ドライシャンプーでは皮脂の汚れが落ちきらない?シャンプーの正しい選び方

  1. ヘアケアリサーチ

忙しい朝や外出先でのヘアケアとして、便利に使えるドライシャンプー。皮脂や汚れを吸収し、サッパリ感を与える働きでとても使いやすいヘアケア製品ですが、実際には皮脂の汚れは落ちきっているのでしょうか?

そこでこの記事では、ドライシャンプーの働きや皮脂汚れの洗浄効果について詳しく解説します。

 

1. ドライシャンプーの働きと皮脂洗浄効果

ドライシャンプーはどのような働きがあるヘアケア製品なのでしょうか。シャンプーを使うときに大切である皮脂汚れの洗浄効果について見ていきましょう。

ドライシャンプーとは

ドライシャンプーは、水を使わずに髪や頭皮の汚れを取り除くことができるヘアケア製品の一つです。主にスプレーやパウダータイプが一般的で、配合成分が頭皮や髪の汚れ、特に皮脂を吸収します。忙しい朝や外出先、または水が使えず洗髪が難しい状況で便利に使用できるアイテムです。

また、ドライシャンプーに含まれるサラサラ成分を使って、髪にボリュームを出すためにも使われる場合があります。

ただし、ドライシャンプーは水やシャンプーを使う通常の洗髪の代わりになるものではありません。あくまで一時的な使用が基本です。したがって、日常の頭皮ケアやヘアケアをする場合は、水とシャンプーでしっかりと頭皮や髪に付着した汚れを洗い流すことが必要です。

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ドライシャンプーが皮脂を洗浄するメカニズム

ドライシャンプーが皮脂を洗い流すメカニズムは、配合成分が鍵を握っています。皮脂や汚れを吸着し、髪から取り除くことができる成分が使われているのです。具体的には、スターチやアルコールなどがよく配合されています。

ドライシャンプーを頭皮や髪にスプレーした後、成分が皮脂や汚れに深く浸透するように軽くマッサージすることがポイントです。そして、ブラシやタオルで頭皮や髪をこすって余分なパウダーと共に汚れを取り除きます。

この際、マッサージの強度や時間は商品の説明書きをよく読み、指示された時間であることが大切です。強くマッサージしすぎると髪にダメージを与えることもあるため、適度な力で丁寧に行う必要があります。

そして、ブラシやタオルで頭皮や髪をこすって余分なパウダーと共に汚れを取り除きます。ブラッシングの方法も重要で、根元から毛先に向かって、余分なパウダーと共に汚れを取り除きましょう。髪に付着した皮脂や汚れをしっかりと取り除き、髪を清潔に保つ効果があります。

ドライシャンプーにはさまざまな種類の商品が市販されています。それぞれの配合成分によって洗浄効果が異なります。例えば、コーンスターチや米澱粉を主成分としたものは、特に皮脂の吸着力が強く、脂っこい髪のケアに効果的です。また、天然由来のミネラルを配合したものは、頭皮への刺激を和らげ、敏感な頭皮にも使用できる商品もあります。

こうしたメカニズムにより、ドライシャンプーは一時的に髪をさっぱりとさせ、美しくさらさらした清潔な髪になります。

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2. ドライシャンプーでは皮脂の汚れは落ちない?

ドライシャンプーは急な出先や時間がない時に便利なアイテムですが、皮脂の汚れを本当に落とすことができるのでしょうか。

ドライシャンプーは一時的なヘアケアで利用するアイテム

ドライシャンプーは、水を使わずに髪をすばやくきれいにするためにしのぐにはとても便利なヘアケア製品です。スプレーやパウダーの形で頭皮に直接吹き付けると、その吸収成分が余分な皮脂や汚れを吸着できるので、そのままブラッシングするだけで簡単に汚れを取り除くことができます。

しかし、ドライシャンプーの成分では、表面的な汚れを取り除くだけであり、頭皮の奥の部分まで浸透して汚れを落とすわけではありません。

したがって、日常的な頭皮ケアとしてドライシャンプーのみを頼りにするのはあまりおすすめできません。

ドライシャンプーで落とせる皮脂の汚れ

ドライシャンプーは頭皮から分泌される皮脂や汗、スタイリング剤などの付着物を一定程度吸収することができます。これには各種の成分が働き、例えば、コーンスターチや米澱粉などが皮脂をしっかり吸着します。特に、一時的に髪をさっぱりさせたい時や、頭皮の脂っぽさを抑えたい時に便利で、外出先や急な予定の合間にサッと使用することができます。

しかし、ドライシャンプーの効果には限界があります。例えば、厚着や帽子などで頭皮が蒸れて汗をかいた場合、ドライシャンプーは一時的なケアにはなるかもしれませんが、しっかりとした洗浄力は水とシャンプーには及びません。また、毎日のスタイリングで使用するヘアワックスやジェルなども、完全には取り除けないことがあるため、注意が必要です。

そのため、頭皮の健康を維持するためには、定期的にしっかりとシャンプーやコンディショナーを使った水洗いを行うことが重要です。特に、日々の汗や皮脂だけでなく、紫外線や大気汚染など外部からのダメージも考慮する必要があります。これらの要素が組み合わさると、髪や頭皮には多大な負担がかかりますので、水とシャンプーでのきちんとした洗浄をしましょう。

このように、ドライシャンプーはあくまで一時的なケアアイテムです。長期的に頭皮ケアをするにはシャンプーとコンディショナーを使うことが欠かせません。

3. 皮脂の汚れをしっかり落とすためのシャンプー方法

皮脂の汚れをしっかり落として、頭皮ケアに役立つシャンプーをするにはどのようなポイントに気をつければ良いのでしょうか。以下で、詳しく解説します。

シャンプー選びの基本ポイント

まず、髪の汚れは、皮脂の過剰分泌が大きな原因のひとつです。頭皮には無数の皮脂腺が豊富に張り巡らされています。この皮脂腺から分泌される皮脂は頭皮と髪を保護し、乾燥から守る重要な役割を果たす大切なものです。

しかし、皮脂の分泌が増えすぎると、頭皮や髪に皮脂が溜まっていき、汚れと混ざり合って髪を重くしっとりさせ、べたつきや臭いを引き起こしてしまいます。

さらに、過剰に分泌された皮脂は、ホコリや細菌のような異物を引き寄せます。皮脂と混ざり合うことで頭皮に固まった汚れがこびりついてしまいます。頭皮の表面に固まった汚れは、頭皮の健康に悪影響を及ぼすだけでなく、髪の生育環境を悪化させ、抜け毛や薄毛の原因の一つにもなるので注意が必要です。

このように、皮脂の過剰分泌は髪の汚れと深い関係があり、正しいヘアケアとスカルプケアが大切です。具体的なアプローチとしては、

  • 頭皮の状態に合わせたシャンプーを選ぶこと
  • 頭皮マッサージによる血行促進を心がけること
  • バランスの良い食事や生活習慣の見直すこと

などを日々のヘアケアで積極的に取り入れましょう。

ドライシャンプーの上手な使い方

ドライシャンプーは、次の3つを意識して上手に使いましょう。

・適量を使用する

ドライシャンプーを大量にスプレーすると、かえって頭皮が乾燥しやすくなります。使用量は必要最低限に抑え、控えめに使用しましょう。

・一定の距離を保つ

ドライシャンプーは、髪から15〜20cm程度離してスプレーします。近すぎると一部分に集中しすぎてしまうため、効果がうまく出ません。

・しっかりとブラッシング

ドライシャンプーを使った後は、しっかりとブラシまたは指で髪を通し、均一になじませましょう。

なお、ドライシャンプーは急いでいるときは、水が使えない場面で使うのがおすすめのヘアケア製品です。

次のページでドライシャンプーの上手に活用法を解説していますので、併せてご一読ください。

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皮脂の汚れをしっかり落とすシャンプー方法

皮脂汚れをしっかり洗浄するためには、次の点を意識してシャンプーを使うことが大切です。

ポイント1 適量のシャンプーを使う

一回あたりで使用するシャンプーは、コイン大が適量です。あまりに多すぎると洗い流す際にシャンプーが残りやすくなり、かえって頭皮のトラブルが起きる可能性が高くなるので控えめに使用しましょう。

ポイント2 しっかりと泡立てる

シャンプーは直接頭皮につけるのではなく、手のひらでしっかりと泡立ててから使用します。

泡立てることでシャンプーの洗浄成分が均一に広がり、皮脂や汚れをしっかりと落とすことができます。

ポイント3 頭皮を優しくマッサージ

指の腹で頭皮を優しくマッサージするように洗います。力を入れすぎず、頭皮をこするのではなく、優しく洗うことが大切です。

ポイント4 しっかり洗い流す

シャンプーをしっかりと洗い流すことで、余分な皮脂や汚れを取り除きます。

洗い流すときは、頭頂部つまりつむじのあたりから手前に向かってゆっくり流していくことがおすすめです。

正しいヘアケアと皮脂の汚れを落とすその他のケア方法

日々のヘアケアを通して頭皮ケアをするには、次のような視点からデイリーケアを見直すことも必要です。

1.自分に合ったヘアケア製品を選ぼう

皮脂の過剰分泌を抑えるためには、適切なヘアケア製品の選択が重要です。自分の頭皮の状態に合ったシャンプーとコンディショナーを選びましょう。

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2.ライフスタイルの見直そう

ストレスや不規則な生活習慣も皮脂の分泌を増加させる可能性があります。適度な運動とバランスの良い食事、十分な睡眠時間を確保することも重要です。

3.頭皮マッサージを取り入れよう

頭皮の血行を良くすると、皮脂の分泌が整うため、健康な髪が育ちやすくなります。シャンプー時や入浴時に、指の腹で頭皮全体をゆっくりとマッサージするのがおすすめです。

4. まとめ

猫っ毛のよくあるお悩み

この記事では、皮脂の過剰分泌とシャンプーによる洗浄効果について詳しく説明してきました。特に、ドライシャンプーの正しい使い方について触れてきましたが、いかがだったでしょうか。

気軽に使えるドライシャンプーは一時的なケアとして非常に便利なアイテムですが、しっかりと頭皮ケアをするには毎日のシャンプーとコンディショナー選びがとても大切です。

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