コールドクリームの使い方は? どこのケアに使うの?界面活性剤のメリット・デメリットも

  1. ライフ系リサーチ

「肌に良いとは聞いたことがあるけど、その具体的な働きや使い方はわからない」

「クレンジングクリームと似ている感じがあるけど、何が違うの?」

コールドクリームに関して、このような疑問を持つ方は少ないでしょう。

この記事では、肌の乾燥に悩んでいる方や肌を健康的に保ちたい方に向けて、コールドクリームの概要や種類、使い方について解説します。本記事を読むことで、周囲から若々しく見られるための方法が分かるようになりますので、ぜひ参考にしてみてください。

 

1. コールドクリームとは?

コールドクリームとは、油分が多く含まれている、肌のケアに使われるクリームのことを指します。

メイクを落とすことに特化したクレンジングクリームと違って、界面活性剤が少ないのが特徴的です。

界面活性剤は、肌に付着した成分をしっかりと落とせるものの、肌に強い刺激を与えるというデメリットがあります。コールドクリームには界面活性剤が少量しか含まれていないため、時間をかけてメイクを落としても肌にそれほど負担がかかりません。

花王 | 製品Q&A | 【成分・働き】界面活性剤とは?

コールドクリームは、厚手のメイクをしたあとにクレンジングでメイクオフする際のつっぱりが気になる方や、マッサージによる摩擦が気になる方に使用されています。刺激の少ないコールドクリームでは、肌に寄り添ったケアができるのです。

肌につけた後に気化熱で水分が蒸発し、ひんやりと感じることから「コールド(冷たい)」クリームと呼ばれています。

なお、界面活性剤はシャンプー選びでも重要なポイントとなっています。以下の記事で詳しく解説していますので、併せてご覧ください。

シャンプーとコンディショナーとトリートメントは同一ブランドが良い理由があるのです

2. コールドクリームとクレンジングの違い

「クレンジングクリームもメイクオフに使われるけど、何が違うの?」と疑問に持たれた方もいるかもしれません。コールドクリームとクレンジングクリームの大きな違いとしては、肌への負担と保湿力が挙げられます。

肌への負担

コールドクリームは界面活性剤が少ないことから肌への負担が少ないものです。

通常のクレンジングでは、時間をかけずパパっとメイクオフを済ませてしまう方が負担が少なく良いとされています。コールドクリームでは、じっくりと3分~4分程度時間をかけながらメイクを落とせます。

使用時間にゆとりがあることから、マッサージクリームやシェービングクリームなど、クレンジング以外の用途においても使われることがあるのです。

ちなみに、界面活性剤はかぶれや接触性皮膚炎など、スキントラブルの原因になることが医学的にも分かっています。

次の日本皮膚科学会の解説ページも参考にしてみてください。

かぶれ Q10 – 皮膚科Q&A(公益社団法人日本皮膚科学会)

保湿力

保湿力の高さも、一般的なクレンジングにはない特徴の1つです。ワセリンや天然の保湿成分が一緒に配合されていることが多いため、保湿に必要な皮脂は落とさずキープできます。

洗った後もしっとり感が残るタイプが多いため、肌にうるおいを与えるうえでもコールドクリームは役立ちます。

3. コールドクリームの種類

コールドクリームと一口に言っても、実はその種類には以下の3つがあります。

  • 拭き取りタイプ
  • 洗い流すタイプ
  • 両用タイプ

「コールドクリームの種類が多くてどれを選べば良いのか分からない」という方は、ぜひ参考にしてみてください。

拭き取りタイプ

拭き取りタイプのコールドクリームは、クリームを付けることで汚れを浮かせて拭き取るタイプのアイテムです。洗い流すタイプと違って、界面活性剤の含有量が少ないことから、肌への負担があまりかかりません。そのため、敏感肌や乾燥肌など刺激に弱い方におすすめです。

他のタイプと同様に、使用中に肌に異常が生じた場合には直ちに使用を中止する必要があります。ただ、肌の刺激が少ないことから、化学薬品などに対してアレルギーがある人でも、比較的安心して使えるでしょう。

拭き取りタイプでメイクを落とす際には、肌への負担を最小限に抑えるよう、優しくメイクを落とすようにしましょう。拭き取りタイプであっても、ゴシゴシと擦ってしまうと、肌にダメージを与える可能性があります。

洗い流すタイプ

洗い流すタイプのコールドクリームは、クリームで汚れを浮かせた後に水で洗い流すアイテムです。洗い流せるため、使用後の肌がスッキリとした状態になるのが特徴的です。

しっかりとメイクの汚れを落としたい方や、拭き取りタイプでメイクオフした後に肌がベタベタとした感じになるのが苦手な方におすすめです。また、拭き取りタイプに比べて使用方法が簡単で時間がかからないため、ゆっくりとクレンジングする時間がない方や、ササッとメイクオフしたい方にも適しているでしょう。

拭き取りタイプに比べて界面活性剤が多く含有されており、乾燥しやすい点には注意が必要です。

両用タイプ

コールドクリームの中には、1つの商品で拭き取りと洗い流しの両方ができるタイプのアイテムもあります。

肌が乾燥しており、なるべく肌に負担をかけたくない際には拭き取りタイプ。濃いメイクをしたときや角質の汚れなどが気になる際には、洗い流すタイプを使用することで、自身の状態に合わせたきめ細やかなケアができます。

4. コールドクリームの使い方

主に保湿やメイクオフに使われるコールドクリームですが、実はその他にも多くの使い方があります。コールドクリームの活用用途例は、以下の通りです。

  • 白髪染めの保護クリーム 
  • クレンジング
  • マッサージ
  • 保湿
  • 化粧下地
  • シェービング

ここからは、それぞれの使い方について具体的に見ていきましょう。

白髪染めの保護クリーム

コールドクリームは、白髪染めをする際に染料から肌を保護するうえでも役に立ちます。

白髪染めは着色力が強いため、肌に付いてしまうと色がしみこんでしまい、なかなかとれません。おでこや耳に付かないように気を遣ったものの、染料が付いてしまい汚れを取るのに苦労した人もいるのではないでしょうか。

染める作業に移る前にコールドクリームを塗って肌に膜をつくっておけば、万が一染料が肌に付着した際でも、染料を容易に落とせるようになります。

白髪染めの保護クリームとして使う際には、白髪染めの前に顔や耳など白髪染めの付着を避けたい部分にコールドクリームを塗布します。その状態で白髪染めが終わったら、コールドクリームを水やぬるま湯で洗い流し、清潔な状態にしましょう。

クレンジング

肌の汚れを落とすクレンジングは保湿と並んで、コールドクリームのもっとも一般的な使い方です。

使い方は、500円玉ほどの大きさの量を手に取って、肌に優しくなじませます。メイクに馴染んでしっかり乳化するまで待った後に、洗い流したり、拭き取ったりしてメイクオフをします。

油分でメイクを浮かせることでクレンジングするため、メイクオフには多少の時間がかかります。時間に余裕がないときには負担がかかる方法かもしれませんが、肌に極力負担をかけず丁寧にクレンジングをしたい人には最適のアイテムです。

乾燥肌でクレンジングクリームが苦手な方は、コールドクリームで優しくケアをすることで、美肌に近づいていくでしょう。

マッサージ

肌への刺激が少ないコールドクリームは、マッサージクリームとしても活躍します。

マッサージクリームとして活用する際の使い方は、次の通りです。

  1. 夜、メイクを落とした後もしくは洗顔後に、肌の水分を拭き取る。
  2. 適量(さくらんぼの大きさが目安)を手にとって、鼻・あご・額・両ほおにクリームをのばす
  3. やさしくマッサージをし、水またはぬるま湯でしっかりと洗い流す
  4. 洗顔料で洗顔

マッサージによって肌内部の血流が良くなり、健康的な肌色になることが期待されます。また、老廃物が流されてむくみが解消されることで、憧れの小顔にも近づけるでしょう。

保湿

保湿もコールドクリームの代表的な使い道です。

コールドクリームには、ホホバ油やオリーブ油、ミネラルオイルといった保湿効果の高い油分が多く含有されています。また、一般的にワセリンや天然の保湿成分なども配合されていることから、メイク汚れをクレンジングしつつも、保湿に必要な皮脂は落とさずキープできます。

保湿として使う際には、コールドクリームを肌にうすく塗って10分ほど待ったら、ティッシュやコットンで落とすようにしましょう。ぬめりが苦手な場合には、水やぬるま湯で洗い流すとよいでしょう。

化粧下地

コールドクリームは、化粧の下地としても有用です。

皮膚の表面に薄い保護膜を作るため、化粧品と肌の直接的な接触を和らげ、肌を化粧品からカバーする効果が見込まれます。

昨今は、肌への刺激に配慮した化粧品も少なくありませんが、一手間かけてコールドクリームを下地として活用することで、化粧品による刺激や摩擦から肌をいっそうケアできるでしょう。

使い方としては、コールドクリームを肌に馴染ませた後に化粧品を肌につけましょう。ただし、付けすぎには注意が必要です。

シェービング

保湿成分や油分が含まれているコールドクリームは、肌表面をなめらかに保つ働きがあるため、シェービングクリームとして使うこともできます。

シェービングクリームとして使用すると、シェービング時に刃がスムーズに肌表面を滑り、剃りやすくなります。肌と刃の摩擦を軽減し、切り傷やかぶれのリスクの軽減も期待できるでしょう。

シェービングに活用する際には、まずは余計な皮脂や汚れを取り除きます。手のひらに適量を取り、クリームが均一になるようにのばします。

処理する予定のムダ毛の範囲にクリームをなじませ、肌を傷つけないように慎重にシェービングしましょう。肌を傷めないよう、毛の流れに沿って剃ることもポイントです。

5. コールドクリームの注意点

ここまでコールドクリームの特徴や使い方について解説してきましたが、気をつけておきたい注意点もあります。

コールドクリームは塗布後にすぐに洗い流せるわけではありません。オイル化するまで数分程度肌に付けておく必要があります。

季節や室温によって変わりますが、目安としては18度くらいの部屋であればオイル化するまでに2分ほどかかります。肌への刺激が少ないものの、時間がかかることから、ササッとメイクオフをしたい方には不向きといえるかもしれません。

コールドクリームを使う際には、上記のポイントにも注意するようにしましょう。

6. まとめ

症状を抑える対処法

今回ご紹介した内容を参考にコールドクリームで肌のケアをすることで、ダメージの少ない健康的な肌をキープしやすくなるはずです。

ただ、女性にとって大切なことは肌の状態だけではありません。健康的、若々しく見せるうえでは、髪のケアも肌と同じように大事です。ヘアケアにおいて、以下のようなアイテムを活用することも忘れないようにしましょう。

  • スカルプシャンプー
  • 白髪染めシャンプー&トリートメント

スカルプシャンプーは、頭皮の健康をサポートします。頭皮の清潔を保ち、皮脂や汚れを取り除き、頭皮トラブルを軽減します。これから新たに生えてくる髪の毛の土壌(頭皮)を・清潔・健康に保つうえで役立つアイテムです。

白髪染めシャンプー&トリートメントは、白髪を染められる染料が入っているシャンプ-・トリートメントを指します。染料が時間をかけて少しずつ毛に付着・着色していく仕組みとなっているため、徐々に白髪を目立たなくでき、自然に白髪のカバーをできます。

白髪予防や白髪染めシャンプーについて詳しく知りたい方は、次の記事も併せてご覧ください。

白髪予防には正しい白髪染めシャンプーを!自分の髪に合ったシャンプーの見つけ方

具体的には、ヘアケア製品メーカーが配合成分を厳選したシャンプーやコンディショナーがおすすめです。

綺和美「RootVanish」は、自然由来成分で無添加なので界面活性剤の心配もなく、マイルドな仕上がりが実感できるヘアケアシリーズです。

肌と髪のケアをバランス良く行うことで、より美しく、健康的な状態を目指しましょう。

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