。美容院では、専門的な知識と技術を持った美容師が担当し、髪質や肌の状態に合わせて、最適な製品を使用します。これにより、個々の髪の状態に最も適したカラーリングが可能になります。一方、ホームケアでは、自宅で手軽に行うことができるため、時間やコストを節約できるというメリットがあります。

白髪になるメカニズム

白髪が作られるメカニズムを理解するには、髪の毛の色素がどのように生成されるかそのプロセスに着目する必要があります。

私たちの髪の色は、毛根のメラノサイトと呼ばれる細胞により生成されるメラニン色素によって決まります。具体的には、メラニン色素には、

  • ユーメラニン(黒褐色)
  • フェオメラニン(黄赤色)

の2種類があります。

この2タイプのメラニン色素の比率と量によって、黒、茶、金などさまざまな髪の色が生み出されています。

通常、若い頃はメラノサイトが活発にメラニン色素を生成しているため、色味のしっかりとした髪が生えてきます。しかし、加齢とともにメラノサイトの機能が衰えるにつれて、メラニン色素の生成も減少します。結果として、メラニン色素の減少が加速し、白髪が増える主な原因となるのです。

加齢の影響によりメラノサイトの機能低下は避けられない自然現象です。白髪が生じる直接的な原因は遺伝や栄養状態、ストレス、ホルモンバランス、紫外線をはじめとする環境要因なども白髪の発生に影響を与えるといわれています。

例えば、ビタミンB群の不足が続くとメラノサイトの働きが低下するため、白髪が作られやすいです。特にビタミンB12や葉酸、ビオチンなどは髪の色素生成に重要な役割を果たしています。また、長期にわたるストレスや不規則な生活により体内の抗酸化システムに負担がかかると、メラノサイトにもダメージを与えるケースが少なくありません。そして、喫煙や紫外線による影響も白髪の発生を早めるといった研究もあります。

白髪染めの基本的な役割とは

現在広く普及している白髪染め製品は、失われたメラニン色素を外部から補い、髪に黒色を取り戻すために開発されました。

前述したように、白髪ができる主な原因はメラニン色素の減少によるものです。一般的に加齢によって白髪が増え始めますが、遺伝的要因、生活習慣、ストレスなども関係しています。

例えば、生活習慣のうち不規則な食生活によりビタミンB群が不足するとメラニン色素の生成が減少し、白髪が生じやすくなる現象が明らかになっています。

生活習慣やストレスがきっかけで一度白髪ができるとその後予防するのは非常に困難です。したがって、白髪染めがまだ必要ない段階では、予防的な対策が重要となります。バランスの取れた食事、ストレス管理、適度な運動など健康的な生活習慣を続けると白髪を抑える可能性があります。

ただ、一度できてしまった白髪を生活習慣で黒く元通りにはできません。そのため、白髪染めを使ってメラニン色素が失われた髪へダイレクトに色素を入れて染め上げる方法として、白髪染めが広く使われています。

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美容院での白髪染めの特徴

美容院で受けられる白髪染めは、プロの美容師がお客様の髪質や肌の状態、白髪の多い箇所などを十分考慮してその人にベストな薬剤を選び、施術します。

例えば、白髪が多い人の場合は、白髪染め効果が強くしっかりとカバーできるカラー剤を選び、髪のダメージが少ないように注意深く染めていきます。

また、敏感肌の方や髪が傷みやすい方のためには、低刺激の染料やアンモニアフリーの製品が選ばれることがあります。これらの配慮により、髪と頭皮へのダメージを最小限に抑えつつ、均一で美しい発色が得られます。美容院での染めは、プロの技術によるカラーリングのため、仕上がりの質感や持続性が高く、理想的な色味を実現することができるのが大きなメリットです。

ホームケアでの白髪染めのアプローチ

ホームケアでの白髪染めは、市販の白髪染め製品を使用して自宅でできるため、手軽でコスパの良い白髪ケア方法です。

夜や休日など、使う人の都合が良いタイミングで手軽に染めることができます。また、市販の製品はさまざまなタイプがあるため、個人の好みや髪質に合わせてカラーのタイプや濃度さ、仕上がり感を選べます。

例えば、ブラシタイプの白髪染めは白髪の部分染めをしたいとき簡単に塗れるので大変便利です。カラーシャンプーやカラートリートメントといったデイリーケアができるシャンプーなら、毎日の洗髪で使っているヘアケア製品を代えるだけで自然な感じで徐々に白髪をカバーできます。

ただし、特に市販のホームヘアケア製品の場合、誰でも手軽に白髪染めをできるように、カラーリング効果の強い成分や刺激が強い配合成分が含まれているものも少なくありません。そのため、使用前には、自分の髪や肌質に合う成分かどうか、内容表示や使用方法を確認してから使用しましょう。

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2. 白髪染めの選び方とヘアケアのポイント

女性 ホームヘアケア

白髪染めの具体的な選び方とヘアケア全般のコツや注意点をまとめて紹介します。

自宅での白髪染め製品の選び方

自宅での白髪染めには下記のようにさまざまな製品があります。

  • クリームタイプ
  • ジェルタイプ
  • カラーシャンプー・カラートリートメント

・クリームタイプ

クリームタイプの白髪染めは、特に広範囲の白髪カバーにおすすめです。一般的に色の定着が良く、一度でしっかりとしたカバー力を発揮します。たとえば、白髪が多く集中している地肌に近い部分や、白髪の密度が高い部分にはクリームタイプが効果的です。市販製品の多くで髪の内部に深く色素を定着させるための成分を含んでおり、長期間にわたって白髪をカバーする効果が期待できます。

・ジェルタイプ

ジェルタイプの白髪染めのメリットは、使いやすさ、取り扱いのしやすさです。液だれしにくいテクスチャーのため自宅での使用する際に製品の液剤が肌や服に付きづらく扱いやすいのが特徴があります。例えば、部分的な白髪のタッチアップや、白髪が少ない場所へスポット的に使用するのに最適です。また、染め上がりが自然で、ヘアスタイル全体になじみやすい仕上がりになるのもポイントです。

・カラーシャンプー・カラートリートメント

カラーシャンプーやカラートリートメントは、髪のデイリーケアに簡単に組み込みやすい特徴を持っています。通常のシャンプーやトリートメントと同じように使用できるので、いつも通り洗いながら徐々に白髪をカバーしていくヘアケア製品です。毎日のシャンプー時に、自然なかたちで白髪をカバーできます。特に、時間がない朝や忙しい日々の中で「白髪染めにまとまった時間をかけたくない」「毎回、本格的な白髪染め製品を使うのは面倒」といった場合、簡単に白髪ケアが行えます。

白髪用のホームヘアケア製品を選ぶ際は、敏感肌用の低刺激製品や、髪のダメージを最小限に抑える化学成分フリーで無添加製品を選びましょう。一例として、アロマオイルや生薬エキスなど自然由来の天然成分が豊富に配合されたヘアケア製品は、頭皮への刺激を抑えながら優しく白髪のカバーができます。

白髪染め後のヘアケア方法

白髪染め後にヘアケアをする目的は、髪のダメージを回復し色持ちを良くするためです。例えば、カラーリング専用のシャンプーやコンディショナーを使った場合、染めた髪に必要な保湿と栄養を与え色落ちを防ぐ必要があります。また、週に1回のヘアマスク・ヘアパックやトリートメントを使用すると、髪の毛の深い部分まで栄養を届け、髪を内部から修復する効果が期待できます。

特に、ドライヤーやアイロンなどの熱から髪を守り、逆に熱を利用して健康な状態を促すヒートプロテクト製品を使うのもおすすめです。

セルフケアのためのヒントとテクニック

自宅で白髪染めとヘアケアを行う際には、製品の選び方だけでなく、使用方法にも注意を払いましょう。例えば、白髪染めを使用する際には髪をいくつかのパーツに分け、それぞれにムラなく製品の薬剤を塗布するようにします。こうすると、薬剤が均一になりカラーリングの仕上がりがより自然で美しいくなるからです。また、クリームタイプやジェルタイプの白髪染めを使用する場合はブラシやクシを使ってやると、よりきっちりと染め上げられます。

カラーシャンプーやカラートリートメントを使用する際、色持ちを良くするためには使用後は一般的なシャンプーの使用を避けましょう。できれば翌日まで待って洗髪すると色持ちを持続させるのに効果的です。また、カラーリング後のヘアケアでは染めた髪のダメージをやわらげるため、特に保湿成分を豊富に含むトリートメントやコンディショナーの使用をおすすめします。髪を乾かす際には、ドライヤーの熱が直接髪に当たらないようにし、できるだけ自然乾燥を心掛けることも大切です。タオルドライの際は、髪を優しく押さえるように水気を取り激しくこすらずケアすると、髪同士の摩擦による色落ちダメージを防げます。

参照:脱毛症 Q18 – 皮膚科Q&A(公益社団法人日本皮膚科学会)

3. まとめ

この記事では、美容院での白髪染めとホームケアの違いを、白髪のメカニズムからセルフケアのテクニックまで詳しく紹介しました。自分のライフスタイルや髪の状態に合わせてベストな白髪ケア方法選びが大切な髪のために肝心です。そして、白髪染め後のヘアケアには特に注意を払い、白髪をカバーして若々しい髪色を取り戻しながら髪の健康をキープしましょう。

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美髪へと導く4つのステップ美髪へと導く4つのステップ

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外出先やお出かけ前に、気になる部分にサッとひと塗りするだけで、簡単に白髪を隠せます。

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白髪と上手く付き合いたい佐藤

毛髪診断士。佐藤は白髪染めシャンプー、コンディショナー、トリートメント&白髪ケアブラシを取り扱うブランド綺和美(スリーエム株式会社)の社員をしております。自身も少し白髪が気になってきた世代です。髪について発信しながら、白髪ケアを中心とした髪について研究中。みなさんの髪にまつわるお悩みをヘアケアメーカー社員として解決していきます。

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